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「20世紀のフランシスコ・ザビエル」 聖心女子大学で岩下壮一神父の特別展

2025年8月4日17時57分
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関連タグ:岩下壮一聖心女子大学フランシスコ・ザビエルカトリック教会
「20世紀のフランシスコ・ザビエル」 聖心女子大学で岩下壮一神父の特別展
聖心女子大学聖心グローバルプラザで開かれている特別展「岩下壮一という多面体―20世紀のフランシスコ・ザビエル」

大正から昭和初期にかけ、カトリックのキリスト教精神に基づきさまざまな活動を展開した岩下壮一神父(1889~1940)の足跡を紹介する特別展が、聖心女子大学で行われている。岩下神父の司祭叙階100周年を記念するもので、初公開・新発見の資料が多数展示されている。

岩下神父は1889(明治22)年、三菱UFJ銀行の前身の一つである北浜銀行などを設立した実業家である岩下清周(きよちか)の長男として東京に生まれる。カトリック系の暁星中学校時代に洗礼を受け、欧州留学中に司祭になることを決心。ローマで神学を学んで司祭となった後に帰国。カトリック誌「声」やカトリック新聞の経営、真生会館の前身である聖フィリッポ寮の設立などに携わり、現存する日本最古のハンセン病療養所である神山復生病院の院長を務めるなどした。

「20世紀のフランシスコ・ザビエル」 聖心女子大学で岩下壮一神父の特別展
岩下神父の肖像写真(カトリック東京大司教区蔵)

特別展は2期制で、第1期「導かれるままに」(6月4日~9月22日)では、その生い立ちから、東京帝国大学哲学科を優秀な成績で卒業し、将来教授となることを嘱望されながら欧州に留学するも、神学の道に転じて司祭となり、宣教師として帰国するまでを取り上げる。

第2期「キリストに倣いて」(9月26日~12月23日)では、司祭としての働きにとどまらず、学問や教育、出版、学生寮の創設、神山復生病院の院長にまで至る、その多面的な活動を取り上げる。

岩下神父が残した文章やその生涯については、『岩下壮一全集』(全9巻)や、その別冊である『岩下神父の生涯』に詳しくまとめられている。しかし、これらの書で扱われているものも含め、その一次資料が一般に公開されることはほとんどなかった。そのため、今回展示される資料の多くが初公開となっている。

「20世紀のフランシスコ・ザビエル」 聖心女子大学で岩下壮一神父の特別展
司祭に叙階された1925年6月6日の日記のページ。ラテン語で「Tu es sacerdos in aeternum!(あなたは永遠の司祭)」という詩編110編4節の言葉が記されている。

第1期の展示資料には、暁星中学校時代の初聖体記念カードや東京帝国大学時代の受講ノート、卒業論文、優等卒業生に贈られる「恩賜の銀時計」、自筆の各種書簡や司祭叙階時の日記などがある。

また、特別展を主催する同大キリスト教文化研究所の所長で同大哲学科教授の加藤和哉氏が、今年2月にイタリアを訪れ、ベネチア総大司教区で発見した司祭叙階時の写真も見ることができる。

同大の設立母体であるカトリック女子修道会「聖心会」と岩下家の関係は深く、系列の不二聖心女子学院中学・高校(静岡県裾野市)は、清周が創設した温情舎小学校が前身。また、清周の三女・亀代子は、日本人として初めて聖心会の修道女となった人物で、岩下神父の献身にも影響を与えている。

「20世紀のフランシスコ・ザビエル」 聖心女子大学で岩下壮一神父の特別展
東京帝国大学時代の受講ノートや、第一高等学校時代のドイツ語練習帳やカトリック研究会のノートなど

同大キリスト教文化研究所では、2020年ごろから岩下神父に関する調査研究を行っており、特別展はその中間報告的な意味合いがある。加藤氏によると、多くの資料はカトリック東京大司教区に所蔵されていたもので、その数は帳簿上だけで約400点に及ぶ。資料の多くは外国語で書かれており、第1期で展示されている資料だけでも、フランス語、ドイツ語、英語、ギリシャ語、ラテン語の5カ国語に及ぶ。そのため、内容の詳細に踏み込んだ調査はこれからだという。

岩下神父の洗礼名は、フランシスコ・ザベリオ(ザビエル)。司祭に叙階されたベネチアも、日本に最初にキリスト教を伝えたザビエルが、イエズス会を創設した仲間らと共に司祭に叙階された地だ。岩下神父の叙階式を執り行ったピエトロ・ラ・フォンテーヌ枢機卿は説教で、「汝等偉大なる使徒フランシスコ・ザベリオに跡にならって福音宣伝にゆけ」と、涙ながらに激励したとされる。

「20世紀のフランシスコ・ザビエル」 聖心女子大学で岩下壮一神父の特別展
東京帝国大学卒業時に贈られた「恩賜の銀時計」

加藤氏は、岩下神父について「立派で非常に優秀な人ですが、偉人や聖人というよりも、さまざまな限界や失敗を経験しながらも、日本にキリスト教を根付かせるために懸命に働いた人」と話す。「社会が見失っているもの、見えていないものを指し示すのが、世の光としてのキリスト教の使命。岩下神父が目指したのも、そのような社会のともしびとしてのキリスト教だったと思う」

特別展は「岩下壮一という多面体―20世紀のフランシスコ・ザビエル」として、同大聖心グローバルプラザ(東京都渋谷区広尾4-2-24)1階の BE*Hive 特別展示室で行われている。入室可能時間は、月~土曜日の午前10時~午後5時。入場無料。詳細は、同大キリスト教文化研究所のホームページを。

関連タグ:岩下壮一聖心女子大学フランシスコ・ザビエルカトリック教会
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