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富についての考察

富についての考察(30)貧乏の相対性 木下和好

2015年10月12日07時22分 コラムニスト : 木下和好
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関連タグ:木下和好

われわれの感覚も価値判断も、相対的である。それゆえ、悲しむ必要のないときに悲しみ、死を選ばなくてもよいのに、多くの人が自殺してしまう。

私は風呂に入る時、人間の感覚が相対的であることを実感する。冬の寒い日に体が冷えきった状態で風呂に入ると、お湯がとても熱く感じる。でも体が温まってくると、水温は同じはずなのに今度はぬるく感じる。このようにわれわれの感覚が相対的なので、それを巧みに商売に利用する人たちがいる。海外のお土産屋などで体験することだが、もともと100円の価値しかない物を、5千円だと宣言してから値切りの交渉に応じる。買い物客は値切り交渉が面白くなり、500円まで下がると喜んで買ってしまう。実質価値を見ないで、5千円のものが十分の一になったと錯覚してしまうからだ。

マタイの福音書6:26でキリストは、「空の鳥を見なさい。種蒔きもせず、刈り入れもせず、倉に納めることもしません。けれども、あなたがたの天の父がこれを養っていてくださるのです。あなたがたは、鳥よりも、もっとすぐれたものではありませんか」と言っているが、これは相対的感覚で自分を惨めだと感じている人間への戒めと見ることができる。有名な話であるが、ある日貧乏の家に生まれた女の子が、自分にはすてきな靴が無いことへの不満を漏らした。その時母親は「あなたはまだ幸せよ。・・・ちゃんを見てごらん。靴を履く足があるのよ」と言った。それを聞いた女の子は、不平を言ったことを反省し、神に感謝の祈りをささげた。

われわれは、神がもともと無償で提供してくれた絶対的な価値を認めないと、自分が本当に貧乏であると錯覚してしまう。われわれの弱さは、相対的価値判断で、金持ちとか貧乏の判断を下し、悲しんだり争ったりしてしまうことだ。私はバブル絶頂期に、日本人が海外の不動産を買いあさっていた時、本当に日本が金持ちになったのだろうかとの疑問を抱いた。円が強くなり、小中学生までが気楽に海外に旅行やホームステイに行くようになった。彼らを受け入れるアメリカ人たちも、日本は本当に金持ちだと思った。でも実際はアメリカ人の生活水準の方がはるかに高かった。家も土地も広いし、物価も日本よりかなり安かったので、色々な物を自由に買い、車での旅行も頻繁にしていた。国土も広いし資源も豊富だ。その時気付いたのは、日本の景気の良さは相対的であり、変動為替がたまたま日本人を金持ちに思わせる方向に進んだだけで、為替が逆に動けば、日本はたちまち貧乏になってしまう。神が提供した創造の業による絶対的価値は、為替の変動に影響されることがない。ならば国土の広いアメリカの豊かさは、日本とは比較にならない。すなわち経済的底力があるということになる。われわれは、相対的価値判断だけで物事を見ると、自分の本当の姿が見えなくなり、偽りの喜び、偽りの悲しみに陥ってしまうだろう。

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◇

木下和好

木下和好(きのした・かずよし)

1946年、静岡県生まれ。文学博士。東京基督教大学、ゴードン・コーウェル、カリフォルニア大学院に学ぶ。英会話学校、英語圏留学センター経営。逐次・同時両方向通訳者、同時通訳セミナー講師。NHKラジオ・TV「Dr. Kinoshitaのおもしろ英語塾」教授。民放ラジオ番組「Dr. Kinoshitaの英語おもしろ豆辞典」担当。民放各局のTV番組にゲスト出演し、「Dr. Kinoshitaの究極英語習得法」を担当する。1991年1月「米国大統領朝食会」に招待される。雑誌等に英語関連記事を連載、著書20冊余り。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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