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富についての考察

富についての考察(13)富の種類 木下和好

2015年2月16日11時28分 コラムニスト : 木下和好
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木下和好氏+

動物には金持ちと貧乏の区別があるだろうか。富を金額だけで判断する傾向のある人間は、この質問に答えることが出来ない。もしお金を基準に豊かさを計れば、世界中の動物は例外無く極貧である。なぜならお金を所持している動物など存在しないからだ。でも自然界を観察すると、金持ちの動物と貧乏の動物が確かに存在している。動物にとっての最大の富は食物だ。それが草でも木の実でも虫でも魚介類でも、あるいは他の動物でも、捕獲に成功した動物は富を得たのと同じで、生き長らえることが出来る。逆に捕獲に失敗した動物は極貧状態に陥り、やがて死んでいく。その証拠に、生き物の多量発生の影には膨大な食料の供給があり、また絶滅の影には食料不足がある。このようにお金を使わない動物にとって唯一とも言える財産は、自然界が提供する食物である。

でも物流の潤滑化を図るためにお金を考え出した人間は、お金で買う物だけが富であるかのような錯覚に陥るようになった。だから我々は富を金額で表現する。「お宝鑑定」というテレビ番組は人気が高いが、持ち主は自分の所有物に金額がつけられた時、初めてその価値を知ることとなる。しかしお金のみで富を計るようになると、経済活動の判断を誤る危険性がある。

私たちは山梨県の田舎に引っ越したが、まわりには脱サラをして農業を始めた人が大勢いる。そのような人の中には、企業戦士として利潤追求に明け暮れ、やがて疲れ果ててしまい、お金をもうけることには無縁の自給自足の生活をするために、脱都会をした人も少なくない。水と太陽と地中の栄養分、そして自らの労働で作物は成長してくれる。静かで広々とした畑で自然相手に生活していると、利益追求、富の確保の生活から開放された気分になれる。そしてお金を求めて生きなければならない人たちを憐れむ気持ちさえ出てくる。

でも良く考えると、自給自足の生活が富の追求の発想と異なるわけではない。そのような生活では多少のお金の動きはあったとしても、金額にしていくら儲かったという概念は出て来ない。でも富の追求から開放されているわけではない。富はお金を使う前段階で神から無償で与えられるもので、その流通のためにお金が使用されるわけなので、流通させないから富を得ていないということにはならない。誰かに作物を売らなければ金額ははじき出せない。でも金銭的価値がそこに存在しないわけではない。蔵に眠っていた価値のわからないお宝と同じで、値段がついていないからと言って富でなくなるわけではない。自給自足の人たちが解放されたのは、お金を中心とした経済活動からであって、富の追求からではない。水も太陽も地中の栄養分も、そして作物の種さえ、もともとは神から無償で提供される富だからである。それらのエネルギーが、時間の推移と共に、作物という具体的な富に変化するのである。自給自足は、本質的にお金の追求と何ら変わらないのである。

■ 富についての考察:(1)(2)(3)(4)(5)(6)(7)(8)(9)(10)(11)(12)(13)(14)(15)(16)(17)(18)(19)(20)(21)(22)(23)(24)(25)(26)(27)(28)(29)(30)(31)(32)

◇

木下和好(きのした・かずよし)

1946年、静岡県生まれ。文学博士。東京基督教大学、ゴードン・コーウェル、カリフォルニア大学院に学ぶ。英会話学校、英語圏留学センター経営。逐次・同時両方向通訳者、同時通訳セミナー講師。NHKラジオ・TV「Dr. Kinoshitaのおもしろ英語塾」教授。民放ラジオ番組「Dr. Kinoshitaの英語おもしろ豆辞典」担当。民放各局のTV番組にゲスト出演し、「Dr. Kinoshitaの究極英語習得法」を担当する。1991年1月「米国大統領朝食会」に招待される。雑誌等に英語関連記事を連載、著書20冊余り。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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