東京女子大学(東京都杉並区)は23日、次期学長に東京大学副学長・教授の太田邦史(くにひろ)氏(63)を選任したと発表した。現学長の森本あんり氏が、来年3月で任期満了となるのに伴うもの。任期は来年4月1日から4年。18日に開いた理事会で決定した。
太田氏は1962年東京都生まれ。85年東京大学理学部卒業、90年同大学院理学系研究科博士課程修了。理学博士。91年から2006年まで理化学研究所に勤め、07年同大学院総合文化研究科教授、19年同研究科長・教養学部長。21年から同大の執行役や理事、副学長などを務めている。専門は遺伝情報科学、合成生物学。
東京女子大学は太田氏について、遺伝子科学研究に関する研究業績が多くあるだけではなく、大学行政経験も豊富だとし、「建学の精神を堅持しつつ、現代社会から必要とされるリベラルアーツ女子教育のさらなる発展を目指し、本学の教育改革を進めていく予定です」としている。
東京女子大学は、北米のプロテスタント諸教派の援助を受け、1918年に創立されたキリスト教系の大学。初代学長は新渡戸稲造で、当時まだ高等教育を受けることが一般的ではなかった日本の女性たちに門戸を開いた。太田氏は18代目の学長となる。














