死に勝るいのちを得て―がん闘病817日の魂の記録―(5)生命の寿命を自然なものと考える 米田武義

2015年3月6日06時47分 コラムニスト : 米田武義 印刷

生命の寿命を自然なものと考える

病床にある人と見舞いに来てくれる人の間には、時として気持ちの上で大いに隔たりがあるということが分かった。特に非常に苦しんでいる時など、はっきり言って一人にしてほしい。しかしヨブ記42:8には「わたしのしもべヨブはあなたがたのために祈ろう」と記してある。自分の思い通りの見舞いではないといって、好意を無下に排してしまうのは、サタンの論理に従っている。私は今、一人ひとりの祈りを本当に有難く思っている。悲観することなく、平々凡々と一日一日を過ごすことのできるのは、お祈りのおかげであると思っている。特にある兄弟の祈りが遠くから伝わってくるのがよく分かる。またある姉妹が不自由な体で祈ってくれているのが分かる。伝わってくるのが分かると涙が出る程嬉しい。私も兄弟姉妹のために祈ることを始めているが、姉妹のように強い力はまだないと思う。

「信仰による祈りは、病む人を回復させます」(ヤコブの手紙5:15)

花を見ていると前日あれ程きれいに咲いていたのに、翌日花が黒ずんで小さくしおれている時がある。全ての生き物に生命があり、それは神が司っておられる。

「烏のことを考えてみなさい。蒔きもせず、刈り入れもせず、納屋も倉もありません。けれども、神が彼らを養っていてくださいます。あなたがたは、鳥よりも、はるかにすぐれたものです」(ルカの福音書12:24)

人間とて例外ではない。神の御手の中での自分、大自然の中での生命という観点から、生命の寿命を自然なものと考えたい。

「あなたがたのうちのだれが、心配したからといって、自分のいのちを少しでも延ばすことができますか」(ルカの福音書12:25)

窓から古墳のこんもりとした森が見える。この辺りはAC500~400年頃には古墳時代の人たちが天皇を中心に生き生きと生活していたのだ。あの古墳の中にもこの辺りの田や畑の中にも、古代の人たちの骨が土に風化して混在しているに違いない。たかが1600年前にはまだ衣服さえ家さえまともなものはなく、兵役は20~60歳頃までと決められていたところをみると、人間は自然の状態では、今も昔も働ける年というのはほぼ同じであると思う。今はただ薬や医術で無理矢理延命しているだけで、神の定めたもうた寿命は詩篇90篇にもあるように70年から80年ではなかろうかと思う。

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米田武義

米田武義(よねだ・たけよし)

1941年4月16日、大阪生まれ。大阪府立三国丘高等学校、国立静岡大学卒業。静岡県立清水東高校定時制教師を勤めた後、東北大学大学院、京都大学大学院(国土防災技術(株)国内留学生)で学ぶ。国土防災技術(株)を退職し、(株)米田製作所を継承する。2008年4月8日、天に召される。著書に『死に勝るいのちを得て―がん闘病817日の魂の記録―』(イーグレープ)。

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