Skip to main content
2021年3月8日21時18分更新
Go to homepage
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 教育

聖心女子大、創基100周年を記念して登録有形文化財・旧久邇宮邸御常御殿(パレス)を公開

2016年5月28日23時41分 記者 : 坂本直子
  • ツイート
印刷
関連タグ:聖心女子大学
聖心女子大、創基100周年を記念して登録有形文化財・旧久邇宮邸御常御殿(パレス)を公開
聖心女子大学のキャンパス内にある国の登録有形文化財・旧久邇宮(くにのみや)邸御常御殿(おつねごてん、パレス)

フランスの教育修道会「聖心会」を母体とする聖心女子大学(東京都渋谷区)は、その前身である聖心女子学院高等専門学校が創立されてから、今年で100周年を迎える。その記念事業の一環として同大では、キャンパス内にある国の登録有形文化財・旧久邇宮(くにのみや)邸御常御殿(おつねごてん、パレス)を一般公開する。創建当時の銘木や美術品による内装など、貴重な文化財を見ることができる。

旧久邇宮邸御常御殿は1924年に建築された木造2階建ての和風建築。昭和天皇の皇后・香淳皇后の父・久邇宮邦彦王の邸宅の一部だ。47年に同大の初代学長マザー・エリザベス・ブリットが、大学校舎として使用するために買い取り、49年に現在の場所に移築された。

当初は南門を上ったところにある図書館付近にあり、久邇宮邸本館と長い廊下でつながっていた。香淳皇后は、24年の成婚の折、この本館車寄(現在のクニハウス車寄せ)より宮中に向かったという。

パレス1階の居室は全て書院造りだが、部屋ごとに趣が違っている。また中国様式を取り入れた火灯窓が、1階の和室および2階の「内謁見室」と妃殿下の書斎にも取り付けられている。

聖心女子大、創基100周年を記念して登録有形文化財・旧久邇宮邸御常御殿(パレス)を公開
「御次(おつぎ)の間」。洋風書棚やレコードキャビネットが備え付けられてある。

さらに、2階の書斎には作り付けの洋風書棚、「御次(おつぎ)の間」と呼ばれる居間に同様の書棚とレコードキャビネットが並ぶ。書斎、「御次の間」「内謁見室」の床は寄木細工だが、床の間や違い棚などが備えてあり、まさに「和洋中」が美しく調和された内観となっている。

主な建築材料は、台湾産の良材で、2階の廊下は台湾産のケヤキの大板を3枚つないでいる。廊下の窓にはめ込まれたガラスは当時のままであり、現在では作ることのできないガラスだという。圧巻なのは、43人の日本を代表する日本画家によって描かれた、1階の寝室2部屋と「謁見の間」にある78枚の天井画だ。現在原画は、東京国立博物館で保管され、天井には複製画が入っているが、一般公開では特別に原画も見ることができる。

聖心女子大、創基100周年を記念して登録有形文化財・旧久邇宮邸御常御殿(パレス)を公開
2階の廊下。床はケヤキの大板、窓のガラスは当時のままだ。

当時は、学生たちが靴で出入りできるように床はリノリウム張りとし、各部屋を教授室、教室に、1階にある「謁見の間」が聖堂として使われていた。この「謁見の間」には、床の間と暖炉と火灯窓が並び、礼拝ではこの暖炉を聖壇に見立てて使っていたという。

50年に1号館が完成した後は、大学の機能は1号館などに移ったが、学生生活の場として、また、茶道・華道・かな書道・筝曲・能楽・日本舞踊など、学生への情操教育や伝統文化継承の場として使われてきた。86年に入念な修復工事が行われ、昔の「御殿」の姿が再現された。それ以降も学生の課外活動や授業などで使用されてきた。

聖心女子大、創基100周年を記念して登録有形文化財・旧久邇宮邸御常御殿(パレス)を公開
礼拝が行われていた「謁見の間」。奥に見える暖炉を聖壇に見立てて使っていたという。

同大企画部課長の水﨑晶子さんは、校長に就任したマザー・ブリットが戦後、旧久邇宮邸の敷地と御殿を校舎として使用するだけでなく、占領軍のカマボコ型兵舎「クォンセットハット」も校舎として払い下げを受け、新学制のもと聖心女子大学を発足させたことを話した。

水﨑さんは、「貴重な文化財であっても、使うことに意義がある」と述べ、現在学生たちが使っている茶道の道具や、立て掛けられた琴を前に、使用しながら守ってきたパレスの価値を語った。学生たちが「万年筆などインク類は持ち込まないこと」などパレスを美しく保存するためのルールを決めていたことなども明かし、学生たちがパレスを生きた文化財として守ってきたことを振り返った。

水﨑さんは、「これだけの形で皇室建築が残っているのは本当に貴重なこと。それを守っていくのが創基100年を迎える伝統を持つ大学としての使命だと思う。ただし、それを守るだけでなく、学生の情操教育の場としてもこれからも実際に使っていく」と話した。「パレスは建築としても十分に見応えがあるので、建築に興味のある人にもぜひ見てもらいたい」と強調した。

