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富についての考察

富についての考察(31)経済活動における祈りと行動 木下和好

2015年10月26日07時58分 コラムニスト : 木下和好
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関連タグ:木下和好

神を信じる者の務めとして「祈り」がある。ロマ書12:12とⅠテサロニケ5:17では「絶えず祈りなさい」と命じられている。また願いごとの祈りに関しては、「求めなさい。そうすれば与えられます」と書かれている(マタイ7:7)。一方、「わたしに向かって、『主よ、主よ』と言う者がみな天の御国に入るのではなく、天におられるわたしの父のみこころを行う者が入るのです」という言葉もある(マタイ7:21)。それでは、何はさておきまず祈ることと、御心が分かっていればすぐ行動に移すことと、どちらが正しい態度なのだろうか。私は「祈り」「みこころ」「行動」の3つをどう位置づけるかに難しさを感じるときがある。「祈り」を立派な宗教行為と位置づけ、敬虔なクリスチャンであることの証し、すなわち信仰と不信仰を見極めるバロメーターと考える場合と、「祈り」を「御心」を確認するための手段と理解した場合とでは、行動が違ってくる。

実は、私の身近で次のような問題が生じたことがある。クリスチャンの企業団体が、倒産の危機に直面したことがあった。今日入金が無ければ、手形が不渡りとなってしまうという問題の日、信仰深いリーダーが突然姿を消してしまった。残されたスタッフは死に物狂いでいろいろな人たちに掛け合い、タイムリミットギリギリで不渡りを食い止めることに成功した。もちろん全員が疲労困憊(こんぱい)した。夕方になってそのリーダーは涼しい顔でオフィスに戻り、「私は今日一日祈っていました。神様は本当に私の祈りに応えてくださいましたね」と言った。ヘトヘトになったスタッフ全員は、彼に怒りを覚えたという。なぜならリーダーが自分の信仰深さが問題を解決したと宣言したからである。それはすなわち、祈ることも忘れてあちこち駆けずり回った人たちは、信仰が浅かったと言っているのと同じである。

もし仮にそのリーダーの子どもが池に落ちて溺れそうになったとき、彼は一日中どこかに退いて、神に助けくださいと祈るだろうか。1秒も待たずに救出するはずである。われわれの弱さは、経済活動の決断に迫られたとき、すべきことがはっきりしているにもかかわらず、何の行動も取らずに「とりあえず祈ってみます」という態度を取る傾向があることだ。もし祈りという行為が信仰深さを示すバロメーターなら、それは立派な信仰者であることの証明になるだろう。でも、もしすべきことが分かっているにもかかわらず、すぐに決断し行動しなければ、「主よ、主よ」と言いながら御国には入れない人と同じになってしまう。

「御心」とは「神を愛し、他人を自分と同じように愛す」というキリストの2戒に則した言動であると私は確信している。2戒に反しない言動も御心である。神が提供してくださる経済的祝福を受けることに罪悪感を覚える人は、それが御心かどうか分からないので、「行動」を「祈り」に置き換え、多くのチャンスを逃してしまう。そして献金を募ることだけが御心であるかの行動を取ってしまう危険性がある。

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木下和好

木下和好(きのした・かずよし)

1946年、静岡県生まれ。文学博士。東京基督教大学、ゴードン・コーウェル、カリフォルニア大学院に学ぶ。英会話学校、英語圏留学センター経営。逐次・同時両方向通訳者、同時通訳セミナー講師。NHKラジオ・TV「Dr. Kinoshitaのおもしろ英語塾」教授。民放ラジオ番組「Dr. Kinoshitaの英語おもしろ豆辞典」担当。民放各局のTV番組にゲスト出演し、「Dr. Kinoshitaの究極英語習得法」を担当する。1991年1月「米国大統領朝食会」に招待される。雑誌等に英語関連記事を連載、著書20冊余り。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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