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富についての考察

富についての考察(18)昔の貧乏・今の貧乏 木下和好

2015年4月27日17時47分 コラムニスト : 木下和好
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貧乏と金持ちの境界線はどこにあるのだろうか? そこがわからないと、貧乏人の嘆きは無意味になってしまう。私のわずかな人生体験では、貧乏と金持ちの絶対基準は存在しないようである。私は、貧しい家庭に生まれた。子どものころは、1部屋に7人が刺身の切り身のように寝ていた。誰に教えられなくても我が家が貧乏であることは分かった。回りの人たちは金持ちであったわけではないが、それでもうらやましかった。小学校高学年ころになると、テレビ番組の内容が学校で話題になり始めたが、我が家にはその後しばらくテレビはなかった。電話もなく、もちろん車など別世界の人間の使うものだった。

あれから何十年経った今、私が金持ちだと思っていた人たちよりはるかに多くの物を持っている人が、自分を貧乏人と思っている。昔の人から見れば物欲のかたまりみたいな生活をしている人が、貧乏人なのだ。私は今、車も家もテレビもパソコンもある。でも金持ちの意識はない。つい最近、金持ちとはこういう人のことかと思わされた。アメリカ人の友人夫婦が久しぶりに我が家を訪れた時、彼らにとっての共通の友人も一緒だった。珍しい体験をしてもらおうと思い、大きな回転寿司店に行くことになったが、日本人であるその女性は、回転寿司なる場所に一度も行ったことがないと言った。寿司が嫌いなのではなく、どうやら大衆が行くようなレストランで食事をしたことがないようだ。彼女の一族は那須御用邸の脇に1万5000坪の文化財的別荘があり、ホテルは1泊3万円以下の所には泊まらない。そんな彼女を見た時、私は決して金持ちではないと感じた。

我々の貧乏・金持ち感覚は、常に相対的である。10億円の財産を持っている人が、投資に失敗して1億円に減ってしまい、失望のあまり自殺したという話を聞いたことがある。その人は1億円の預金が残っていても、貧しさを感じたのだ。聖書は、大金持ちのソロモン王でさえ、身に付けている衣装は、野の花の美しさにはかなわないと述べている。

もし貧乏と金持ちを分ける基準があるとするなら、それは絶対的な価値観であろう。自分の価値を見出すことのできない人、あるいは人からばかにされ、それをまともに受け止めてしまう人は、預金の額に関係なく、また所有する土地の広さに関係なく、心の中は極貧状態になってしまう。でも野の花ですら美しく保ってくださる神は、自分をどれだけ大切に思ってくれているだろうかと思える人は、通帳残高がゼロでも、あるいは借金だらけでも、ソロモンより豊かであると感じることができる。

私が学んだ教訓は、人が貧乏であるか金持ちであるかを計る時、所有物の量で判断できないことだ。それで多く持つ人をうらやんだり非難したりすることには意味がない。また持ち物が少ないからといって嘆くのも無駄だ。おそらく人の本当の貧乏・金持ちの度合いは、その人の微笑みの大きさで計ることができるだろう。

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◇

木下和好

木下和好(きのした・かずよし)

1946年、静岡県生まれ。文学博士。東京基督教大学、ゴードン・コーウェル、カリフォルニア大学院に学ぶ。英会話学校、英語圏留学センター経営。逐次・同時両方向通訳者、同時通訳セミナー講師。NHKラジオ・TV「Dr. Kinoshitaのおもしろ英語塾」教授。民放ラジオ番組「Dr. Kinoshitaの英語おもしろ豆辞典」担当。民放各局のTV番組にゲスト出演し、「Dr. Kinoshitaの究極英語習得法」を担当する。1991年1月「米国大統領朝食会」に招待される。雑誌等に英語関連記事を連載、著書20冊余り。

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