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主よ、癒やしてください 穂森幸一

2025年3月23日20時57分 コラムニスト : 穂森幸一
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主は病の床で彼をささえられる。病むときにどうか彼を全くいやしてくださるように。(詩篇41:3)

腎臓病が悪化し、透析を30年間続けてきた60歳の男性がいましたが、しまいには肝臓もぼろぼろになってしまい、医者から余命を宣告されたそうです。自分の寿命もこれまでだったかと本人も諦めの境地になっていたそうです。

ところが、大学病院から連絡があり、適合する移植臓器が見つかったというのです。急きょ、腎臓と肝臓の同時移植の手術が行われました。手術は成功し、見違えるように元気になり、職場にも復帰しました。これほど適合する臓器が見つかることはめったにないし、手術がうまくいったことも含めて、奇跡としか言いようがないと医者も言っているそうです。

これは本人の体験談なのですが、術後の経過もよく、医者から「もう自力でトイレに行っていいですよ」と勧められたそうです。ところが、いざトイレに行ってみると、おしっこのやり方を忘れていたそうです。イメージトレーニングをしてやっとできたそうです。そして、自力でおしっこができたときにすごく感動したそうです。

私はこの体験談を聞きながら、日頃の何でもないような動作が奇跡の積み重ねなのではないかと思いました。普通に食事ができるし、トイレにも行けるという何でもないことが、実はすごいことなのだと教えられたような気がしました。

これは私自身に起こった出来事です。昨年の11月末のことですが、忙しい行事が続いていたときに妻の実家の大掃除を手伝い、少し疲れを感じていました。風邪気味なのかもしれないと思ったのですが、熱が39度もあり、顔半分が腫れているようでしたので、近くの病院に行ったのですが、救急医療のできる大きな病院に行くように勧められました。

検査の結果、丹毒という病名が分かりました。私の体は乾癬(かんせん)の症状があり、頭皮にフケが出て、また耳の後ろがカサカサになり、かゆくてかいているうちに傷になってしまうことがありました。お医者さんの話では、体が疲れていて抵抗力が弱くなっているときに、傷口から細菌が入り込んだのだろうということでした。

入院という事実を突きつけられても、行事が重なっているし、用事もあるなどという思いが頭を駆け巡っていました。しかし、入院して点滴の針を24時間固定し、薬を投与しなければ、毒が全身を巡って生命の危険がありますよと医者から警告を受け、やっと入院を決めました。

今までは他の人をお見舞いする立場だったのに、自分が患者になることに戸惑いました。最初の診断では2週間の入院が必要かもしれないということでした。

ところが、3日目にだいぶ気分も良くなり、診察を受けたところ、予想よりも回復が早いということで、退院を早めることができるということになりました。そしてシャワーを浴びたら、頭皮のフケは出なくなっているし、全身の肌がきれいになり、カサカサの症状はなくなっていました。

毒を消すために投与していた薬が、皮膚炎にも効果があったらしいのです。私の妻は「怪我の功名」だと言っていましたが、主が御手を触れて癒やしてくださったように私は感じました。

頭皮のフケとか皮膚のカサカサ、発疹、痒みなどに長い間苦しんできました。どうやらそれは乾癬の影響が大きかったようですが、この乾癬発症の原因の一つにストレスがあるようです。

私は47歳の時、牧会に行き詰まりを感じ、教会を退職して結婚式のチャペル牧師として働きながら、家庭集会を始めることにしました。牧師館を出て、アパートに引っ越しました。牧師館ではない所で休むと、よく眠れることに驚きました。教会に滞在しているだけで大変なストレスになっていたのだということが分かり、ショックだったのを覚えています。

キリストの言葉を学び、愛と助け合いを実践しなければならない教会で、押しつぶされそうなストレスを抱え込むなんて、あってはならないはずです。しかし、現実には私のように追い詰められて、心の傷を負ってしまうこともあるのです。

一般の職場でもパワハラやセクハラ、過剰な労働などにより、健康を害し、心を病んでいる人は少なくないといわれます。ほとんどの心療内科で患者が多過ぎて、予約が取れにくい状況になっています。

すべて、疲れた人、重荷を負っている人は、わたしのところに来なさい。わたしがあなたがたを休ませてあげます。わたしは心優しく、へりくだっているから、あなたがたもわたしのくびきを負って、わたしから学びなさい。そうすればたましいに安らぎが来ます。(マタイ11:28、29)

私はキリストのくびきを負うという意味が長い間ピンと来ませんでしたが、聖地旅行の際に、現地の人が2頭の家畜をくびきでつないで、畑を耕しているところを見て納得しました。キリストのくびきを負うということは、私たちの心の悩み、重荷をキリストが一緒に担ってくださるということなのです。

キリストがそばにいて力を与えてくださり、乗り越えさせてくださいますので、人生の問題に立ち向かうことができます。このことが分かると、だいぶ気持ちが軽くなります。

病の床にあるときは、自分の無力さを痛感し、「主よ、癒やしてください。助けてください」と心の中で叫ぶことしかできません。しかし、回復に向かう中で、主なる神の働きを感じることができます。

病に苦しんでいる人を励ますときに、自分自身や自分に近い人の体験は何よりも共感を呼ぶようです。だから、病気の体験も無駄ではないのです。聖書の御言葉は、どのような境遇にある人にも励ましになります。

わたしがあなたの傷を直し、あなたの打ち傷をいやすからだ。(エレミヤ30:17)

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◇

穂森幸一

穂森幸一

(ほもり・こういち)

1973年、大阪聖書学院卒業。75年から96年まで鹿児島キリストの教会牧師。88年から鹿児島県内のホテル、結婚式場でチャペル結婚式の司式に従事する。2007年、株式会社カナルファを設立。09年には鹿児島県知事より、「花と音楽に包まれて故人を送り出すキリスト教葬儀の企画、施工」というテーマにより経営革新計画の承認を受ける。著書に『備えてくださる神さま』(1975年、いのちのことば社)、『よりよい夫婦関係を築くために―聖書に学ぶ結婚カウンセリング』(2002年、イーグレープ)。

株式会社カナルファホームページ
穂森幸一牧師のFacebook

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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