死に勝るいのちを得て―がん闘病817日の魂の記録―(19)まず、義の神、愛の神を覚える 米田武義

2015年6月10日10時26分 コラムニスト : 米田武義 印刷
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まず、義の神、愛の神を覚える

深刻な問題、特に病気や死が自分に関わってくると、この問題が頭の中を占領し、この問題を中心とした考え方になりがちである。無意識に考え行動していると、人間としては当然の成り行きだと思う。

いわゆる自分中心の、自分の頭で考えたこと中心の思考であり、非常に現実的、合理的であるかもしれないが、緊張を伴う視野が限定的な思考になるのは、人間という存在の本質を考えたら当然であろう。非常に神経質になってしまうこともあるであろう。こんな時に陥りやすいのが、祈りと言いながら、実は神を問題解決の手段としていたり、自分に都合の良いように聖書を利用していたりすることである。

私も今年初めに病を宣告され、病院を探し、手術をし、治療をしているが、何度となく行き詰まりを感じた。思い悩み体調を悪くして初めて、上記のことに気付き、悔い改めさせられた。知らず知らずに自分中心になり、神を脇に置いている自分に気付き、今まで何度となく陥った罠にまたはまってしまったことに気付く。

「主は与え、主は取られる。主の御名はほむべきかな」(ヨブ記1:21)
「何はともあれ、あなたがたは、神の国を求めなさい」(ルカの福音書12:31)

そうだ。何はともあれ、まず神を、義の神、そして愛の神を覚えることである。その時初めて心の平安が得られ、神の子としての安らぎを覚える。

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米田武義

米田武義(よねだ・たけよし)

1941年4月16日、大阪生まれ。大阪府立三国丘高等学校、国立静岡大学卒業。静岡県立清水東高校定時制教師を勤めた後、東北大学大学院、京都大学大学院(国土防災技術(株)国内留学生)で学ぶ。国土防災技術(株)を退職し、(株)米田製作所を継承する。2008年4月8日、天に召される。著書に『死に勝るいのちを得て―がん闘病817日の魂の記録―』(イーグレープ)。

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