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私の助けはいずこに 穂森幸一

2025年1月9日21時26分 コラムニスト : 穂森幸一
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私は山に向かって目を上げる。私の助けは、どこから来るのだろうか。私の助けは、天地を造られた主から来る。主はあなたの足をよろけさせず、あなたを守る方は、まどろむこともない。見よ。イスラエルを守る方は、まどろむこともなく、眠ることもない。(詩篇121:1〜4)

私は聖書学院在学中にできれば米国に渡ってさらに聖書の学びを深めたいと思って、英語の学習にも力を入れていましたが、そんな機会はありませんでした。卒業後は鹿児島の地方教会にいましたので、そのような話を聞くことすらありませんでした。

夢は夢のままでいい、田舎で自分なりに頑張っていこうと決意を新たにしました。そして鹿児島市内の教会から牧師として招聘(しょうへい)を受け、そこで結婚し、子どもも与えられて落ち着き、牧会に専念しなくてはという状態でした。そういう時に、日本に伝道旅行に来ていた米国の牧師に声をかけられたのです。

ある教会成長戦略機関が、外国の牧師に米国に来てもらって3カ月間みっちり研修を受けてもらい、その成果を母国で根付かせてもらうというプログラムを作成したらしいのです。研修期間中は、家族を伴わず単独で渡米し、ホテルには泊まらず、必ずホームステイすることが条件だったのです。それは米国の生活感覚をより深く知るためだというのです。

そのモデルケースとして北欧の牧師を招いたらしいのですが、研修がハードで、ホームシックもあり、途中でリタイアしたらしいのです。自分たちがホスト教会になるから、そのモデルケースに挑戦してみないかというのです。無謀だったかもしれませんが、結果的には受けることになりました。旅費と滞在費、研修費はホスト教会が面倒を見るということでした。

3カ月だったら観光ビザで大丈夫だと安心していたら、全行程をクリアするには、どうしても4カ月かかってしまうから留学ビザを取得するようにと指令が来ました。私の財政事情ではとても領事館に認めてもらえないと思いましたので、ホスト教会に米国の公証人役場で「身元財政引き受け証明書」を作成してもらいました。

鹿児島から福岡の領事館まで行ったのですが、領事が「送ってもらった書類だけでは不十分だから、もう一度帰って、銀行の残高証明書をもらってこい」というのです。たとえもらってきても「残高が少ない」と言うだろうと察しがつきました。

領事はきびすを返して立ち去ろうとしたのですが「この機会を逃しては、もう二度と米国で学ぶことができない」と思い詰めてしまいました。とっさにカウンターに頭をこすりつけて「お願いします。どうぞ助けてください」と大声で叫んでしまいました。困った顔をした領事は「今回だけだよ」と言って担当者に合図していました。

後で、銀行で働く高校の時の同級生に話しましたら、自分に相談してくれたらすぐ残高証明書を発行したのにというのです。自分の残高はたいしたことないと言うと、銀行で一時的に2千万か3千万融資して、残高証明書が作成できたら、即座に返済するというのです。一行員でも3千万までは動かせるらしいのです。数時間で終わるから、利息も発生しないというのです。

驚いたことに、領事も分かっているらしいのです。万が一、緊急事態が発生したときに、米国政府を頼らなくても、助けてくれる知人や友人がいるかを調べているだけだというのです。

いざ現地で研修が始まってから、困ったことがありました。朝食と夕食はホストファミリーの所で出るのですが、ランチは自分で賄わなければなりませんでした。お小遣いをほとんど持っていなかった私は、食パンをかじるか、水を飲むだけにしていました。

その実情を知った人が、ランチに誘ってくれるようになりました。その時一人の方から「君の話が面白くて誘っているんだ。黙っていたらおごらないよ」と言われ、話術を磨くようになりました。結果的にコミュニケーション能力が高まったようでした。

また、具体的に支援しようということで、ホームパーティーを開催してくれる人も出てきました。その時に「歌と楽器を演奏するとか、何か芸ができたらパーティーが盛り上がる」と言う人がいました。

私は何も芸がないので、箸を持っていきました。箸で何でも食べてみせたり、豆をつかんだりしました。そして、そこにいた人に割り箸を配ってチャレンジしてもらうと、それだけで盛り上がりました。そして私と握手をしてお札を握らせてくれ、ポケットに入れてくれる人もいました。その時頂いた支援金で、費用を賄うことができるようになりました。

外国で生活し、文化の壁を越えるというのは容易なことではありません。ホストファミリーと一緒に生活し、四六時中、誰かと一緒にいるという状態を続けると、突然、文化の壁にぶち当たります。

私は渡米して1カ月たったときに経験しました。何だか自分だけが輪に入っていけないもどかしさ、自分だけが取り残されたような寂しさに襲われ、パニック状態になってしまいます。もしこういうときに、お金に余裕があったら、すぐホテルに移動するか、帰国するだろうなと感じました。ところがしばらくすると、急に壁を感じなくなり、輪の中に溶け込んでいる自分に気付きました。

たとえ異国の地で文化の壁に苦しんでいたとしても、神はいつも近くにいて慰め、支えてくださいます。神は私たちがどんな環境に置かれたとしても、必ずそばにいてくださり、励ましてくださいます。

私たちは、四方八方から苦しめられますが、窮することはありません。途方にくれていますが、行きづまることはありません。迫害されていますが、見捨てられることはありません。倒されますが、滅びません。いつでもイエスの死をこの身に帯びていますが、それは、イエスのいのちが私たちの身において明らかに示されるためです。(2コリント4:8〜10)

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◇

穂森幸一

穂森幸一

(ほもり・こういち)

1973年、大阪聖書学院卒業。75年から96年まで鹿児島キリストの教会牧師。88年から鹿児島県内のホテル、結婚式場でチャペル結婚式の司式に従事する。2007年、株式会社カナルファを設立。09年には鹿児島県知事より、「花と音楽に包まれて故人を送り出すキリスト教葬儀の企画、施工」というテーマにより経営革新計画の承認を受ける。著書に『備えてくださる神さま』(1975年、いのちのことば社)、『よりよい夫婦関係を築くために―聖書に学ぶ結婚カウンセリング』(2002年、イーグレープ)。

株式会社カナルファホームページ
穂森幸一牧師のFacebook

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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