死に勝るいのちを得て―がん闘病817日の魂の記録―(13)正しすぎてはならない 米田武義

2015年4月29日16時30分 コラムニスト : 米田武義 印刷
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「あなたは正しすぎてはならない」(伝道者の書7:16)

正しすぎてはいけませんと戒められている。私たちは時として、富に頼りすぎてこれだけあれば将来安心して暮らせるなど、自分自身で計算してサッパリとした気持ちになっている時がある。また治療などを受けていて、これだけの治療を受けているのだから絶対に大丈夫だと自分自身で考えてサッパリとした気持ちになっている時がある。また最近栄養などに関して、皆関心が深くなり、皆自分なりの健康法を堅持しており、これこれを食べているから、これこれを行っているから健康は保たれるとサッパリとした気持ちで毎日過ごしておられる。これらは、私も過去に何度も陥ったことがある出来事であり、一概に良くないとは言えないが、良くない時はそれを第一に持ってきている時である。いつの間にか神様をさておき、第一位に置いている時である。こうなるともう立派な偶像礼拝になってしまっている。神様の最も忌み嫌われることである。

もちろん私たちは、上に述べたような富や、治療法や健康法など、第二義的なことも第二義的ことであるからといって、なおざりにして良いという訳ではない。

「あなたがたが不正の富に忠実でなかったら、だれがあなたがたに、まことの富を任せるでしょう」(ルカの福音書16:11)

これらのことに関しても、忠実であらねばならない。ただ二義的なこと、自分で選んだルールや方法などが自分の目に清すぎてはよくない。清すぎて良くないのは、律法を守る上でもパリサイ人の例によく引用されているが、律法を守るということが第一になっているからである。いつの間にか、信仰深い人たちの内にも、第一とすべきものが第二にすり替わっているのである。そしていつの間にか、いわゆる偶像礼拝に陥ってしまう。

とにかく、私たちにはどんなにこの世の中で信頼できそうなことでも、それに絶対的な信を置くことは正しくないということである。

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米田武義

米田武義(よねだ・たけよし)

1941年4月16日、大阪生まれ。大阪府立三国丘高等学校、国立静岡大学卒業。静岡県立清水東高校定時制教師を勤めた後、東北大学大学院、京都大学大学院(国土防災技術(株)国内留学生)で学ぶ。国土防災技術(株)を退職し、(株)米田製作所を継承する。2008年4月8日、天に召される。著書に『死に勝るいのちを得て―がん闘病817日の魂の記録―』(イーグレープ)。

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