米福音派の著名な作家で、邦訳書も多いフィリップ・ヤンシー氏(76)が6日、米福音派誌「クリスチャニティー・トゥデイ」(英語)で、既婚女性と8年間不倫関係にあったことを告白し、今後は執筆や講演活動から引退すると発表した。
ヤンシー氏は1971年、米青年福音派誌「キャンパス・ライフ」(現在は廃刊)で執筆活動を開始。数年後、同誌がクリスチャニティー・トゥデイ誌の傘下に入った後は、数年にわたりクリスチャニティー・トゥデイ誌に寄稿し、報道記事を執筆。その後、同誌の常連コラムニスト、編集者として活躍した。不倫の告白は、「長年の関係」からクリスチャニティー・トゥデイ誌で行ったとしている。
ヤンシー氏は、「大変恥ずかしいことですが、私は8年間、既婚女性と罪深い情事を故意に続けてきたことを告白します」と言い、「私の行為は、結婚について私が信じていることの全てに反するものでした」と述べた。また、「私の信仰や著作とは全く相いれないものであり、彼女(不倫相手)の夫と私たちの両方の家族に深い苦痛を与えました」と続けた。
一方、詳細については相手家族の関係から、これ以上伝えることはできないとしている。また、神と妻の前で自らの罪を告白し、今後は専門的なカウンセリングとアカウンタビリティー(説明責任)プログラムを受けるとしている。
「私は道徳的にも霊的にも失敗し、自分が引き起こした惨事を深く悲しんでいます。私の行為が、これまで私の文章を信頼してくれていた読者の皆さんを、幻滅させるものであることを痛感しています。何よりも最悪なのは、私の罪が神の不名誉を招いてしまったことです。私は自責の念と悔い改めの気持ちでいっぱいで、神の慈悲と恵み以外に頼るものは何もありません」
その上で、今は55年以上連れ添ってきた妻のジャネットさんとの関係修復に集中していると説明。今後は執筆・講演活動だけでなく、SNS上の活動も行わないとし、「残された人生を、これまで書き記してきた言葉に恥じぬよう生きていきたいと思います」とつづっている。
ジャネットさんも、クリスチャニティー・トゥデイ誌にコメントを寄せた。「裏切りを経験した者だけが理解できるトラウマと荒廃の淵から、今この言葉を語ります」と述べ、大きなショックを受けていることを明かす一方、「55年半前に神聖で拘束力のある結婚の誓いを立てました。そして、その約束を破るつもりはありません」と言い、離婚は考えていないことを明言した。
「神がイエスを通して、フィリップの罪を含め、世の罪の代価を払い、赦(ゆる)してくださったことを、私は受け入れ、理解しています。私は計り知れないトラウマを抱えていますが、神はそれにもかかわらず、赦す恵みを私に与えてくださいます。どうか、私たちのためにお祈りください」
ヤンシー氏は、2023年に難病のパーキンソン病と診断された後も執筆・講演活動を続けていた。
ヤンシー氏の公式サイトは現在も有効だが、フェイスブックとインスタグラム(いずれも英語)のアカウントは既に削除されている。
ヤンシー氏は25冊以上の著書があり、著書の売り上げ部数は英語のものだけで1500万部を超え、世界40言語に翻訳されている。『神に失望したとき』『思いがけないところにおられる神』『この驚くべき恵み』『神を信じて何になるのか』『私の知らなかったイエス』『ソウル・サバイバー』『グレイスノート366日』『光の注がれた場所 フィリップ・ヤンシー自伝』など、邦訳書も多数出版されている。

















