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心を騒がせないためには 佐々木満男

2026年1月8日22時53分 コラムニスト : 佐々木満男
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1.「船酔い」をしない秘訣

新聞やテレビ、あるいはSNSには、いつも社会の不安な情報があふれている。だから、世の中はいつも動揺し、騒いでいるように思えてしまう。私たちの個人の生活も同じではないだろうか。

身近なさまざまな不安情報に振り回され、いつの間にか心を騒がせている。同じ事実なのに、見方によっては正反対な意見や評価が出てくる。一体何を信じてよいのか分からなくなり、混乱して動揺し、そのまま放置していると、心が病んでくる。かと言って、自分だけ孤立して目をつむり、耳をふさいで生きるわけにはいかない。

自分の失敗や周囲の誤解により、個人としての責任を追及されたりする場合には、大きく動揺してしまう。心が騒いでいると正常な(健全な)判断ができなくなり、やることなすことがことごとく裏目裏目に出てくる。

こんな時は、努めて心を落ち着け、適切な対応をしなければならない。特に、訴訟はある意味で戦争であり、裁判所を戦場にして戦っているうちに、虚偽や誇張を含む相手の策略と攻撃に心を騒がせてしまい、間違った戦い方をし、負けてしまうこともある。

船に乗って波に揺られているうちに「船酔い」をする人が多い。こんな時には水平線をじっと見つめていると「船酔い」をしないそうだ。いつも変わらない真っすぐな水平線を眺めていると、心が落ち着いてくるのだと思う。私たちの「この世酔い」も、「いつまでも変わらないもの」に思いを集中することによって癒やされるに違いない。

2. いつまでも変わらないもの

それでは、「いつまでも変わらないもの」とは何だろうか。私たちが頼りにする、健康、財産、家族、地位、学歴、資格などは「いつまでも変わらないもの」ではない。状況の変化に応じて、いつでも変わるからだ。

「イエス・キリストは、昨日も今日も、いつまでも変わることがありません」(へブル13:8)という聖書の言葉こそ、神を信じる者にとって本当の平安をもたらすものである。「天地は滅びるであろう。しかしわたしの言葉は滅びることがない」(マタイ24:35)というキリストの言葉に勝る不変なものはない。言い換えれば、神ご自身と神の御言葉は「いつまでも変わらないもの」なのである。

「あなたがたは、心を騒がせないがよい。神を信じ、またわたしを信じなさい」(ヨハネ14:1)。これはイエスが十字架にかかる直前に、裏切りや別離を告げる中で、弟子たちに語った言葉である。この時、弟子たちは最も頼りにしていたイエスご自身を失うという最大の危機に遭遇していた。

しかし、イエスはあらかじめ弟子たちに語った通り、十字架刑による死の3日目に復活した。こうして弟子たちはイエスの言葉の変わらない真実に目覚めた。彼らは、復活したイエスの昇天後に聖霊を受け、その力により、外に出て行って命を懸けて福音を語り続けた。こうして全世界に福音が広がっていった。

聖霊の実は、愛、喜び、平安である(ガラテヤ5:22)。要するに「心を騒がせない秘訣」は、いつも聖霊に満たされていることである。

信仰の創始者であり、完成者であるイエスから目を離さないでいなさい。(へブル12:2)

恐れてはならない、わたしはあなたと共にいる。驚いてはならない、わたしはあなたの神である。わたしはあなたを強くし、あなたを助け、わが勝利の右の手をもって、あなたをささえる。(イザヤ41:10)

神がわたしたちに下さったのは、臆する霊ではなく、力と愛と慎みとの霊なのである。(Ⅱテモテ1:7)

◇

佐々木満男

佐々木満男

(ささき・みつお)

弁護士。東京大学法学部卒、モナシュ大学法科大学院卒、法学修士(LL. M)。インターナショナルVIPクラブ東京大学顧問。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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