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富についての考察

富についての考察(6)人の価値・営みの価値 木下和好

2014年11月10日06時53分 コラムニスト : 木下和好
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木下和好氏+

罪ある人間にどれだけの価値があるのだろうか。救われる前と救われた後で、人の価値はどのくらい変化するのだろうか。罪ある人間の営みに価値はあるのだろうか。経済活動はどうなのだろう。私にはこのような色々な疑問があった。人の評価は、全ての評価にかかわってくる。特に、神を信じていない人たちに対する評価は、学問、経済、文化、芸術等のありとあらゆるものの評価に大きな影響を与える。これは、長年に渡ってクリスチャン人口が1%以下の日本において、重要な問題となる。

私は高校時代の後半、ある考え方に傾倒し、その種の本を何冊も読んだ。それは私の進路にも大きな影響を与えた。クリスチャン以外の世界に「世的」という形容詞を付け、否定的評価を下すものであった。ある国立大学を目指していた私は、尊敬する先生の「つまらないですね」というひとことで拍車がかかり、入試直前に進路を変えてしまった。私には、一般大学の学びも、一般の職業も、罪の中に存在するとしか思えなかった。私に残された唯一の道は、神学校に行き、聖職者になることだった。

ところが、神学校に入学した後、大きなショクを受けた。教えに来る講師の何人かは、一般大学の教授であり、ゲストスピーカーの中には海外の有名大学の最高学位を取られた方がいて、非常に尊敬されていたことだ。私は完全に打ちのめされてしまった。自分が否定していた「世俗の世界」が神学校に入り込み、神学生をリードする立場にあっただけでなく、世俗世界を「世的」と非難していたであろう人たちが、それらの学者に一目を置いていたからだ。

自分を取り戻すのにしばらく時間がかかった。そして自分が本当に進むべき道を探す葛藤がその時から始まった。今は神学校で学んだことを後悔しているどころか、感謝している。家内ともそこで出会った。価値観を私と共有した家内は、後に一般大学の学士を取得した。

聖書によると、人は神の形に似せて造られた(創世記1:27)。ここに人の価値の全てが集約されている。人は生物学的要素だけを持っているのでなく、霊、創造性、善悪を察知するアンテナ(良心)など、他の動物には無い特徴が与えられている。創造性は学問、テクノロジー、芸術、経済など色々な分野を発展させてきた。これらは全て、人の堕落の前に、神が人に与えられた恵みであり、人類全てに共通に与えられた特権である。人は堕落により、罪ある者となったが、「神の形に似せて造られた」という事実は、無効にはならなかった。ただ人は「神の形に似せて」の「神」の部分がわからなくなってしまった。それが罪と呼ばれるものだ。でも罪は、被造物人間の機能の破壊ではない。暴走族が高級車を乗り回すのに似ている。暴走族が運転しても、高級車は高級車であり続ける。

我々は、神が与えた富の源を使い、神の形に似ている人間の創造性を使って発展させた経済活動を、神を知らない人が考え出した物だと言って軽視することは出来ない。

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◇

木下和好(きのした・かずよし)

1946年、静岡県生まれ。文学博士。東京基督教大学、ゴードン・コーウェル、カリフォルニア大学院に学ぶ。英会話学校、英語圏留学センター経営。逐次・同時両方向通訳者、同時通訳セミナー講師。NHKラジオ・TV「Dr. Kinoshitaのおもしろ英語塾」教授。民放ラジオ番組「Dr. Kinoshitaの英語おもしろ豆辞典」担当。民放各局のTV番組にゲスト出演し、「Dr. Kinoshitaの究極英語習得法」を担当する。1991年1月「米国大統領朝食会」に招待される。雑誌等に英語関連記事を連載、著書20冊余り。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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