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求めなさい、そうすれば与えられます 穂森幸一

2024年12月27日21時27分 コラムニスト : 穂森幸一
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求めなさい。そうすれば与えられます。捜しなさい。そうすれば見つかります。たたきなさい。そうすれば開かれます。だれであれ、求める者は受け、捜す者は見つけ出し、たたく者には開かれます。(マタイ7:7、8)

小学生のときの私は、かんしゃく持ちでした。自分の思うように事が進まないと、かんしゃくを起こすものですから、母親も対応に困っていたようです。母親は事あるごとに、「お前はお寺に修業に行かない限り、まともな人間にはなれない」と語っていました。

母親の言葉を受けて、何とかまともになりたいと思い、近くにあった神社に行き、お百度参りの真似事をしたこともあります。町のお寺に有名なお坊さんが来て、講話をするらしいという話を聞き、父親に連れて行ってもらいました。ところが、小学生の私にはさっぱり理解できませんでした。全然心に響かなかったものですから、お寺での修行ということは考えないことにしました。

私の住んでいた地域に伝道に来ていた宣教師が、子ども向けの『きゅうやくせいしょ物語』と『しんやくせいしょ物語』を市内の小学校に寄贈していました。私の通っていた小学校にも寄贈され、学校の図書館に収められていました。

本好きであった私は、早速手にしてみました。小学生でも読めるように分かりやすい言葉で書いてあるので、読み進めることはできるのですが、内容が今一つ理解できませんでした。理解はできないのに、心に残りました。本の表紙裏に教会のスタンプが押してありましたので、中学生になったら教会に行って話を聞いてみたいと思いました。

中学生になると、教会と関わりのある同級生を探し出して「一度教会に連れて行ってくれ」とお願いし、教会に通うようになりました。教会主催の特別伝道集会にも参加し、「キリストを信じたい」と思うようになっていましたが、義務教育を終えてから具体的な行動をとるつもりでした。高校に入学してから、その同級生と共に、イースターの時に洗礼を受けました。

高校生のころは、英語の学びに夢中になっていましたので、将来は貿易の仕事か英語の先生になれたらいいなあと漠然と夢を追っていたのですが、卒業するころになって、聖書をもっと学びたいという思いが強くなって聖書学院に進みました。

冒頭のマタイ福音書の言葉は、私の好きな聖句の一つですが、「求めなさい。そうすれば与えられます」というのは、強烈なインパクトがあります。もし「与えられない」とすれば、真剣に求めていないからだということになります。「だって」とか「そうは言うけれど」とか、言い訳が先行して行動を起こさなければ、何も捜し出すことはできず、門も開かれないということになります。

自分の人生を振り返るときに、学生時代から行きたいと願っていた場所は、全て訪れていることに気付きました。好きだったマーク・トウェインゆかりの地にも行き、エジプトのピラミッドの中にも入ることができました。聖書の舞台となった聖地には3度も訪れていますし、シナイ山には2度も登頂しています。神様は、私が望んだ以上のものを与えてくださいました。

「諦める」という言葉は、仏教からきている悪い習慣だと誤解していたことがあります。ところが、和尚さんの話によると、「あきらめとは、あきらかにすること、つまびらかにする、真理をはっきりさせることだ」というのです。この方向に進むのは間違っている、これは自分に今は必要ではないと悟ることが、諦めの境地だというのです。だから、英語のギブアップとは違うらしいのです。

鹿児島県宗教者懇和会に関わり、仏教の方々とも知り合うことができました。ある時、西本願寺別院で講演会が開かれることになりました。日本で1、2番という高名なお坊さんが話をされるということで、私も招待していただきましたので出かけました。講演後、講師とお話をする機会がありました。

私は、小学生のときにお寺に行ったけれども、お話が全然分からなかったということを申し上げました。その高僧は「それはそうでしょう。話している本人も分からないのですから、聞いている人が分からないのは当たり前です。お寺ではお経を唱えますが、ほとんどがサンスクリット語です。意味は分からなくても聞いておれば覚えてしまうのです。門前の小僧習わぬ経を読むと言う通りです。お釈迦様は分かりやすい教えを語っておられるのに、難しい注釈をつけたがる人がいます。また、その注釈をわけも分からず暗記してしまう人がいます。それを一般の人が聞けば、さっぱり分からないのは当たり前です」と話されました。

私は高僧の話を聞きながら、なるほどと納得できました。同時に、キリスト教の世界でも同じような過ちを犯すことはないだろうかと考えてしまいました。聖書で語られているキリストの言葉は簡潔で明確なのに、勝手に注釈をつけて難しくしてしまっていないかと反省しました。

キリストは「求めなさい。そうすれば与えられます」とはっきりと断言しておられます。キリストを信じるということは、神の子となることです。子が親に求めるとき、親は応えてくれます。神も必ず神の子に応えてくださり、時間差はあるかもしれませんが、与えてくださいます。

あなたは知らないのか。聞いていないのか。主は永遠の神、地の果てまで創造された方。疲れることなく、たゆむことなく、その英知は測り知れない。疲れた者には力を与え、精力のない者には活気をつける。(イザヤ40:28、29)

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◇

穂森幸一

穂森幸一

(ほもり・こういち)

1973年、大阪聖書学院卒業。75年から96年まで鹿児島キリストの教会牧師。88年から鹿児島県内のホテル、結婚式場でチャペル結婚式の司式に従事する。2007年、株式会社カナルファを設立。09年には鹿児島県知事より、「花と音楽に包まれて故人を送り出すキリスト教葬儀の企画、施工」というテーマにより経営革新計画の承認を受ける。著書に『備えてくださる神さま』(1975年、いのちのことば社)、『よりよい夫婦関係を築くために―聖書に学ぶ結婚カウンセリング』(2002年、イーグレープ)。

株式会社カナルファホームページ
穂森幸一牧師のFacebook

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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