死に勝るいのちを得て―がん闘病817日の魂の記録―(17)人との交わりの大切さ 米田武義

2015年5月27日06時10分 コラムニスト : 米田武義 印刷
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人との交わりの大切さ

この世にあっては、人は実際に金を儲け、社会の一員としていずれかの国の一地域に住居を構え、毎日食べ生きていかねばならない。人は人間として食物を、物質的な栄養として取らねば生きていけないと同時に、人は人間として精神的な栄養を他人から取らなければ生きていけない。

聖書を読んで御言葉に学び、誰とも交わらずに神とだけ交わって生きるというようなことは、この世に生きている限り不可能である。人間は他人と交わり、言葉を交わし、お互いに精神的な栄養を与え合い、取り合っている。こういうことは、交わりを失ってみて初めて分かることで、日常世にあって人と交わっている間は、そのように知らぬ間に精神的な栄養を与え合い、取り合っていることに気付かない。

これはちょうど、食事を非常に偏って取っていて、ある栄養素、例えばビタミンBなどが取れていなかったがために、病気になって初めて気が付くというのに似ている。無意識に取っていて健康であったのが、無意識に取らないで病気になってしまう。無意識に交わっていて健康であったものが、無意識に交わりがなくなり病気になってしまう。

聖書にはこの世にあっての人と人の交わりについて、主に信徒の交わりが記されてあるが、信徒でない人との交わりの大切さも記されてあるはずと信ずる。

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米田武義

米田武義(よねだ・たけよし)

1941年4月16日、大阪生まれ。大阪府立三国丘高等学校、国立静岡大学卒業。静岡県立清水東高校定時制教師を勤めた後、東北大学大学院、京都大学大学院(国土防災技術(株)国内留学生)で学ぶ。国土防災技術(株)を退職し、(株)米田製作所を継承する。2008年4月8日、天に召される。著書に『死に勝るいのちを得て―がん闘病817日の魂の記録―』(イーグレープ)。

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