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祈りの平和巡礼 穂森幸一

2025年5月29日17時54分 コラムニスト : 穂森幸一
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平和をつくる者は幸いです。その人たちは神の子どもと呼ばれるからです。(マタイ5:9)

鹿児島で14年前に、鹿児島県宗教者懇和会が立ち上げられました。神道、仏教、キリスト教、諸宗教の宗教者が共に集まり、大災害に遭った人々を支援するために協力しましょうという目的でした。

募金活動や平和の行進を共同で進めながら、お互いの宗教施設の訪問や学習会などを通して交流を深めていました。しかし、コロナ禍のもと、これら一切の活動が中止になりました。

「自分たちは声を張り上げて活動するのではなく、心の中で祈りながら、静かに行進しているのだから、コロナ禍だからといって中止する必要はない。自分一人でもこれを続ける」と宣言したのが、曹洞宗の鎌田和尚でした。これに賛同する有志が一緒になって、毎月第1日曜日の午後、ザビエル教会を起点として街の中心部を行進し、西本願寺、照国神社を巡っていくというコースで祈りの巡礼をしています。

行進するときに、手にポスターを持ちますが、声を出さず、心の中で祈っています。各宗教施設では、行進参加者がそれぞれの信仰のやり方で祈るという方針です。

鎌田和尚はこの平和巡礼を、鹿児島だけでなく、全国各地で行っていきたいという願いを持っていたようで、自分の宗派の仲間や知人に呼びかけています。昨年は、東京、群馬、大阪、奈良でも実施されました。大阪での行進に米ニューメキシコ州のカトリック・サンタフェ大司教区のジョン・ウェスター大司教も参加していたようで、鎌田和尚と意気投合したようです。

今年は、広島と長崎に原爆が投下されてから80年になります。日本に投下された原爆は、ニューメキシコ州で製造されました。原爆を製造した米国の地と投下された日本で同時に祈りの平和巡礼を行い、平和の記念として桜の植樹をしたいという構想を鎌田和尚は持っています。

ニューメキシコ州だけでなく、広島、長崎、鹿児島でも、6月1日に日米同時平和巡礼を予定しています。米国には、鎌田和尚と数人の同行者が赴くことになりました。

私は当初、米国ツアーに参加するつもりはありませんでした。旅費や滞在費など、とても捻出できる状況ではないし、鹿児島で祈りの巡礼に参加したいと思っていました。ところが、鎌田和尚が全国の仲間に支援を呼びかけると、大きな寄付をしてくださる和尚さんがいて、急きょ通訳兼案内係ということで、私も参加することになりました。

慌ててパスポートを申請し、国際免許証も取得しました。ズームで交流している国際祈祷会の仲間たちも背中を押してくれ、祈りの支援をしてくれますので、私が窓口となって交渉しています。

鎌田和尚には、平和運動の記念として桜の木を持って行き、植樹したいという願いがありました。植樹の専門家の話を何度も聞いたのですが、検疫があるのでとても難しいということが分かりました。しかし、知人の紹介で、アルバカーキに住む、日系のクリスチャン女性と知り合うことができました。彼女はアルバカーキ植物園と関わりがあるということで、そこのスタッフが桜の木を用意してくださることになっています。

米国の教会の人々から見ると、プロテスタント教会の牧師がカトリックの司祭と協力するということもなかなか理解しにくいようです。ましてや、牧師と仏教の僧侶が共同で平和行進を行うなど、どういうことなのかという思いもあるようです。

宗教者懇和会みたいな発想は、ある意味では日本独特のものかもしれないと思います。縄文人は大きな火山噴火のせいもあり、世界各地に散り、長い期間を経て日本に戻ってきています。だから、日本にやって来る者を拒まず、受け入れ、同化吸収するという日本の歴史があります。だから日本文化の中では、異なる宗教が共生することが当たり前の世界だったと思います。

縄文文化は世界最古のものですが、縄文人とシヌアルの人々との出会い(創世記11:2)がシュメール文明を生み出したと私は思います。シュメールは、メソポタミア、エジプトの文明発祥に大きな影響を及ぼしました。シュメール文明崩壊を機に、神はアブラハムをカランから導き出されました(創世記12:4)。

世界の宗教はアブラハムに始まり、モーセによって法制化されたといっても過言ではありません。シュメールは、インドに伝わったときはクメールになり、日本ではスメラになったという説もあります。

世界の全ての場所が聖書と関わっていて、ユダヤ人とつながりがあるといってもおかしくありません。長い歴史の中で、イスラエルの12部族全てが日本に到達しているといってもおかしくないと思います。

日本の言語の中に、ヘブライ語の名残を見ることができます。ユダヤ文化の素質を受け継いでいるから、マイムマイムやドナドナなどのユダヤの歌が日本で好まれていくのではないかと思います。

日本の神道は、弥生時代にユダヤ教の影響をかなり受けていますが、後に奈良、平安時代に景教の影響も受けます。インドで生まれた仏教は、原始キリスト教の影響を受けて大乗仏教になっています。日本の仏教界を代表するのは最澄と空海だと思いますが、唐に留学し、密教だけでなく、景教も学んでいます。日本仏教が聖書に影響されていることは、多くの研究者に指摘されている通りです。

世界の宗教界にとって大切なことは、元を知り、元に帰ることだと思います。元はアブラハムであり、大元は天地宇宙を造られた神です。全ての人に求められているのは、宇宙の支配者である神を見上げることです。共に和合し、平和を祈ることで、やがて時が来れば、キリストのもとに膝をかがめ、一つになれる日が来ると私は信じています。

混迷と変動の時代であっても、慌てることなく、心を静かにして祈るときに、将来の可能性が示されます。世界の人々が一つになって祈るとき、地球を揺り動かすこともできます。祈りの平和行進は小さな一歩ですが、未来の大きな力になります。

義の実を結ばせる種は、平和をつくる人によって平和のうちに蒔(ま)かれます。(ヤコブ3:18)

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◇

穂森幸一

穂森幸一

(ほもり・こういち)

1973年、大阪聖書学院卒業。75年から96年まで鹿児島キリストの教会牧師。88年から鹿児島県内のホテル、結婚式場でチャペル結婚式の司式に従事する。2007年、株式会社カナルファを設立。09年には鹿児島県知事より、「花と音楽に包まれて故人を送り出すキリスト教葬儀の企画、施工」というテーマにより経営革新計画の承認を受ける。著書に『備えてくださる神さま』(1975年、いのちのことば社)、『よりよい夫婦関係を築くために―聖書に学ぶ結婚カウンセリング』(2002年、イーグレープ)。

株式会社カナルファホームページ
穂森幸一牧師のFacebook

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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