なお、今回のパレスの一般公開は、募集定員に達したため、受け付けはすでに終了している。次回の開催については、日程が決まり次第、大学公式ウェブサイトもしくは聖心歳時記フェスブックなどで案内する。

聖心女子大、創基100周年を記念して登録有形文化財・旧久邇宮邸御常御殿(パレス)を公開
聖心女子大学創基100周年記念のロゴマーク

同大では、創基100周年を記念して、在学生や教職員を対象に記念のロゴマークを募集(主催:同大学創基100周年記念事業検討委員会)した。先月採用作品が決定し、表彰式が行われた。ロゴマークは、今年度を通して印刷物や掲示などに使用される。

関連タグ:聖心女子大学
  • ツイート
▼関連記事を見る  ▼クリスチャントゥデイからのお願い

関連記事

  • 近代日本のキリスト教「女子教育」を再考 キリスト教史学会第66回大会

  • 14年ぶりの修復で建築当時の白亜の輝きが戻る 京都ハリストス正教会で修復成聖式

  • ヴォーリズ建築によみがえる聖書教室 旧静岡英和女学院宣教師館でアシュラムの集い開催

  • 新渡戸記念館、市民有志らにより活動継続 廃館撤回求めネットで署名募集

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

新型コロナウイルス特集ページ

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • アレサ・フランクリンの「アメイジング・グレイス」を収録した幻のライブ、撮影から49年経て映画に

  • 世界最大の「イスラム教国家」インドネシアでキリスト教徒の警察長官誕生、約40年ぶり

  • 「神に触れられた」 トム・ハンクスの息子、無神論から大転換した経験語る

  • 信仰と不信仰の距離 安食弘幸

  • 日本のカトリック教会が「性虐待被害者のための祈りと償いの日」

  • 全米最大の福音派養子縁組・里親支援団体、LGBTカップル容認を表明 福音派指導者からは失望の声

  • 大祝会に近づいている 岡田昌弘

  • 世界宣教祈祷課題(3月8日):ルーマニア

  • キリストの道を歩もう 万代栄嗣

  • 教皇、5日から4日間イラクを訪問 歴代教皇初 途中ヘリでの移動も

  • 2021年の「レント(四旬節)」始まる、きょう「灰の水曜日」 その意味と由来

  • 「神に触れられた」 トム・ハンクスの息子、無神論から大転換した経験語る

  • アレサ・フランクリンの「アメイジング・グレイス」を収録した幻のライブ、撮影から49年経て映画に

  • 全米最大の福音派養子縁組・里親支援団体、LGBTカップル容認を表明 福音派指導者からは失望の声

  • 世界最大の「イスラム教国家」インドネシアでキリスト教徒の警察長官誕生、約40年ぶり

  • ラビ・ザカリアス氏性的不品行問題、独立調査の最終結果発表 団体が謝罪

  • 信仰と不信仰の距離 安食弘幸

  • 日本のカトリック教会が「性虐待被害者のための祈りと償いの日」

  • 「聖書は神の言葉ではない」 進歩主義の米教会がSNSの投稿で炎上

  • 大祝会に近づいている 岡田昌弘

  • 2021年の「レント(四旬節)」始まる、きょう「灰の水曜日」 その意味と由来

  • 「神に触れられた」 トム・ハンクスの息子、無神論から大転換した経験語る

  • 宮城労働局が涌谷保育園元園長牧師のパワハラ認定、日本基督教団議長「解決に向けて全力尽くす」

  • 同性愛めぐり分裂見通しの米合同メソジスト教会、保守派が新教団名発表

  • 信仰と不信仰の距離 安食弘幸

  • 米南部バプテスト連盟、4教会を除名 性犯罪歴ある牧師雇用や同性愛支持で

  • 「聖書は神の言葉ではない」 進歩主義の米教会がSNSの投稿で炎上

  • 全米最大の福音派養子縁組・里親支援団体、LGBTカップル容認を表明 福音派指導者からは失望の声

  • ラビ・ザカリアス氏性的不品行問題、独立調査の最終結果発表 団体が謝罪

  • 聖書はコロナ禍のクリスチャンに希望を与えている 英国聖書協会が調査

編集部のお勧め

  • 「クリスチャンだからこそ、もっと知って祈って関わってほしい」 人身取引に取り組む「ゾエ・ジャパン」

  • パンデミック時代の宗教の可能性探る IPCR国際セミナーで日中韓のキリスト者も発題

  • コロナ禍で増える自殺、奥田知志牧師「宗教にできること、いっぱいあるのでは?」

  • 日本から遠く離れた地の日本人伝道最前線 駐在員家族120人に福音伝える英語教室

  • 「開拓伝道は失われた人々への憐れみの心」 第23回断食祈祷聖会1日目

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 論説委員・編集部
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 問い合わせ・アクセス
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • Twitter
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2021 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.