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新しい発見 佐々木満男

2025年9月9日14時42分 コラムニスト : 佐々木満男
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1. 世界的観光名所「渋谷駅前繁華街」

10年ほど前、40年間勤務した国際法律事務所を辞めて独立したことを契機に、自分の事務所を東京の渋谷駅近くのビルに新設し、自宅も駅から徒歩15分、自転車5分の繁華街の外れに移動した。ちょうど街全体が再開発で様変わりしていた時期で、住み慣れると街には活気があり、警察の取り締まりが功を奏してか、夜間に歩いても安全になっていた。

コロナ禍後のここ数年は、渋谷駅前繁華街は外国人の人気のスポットとなり、世界中から観光客がどっと押し寄せるようになった。楽しそうに歩いている大勢の外人観光客と一緒に歩いていると、自分も外国旅行をしているような錯覚に陥り、異国情緒にひたることができるほどである。

特に、渋谷駅前のスクランブル交差点に続く渋谷センター街には、1人女性、男女カップル、子連れの家族、十数人の団体などの外人観光客であふれ、さまざまな国の言語が飛び交っている。

「この渋谷の繁華街のどこがそんなに良いのだろうか?」と思い、自分が外人観光客の立場で周囲を見てみると、新しい発見があった。まず、非常に安全であること。客引き、スリ、ひったくり、大声の騒ぎやけんかがまったくない。そして、飲食店や小さな店がひしめき合っているのに、街はとても清潔であり、どこにもゴミが落ちていないこと。また、日本の庶民的な情緒にもあふれていて、日本人の私でさえも、なぜかホッとすること。円安による旅費・滞在費の割安感も訪日動機の大きな理由の一つであろう。しかし何よりも、日本人の他人を尊重し思いやる心が社会の平和な秩序を支えていることに感動しているのではないだろうか。

それまでは何も意識せずに平凡に行き来していたが、外人観光客のおかげで、街そのものの価値、そして日本人の価値観を新しく見直すことができた。

2. 日本ブーム(日本化現象)

世界は今や日本ブームである。日本の漫画・アニメ・Jポップなどのサブカルチャーの爆発的人気により、日本語学習熱が高まっている。さらに日本食、日本映画、甲子園高校野球、日本祭りなどの関心にもどんどん広がりを見せている。

それは、単なる「日本ブーム」を超えて、「日本化現象」と言われるほどである。「日本化現象」とは、日本人の価値観を理想として日本の文化に同化していく現象である。それまではアジアの片隅の小さな島国としてしか思われていなかった日本が、世界の注目を浴びるようになって初めて、われわれ日本人も日本人の持つ価値観と日本の文化の素晴らしさを新しく発見しているのではないだろうか。

3. 聖書による「新しい発見」

しかし、これらは皆、他国と比較した相対的な価値の「新しい発見」に過ぎない。人間、そして人類にとって一番大切なことは、神の絶対的な価値の「新しい発見」である。

創造主・父なる神、救い主・イエス・キリスト、助け主・聖霊の存在の「新しい発見」、イエスの誕生、公生涯、十字架、復活の霊的意義の「新しい発見」、聖霊を受けて永遠の命を持つ「神の子」として造られた自分の「新しい発見」、天国・地獄の存在の「新しい発見」、神による新天新地創造の希望の「新しい発見」等々、聖書の理解が進むほどに、驚くべき「新しい発見」が連続する。

だから、私たち日本人クリスチャンには、日本の素晴らしさの「新しい発見」だけでなく、神によるこの絶対的な価値の「新しい発見」、すなわち、イエスのとてつもなく素晴らしい「福音」を、日本に住む全ての人に宣べ伝える重大な責任があると思う。

◇

佐々木満男

佐々木満男

(ささき・みつお)

弁護士。東京大学法学部卒、モナシュ大学法科大学院卒、法学修士(LL. M)。インターナショナルVIPクラブ東京大学顧問。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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