聖心女子大学(東京都渋谷区)は22日、設立母体であるカトリック女子修道会「聖心会」の創立者、マグダレナ・ソフィア・バラ(1779~1865)の列聖100周年を記念するミサを開催した。カトリック東京大司教区の高木健次神父(高円寺教会主任司祭)が司式をし、在学生をはじめ、教職員や卒業生ら約200人が参列した。
バラは、革命の嵐に激動する当時のフランス社会において、女性の担う社会的責任の大きさを痛感し、1800年に女子教育を目的とした「聖心会」を設立した。翌年には、フランス北部アミアンに最初の学校を設立。その後、聖心会が関わる学校は世界中に広がり、その数は現在、40カ国150校以上に及ぶ。
日本では1908年、東京に最初の学校を設立。現在は学校法人聖心女子学院が、聖心女子大学のほか、高校3校、中学校3校、小学校2校、インターナショナルスクール1校を設置し、運営している。
バラは1925年、カトリック教会の「聖人」として列聖されており、今年はそれから100周年に当たる。聖心女子大学のミサは、列聖日である5月24日を前に行われ、これとは別に、列聖日の翌日で、帰天日でもある25日には、国内の聖心女子学院全校が集う聖心会による記念ミサが行われた。
