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見捨てない神 穂森幸一

2025年7月10日21時04分 コラムニスト : 穂森幸一
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関連タグ:穂森幸一

あなたの一生の間、だれひとりとしてあなたの前に立ちはだかる者はいない。わたしは、モーセとともにいたように、あなたとともにいよう。わたしはあなたを見放さず、あなたを見捨てない。(ヨシュア記1:5)

ユダヤ人が複数回にわたり、古代日本を訪れていたという痕跡があることは、歴史学者によって証明されようとしています。それに対して、ユダヤ人が来ていたなら、どうしてヘブル文字が残っていないのかという疑問も浮かびます。

これに対して、ある歴史学者は「それは彼らが祖国を捨てて来たからだ」と断言します。ユダヤ人にとって、ユダヤの伝統や祭礼を祖国以外で守ることは考えられなかったのではないかと思います。約束の国イスラエル以外の地で祭礼を実施できないと思ったから、意図的にヘブル文字を消したのではないのかという意見もあります。

ただ、故郷を懐かしむ気持ちが消えないために、祇園祭のようなお祭りが生まれ、おみこしが各地に普及していったのではないかと想像できます。また、出エジプトの時の過越(すぎこし)の儀式が、日本ではお正月のしきたりとして取り込まれていったのではないかと思います。

戦乱のたびに祖国を追われ、東の果ての国まで旅を続けるうちに、神に見放され、見捨てられたような気持ちになる人々もいたのではないでしょうか。そういう心境で堅固な信仰を維持することは困難になり、日本の土着信仰に取り込まれていったのではないかと察することができます。

だから、申命記28章64節に「主は、地の果てから果てまでのすべての国々の民の中に、あなたを散らす。あなたはその所で、あなたも、あなたの先祖たちも知らなかった木や石のほかの神々に仕える」と預言されているのです。

古代ユダヤ教徒は、日本の自然崇拝、太陽信仰を取り込み、神道という形を作り上げていったと考えます。神道の祭礼様式、神官の衣装、しきたりは、ユダヤ教由来と思って間違いないのではないでしょうか。

神道には鳥居がつきものですが、ヘブル語の「トリイ」は門という意味です。ユダヤの神殿の入り口には、大きな2本の柱が立っていました。元々は神社も2本の柱だったのですが、ネストリウス派の流れを汲む景教徒は、入り口の柱を十字架にしようとしたのではないかと推測しています。彼らの十字架には2本の横棒が入っています。これを2本並べて立てると鳥居の形になります。

応神天皇の招聘(しょうへい)により、大挙して日本にやって来た秦氏は、自分たちの結束の印として、まず大分県宇佐市に神社を建てます。ハタ一族の神ということで「ヤーハタ」になり、ヤハタ(八幡)神社を立ち上げますが、後にご祭神として応神天皇を祭るようになります。

そして宇佐神宮が建てられ、全国に八幡神社が広がっていきます。秦氏の子孫は新しい開墾地に行くと、最初に八幡神社を立てて、そこを中心にして集落をつくりました。今でも八幡神社は全国に4万社余りあるといわれます。

昔の日本では、神社で行われる祈りは天下国家のためになされ、個人的な祈りは許されていませんでした。そこに仏教が入ってきて、個人のための祈りが行われるようになり、精神的慰めを受ける場所として普及していったのです。景教の会堂は仏教寺院に似ていて、絶えずお香がたかれていました。ですから当時、日本にいた景教徒は自然と仏教に溶け込んでいったのではないかと思います。

日本に初めてキリスト教を布教したのはザビエルだと社会の教科書では教えられています。しかし、ザビエルがバチカンに送った書簡の中に「日本の人々はキリスト教の話を聞いても驚かない。その話は知っているという感じで聞いている」という感想を送っています。古代ユダヤ人の残した生活習慣、倫理が、時代を重ねても日本人の中に脈々と受け継がれていたのではないでしょうか。景教徒が伝えようとしたことは、日本人の思想の中に生きています。

原始キリスト教徒に近い人々が、中国経由で渡来していたという話に驚かれるかもしれません。聖徳太子の時代には、政府の中枢部にかなりのキリスト教徒がいたと思ってもいいという学者もいます。なぜ、国のシンボルとして十字架ではなく仏像が選ばれたのか疑問ですが、このことが解明されることで、歴史の根幹に触れることができるかもしれません。

古代に渡来したユダヤ人たちは「神に見捨てられたのではないか」という喪失感があり、ユダヤ教を前面に押し出せなかったのかもしれません。しかし、神の発せられた言葉は消えることはないのです。「わたしはあなたを見放さず、見捨てない」という言葉は、どんな地の果てに追い散らされても、どんなみじめな状況に陥っても、変わることはないのです。

時々、自分の半生を振り返るときに、焦燥感が胸を締め付けることがあります。自分は家族に対して不忠実であったのではないか、十分な愛情を注げなかったのではないかという気持ちが出てきて、どうしようもなくなることがあります。しかし、その時にキリストの十字架を見上げることにより、赦(ゆる)しが示され、平安な気持ちを取り戻せます。

宗教者懇和会を通して他宗の方々と共に活動するときに感じることは、神は確かに日本人の中に働きかけてくださっているという感慨です。古代ユダヤ人や景教徒の労苦は決して無駄になることはありません。聖霊が働かれるときに、日本の民は目覚め、福音が花開いていくことを信じています。

これは、神を求めさせるためであって、もし探り求めることでもあるなら、神を見いだすこともあるのです。確かに、神は、私たちひとりひとりから遠く離れてはおられません。(使徒17:27)

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◇

穂森幸一

穂森幸一

(ほもり・こういち)

1973年、大阪聖書学院卒業。75年から96年まで鹿児島キリストの教会牧師。88年から鹿児島県内のホテル、結婚式場でチャペル結婚式の司式に従事する。2007年、株式会社カナルファを設立。09年には鹿児島県知事より、「花と音楽に包まれて故人を送り出すキリスト教葬儀の企画、施工」というテーマにより経営革新計画の承認を受ける。著書に『備えてくださる神さま』(1975年、いのちのことば社)、『よりよい夫婦関係を築くために―聖書に学ぶ結婚カウンセリング』(2002年、イーグレープ)。

株式会社カナルファホームページ
穂森幸一牧師のFacebook

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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