死に勝るいのちを得て―がん闘病817日の魂の記録―(35)神が本当に私たちに望んでおられること 米田武義

2015年9月30日06時16分 コラムニスト : 米田武義 印刷
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神が本当に私たちに望んでおられること

信仰を持ったのが30代後半、奉仕を4年ほど、礼拝は初めのうちは毎日曜日行っていた。しかし奉仕も次第に喜びを持ってできなくなり、礼拝も同じで、形式的になっていった。特に礼拝はあまり意味を見いだせなくなっていった。キリスト教徒の義務のような感覚をもって礼拝を続けていたように思う。新しい教会に移ってからは、とりたてて奉仕をせず、ただ時たま礼拝に出席するだけのクリスチャンになっていた。奉仕をしないことに、一種の後ろめたさも感じていた。

今年度初頭から、私は大病のため年内2回も手術を受けた。今までの医者と無縁の健康とは打って変わった生活を強いられた。絶望的な診断や治療を繰り返しつつ、私たちには奇跡とも思える効果が表れ、今こうして生き長らえている。いまだ闘病の真っ只中ではあるが、これほどまでの治療効果と希望を与えてくださった神様に本当に感謝し、神様を賛美し栄光をほめたたえたい気持ちに満たされている。

私は図らずも神様から、礼拝の具体的な動機を頂いた。心の中から湧いてくるような神様の栄光をほめたたえたい気持ちは、今の私の一番強い礼拝出席動機である。聖霊は私たちが天の御国に住むことのしるしであり、キリストは私たちの罪を贖(あがな)ってくれた真実であり、これらはいずれも、私たち救われた者が神の栄光をほめたたえる者となるためなので、この礼拝は最も大事な、生きている人間としての最大目標である。礼拝の目的が具体的に分かると、「えっ、神様はこんなことを一番望んでいるの」と一瞬思った。もっと奉仕をして、具体的な実績を上げる方が上位目標かと思っていた。

「聖霊は私たちが御国を受け継ぐことの保証です。これは神の民の贖いのためであり、神の栄光がほめたたえられるためです」(エペソ1:14)

私にはいまだ神の栄光をたたえるということの深い意味が分かっていないのかもしれない。ただ、確かに言えることは、神は霊であるということである。人間の形を取ることもできるが、本質は、目に見えない霊である。霊なるお方は、霊なるものを求められるのではなかろうか。人間的に数値で表されるような、または具体的に目に見えるものよりも、究極的には霊的な栄光や賛美を望んでおられるのでは。

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米田武義

米田武義(よねだ・たけよし)

1941年4月16日、大阪生まれ。大阪府立三国丘高等学校、国立静岡大学卒業。静岡県立清水東高校定時制教師を勤めた後、東北大学大学院、京都大学大学院(国土防災技術(株)国内留学生)で学ぶ。国土防災技術(株)を退職し、(株)米田製作所を継承する。2008年4月8日、天に召される。著書に『死に勝るいのちを得て―がん闘病817日の魂の記録―』(イーグレープ)。

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