死に勝るいのちを得て―がん闘病817日の魂の記録―(6)悔い改めさせ、地の塩とされる神 米田武義

2015年3月13日06時56分 コラムニスト : 米田武義 印刷

悔い改めさせ、地の塩とされる神

私は墓守りを弟に譲ってから、一度も弟の主催する法事に出席していない。私は私でキリスト教墓地に父母の分骨をしたので、神様はその方を喜ばれると思ったからである。今私は本当に、神様はこれを喜んでおられるのかなあと疑問を持っている。そういうことをするなら、他の一切の法事や葬式に出席しないのかと問われれば、そうでもない。弟の法事に出席しないのは深層意識で、兄が弟の主催に出席しにくいという、ささいな自尊心があるだけである。自尊心が傷つけられるのを恐れて出席しなかったのである。神様は偶像礼拝を嫌われるとともに、自尊心をも嫌われた。私は他の法事と同様に焼香せずに法事にも出席するべきだと今示されている。

「しかし、神は、さらに豊かな恵みを与えてくださいます。ですから、こう言われています。『神は、高ぶる者を退け、へりくだる者に恵みをお授けになる』」(ヤコブの手紙4:6)

12月であった。私は突然お金を持つということに興味を失った。もちろん興味を持つというほど多額の金を持っているのではないが、とにかく、一言で言えば反吐が出るような嫌な感じがした。私名義の貯金すべてを康子の名義にすることを伝えた。しかし、こんなことをすると康子に多大の税金がかかるのではと躊躇したり、康子は有難迷惑に思っているのではと思ったりもした。今のところ名義変更は上記2点の理由から行っていないが、康子が実質上私の貯金を自由に使えるようにしてある。

私はなぜ、自分の心が突然変わったのかわからない。その数週間後に突然がんを宣告され、続いて富に対する猛烈な悔い改めを経験した。これら一連の出来事は、みんな偶然に順番に行ったとは思われない。何回繰り返しても真に悔い改めをしない私に対しての神の鞭であると思う。

神が私に対して本格的に悔い改めさせ、私を地の塩とされたのだ。

「これは、もはや自分自身を頼まず、死者をよみがえらせてくださる神により頼む者となるためでした。ところが神は、これほどの大きな死の危険から、私たちを救い出してくださいました。また将来も救い出してくださいます」(Ⅱコリント人への手紙1:9、10)

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米田武義

米田武義(よねだ・たけよし)

1941年4月16日、大阪生まれ。大阪府立三国丘高等学校、国立静岡大学卒業。静岡県立清水東高校定時制教師を勤めた後、東北大学大学院、京都大学大学院(国土防災技術(株)国内留学生)で学ぶ。国土防災技術(株)を退職し、(株)米田製作所を継承する。2008年4月8日、天に召される。著書に『死に勝るいのちを得て―がん闘病817日の魂の記録―』(イーグレープ)。

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