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旅は道連れ神のお導き 穂森幸一

2024年12月13日15時26分 コラムニスト : 穂森幸一
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ちょうどこの日、ふたりの弟子が、エルサレムから十一キロメートル余り離れたエマオという村に行く途中であった。そして、ふたりでこのいっさいの出来事について話し合っていた。話し合ったり、論じ合ったりしているうちに、イエスご自身が近づいて、彼らとともに道を歩いておられた。(ルカ24:13〜15)

「旅は道連れ世は情け」ということわざがありますが、旅の途中で思いがけない人に出会い、人生が変わることがあります。人生という旅路において、イエスが同行しておられることに気付くとき、私たちの心の目が開かれ、希望を見いだすことができるのではないでしょうか。

今から45年前の出来事ですが、米国での最初の教会研修に参加したときのことです。その頃は、鹿児島と香港の間に日本航空が飛んでいましたので、香港経由のシンガポール航空で米国に向かいました。少しでも旅費を安くしようと思って、このようなルートにしました。当時は鹿児島と香港間、香港とサンフランシスコ間の航空運賃が全く同じでした。

香港のトランジットでサンフランシスコ行きの便を待っていると、同じようなチケットを持った中国人のおばあさんが、ここで待っていていいのかと中国語で話しかけてきましたので、ジェスチャーで大丈夫と返事したら、うれしそうにしていたのが印象に残りました。

トランジットを見回すと、ほとんどが中国人で、欧米人がちらほらという感じでした。ところがいざ飛行機に乗り込むと、何と日本の女性らしき人が隣の席だったので、安心しました。そうすると、隣の席の人が「私のことを日本人と思ってほっとしたでしょう。残念ながら、私はシンガポール人です」と英語で話しかけてきました。

隣の席だったため、10時間に及ぶフライトの間、会話が盛り上がり、仲良くなることができました。そして彼女は、もし私が独身だったら、自分のファミリーと婚姻関係を持ってほしいと言うのです。彼女自身、華僑の一員として、ビジネスのために世界中を飛び回っていて、ビジネス力強化のため、世界中にネットワークをつくっているそうです。

私は結婚しているし、伝道の使命があるからビジネスに携わることはできないと断ると大変残念そうでした。英語ができて、世界情勢に明るい人材が欲しいし、日本に拠点を作りたいなどと言っていました。そして、今回は縁がなかったけれども、もし米国で経済的支援が必要になったら声をかけてほしい、助けてあげるなどと言っていました。

彼女と話をしながら、華僑と呼ばれる人々のたくましさ、ビジネスにかける意気込みなどを垣間見ることができたような気がしました。今日の日本に欠けているのは、このたくましさかもしれないと思うことでした。

国境を越える旅とは不思議なもので、気持ちが別次元に入ったような開放的な気分を味わうことができます。私の知人の中には、外国旅行中に皇族の方と言葉を交わすことができたとか、芸能人と一緒に写真を撮ったという人もいました。

私は商工会議所の視察旅行で、気難しいと評判の社長と飛行機で隣り合わせになり、仲良くなるきっかけとなったこともあります。国内ではあり得ないことも起きてしまうのが、旅の醍醐味なのかもしれません。

旅とは異なる「道連れ」を体験したことがあります。教会に来ておられたSさんというご婦人は、とても熱心な信者さんだったのですが、運送業を営む夫がとてもがんこで、信仰に反対していました。私も直接、話をしようと思って何度か訪問したことがあるのですが、門前払いされていました。

ある日、私が交通事故に巻き込まれてしまい、病院に入院することになりました。大部屋のベッドしか空いていなかったのですが、何と隣のベッドはあのがんこといわれているSさんのご主人だったのです。最初はとても気まずくて、逃げ出したい気持ちでした。しかし、だんだんと言葉を交わすようになり、いつの間にか何でも話せるようになっていました。

先に退院していったご主人は、私のために、自分の会社に出入りする保険屋さんを通して加害者側の保険会社と交渉してくれて、病院の支払いと十分な休業補償を出すようにしてくれたのでした。退院してからお礼に伺うと、とても歓待してくれて、以前と違って聖書の話にも耳を傾けてくれるようになりました。

エマオ村に向かっていた二人連れは、自分たちの慕っていたイエスが十字架にかかってしまい、自分たちの元から去って寂しいと、互いに愚痴りながら落ち込んでいました。そこに、復活のキリストが現れ、旅の同行者として付き合ってくださいました。

目が曇っていた二人は、それがイエスだと気付かないまま旅を続けました。イエスが聖書全体から解き明かされても気付くことはありませんでした。それでも道々、聖書の解説をしてもらったことで心が燃やされたことが、後に分かったのです。(ルカ24:16〜32)

私たちの人生の旅路にも、イエスは同行してくださっているのです。私たちの目が曇っていてそのことに気付かず、勝手に落ち込んでいるだけかもしれません。聖書を開いてイエスのことを思うだけで、新しい発見があるのではないでしょうか。

また、わたしがあなたがたに命じておいたすべてのことを守るように、彼らを教えなさい。見よ。わたしは、世の終わりまで、いつも、あなたがたとともにいます。(マタイ28:20)

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◇

穂森幸一

穂森幸一

(ほもり・こういち)

1973年、大阪聖書学院卒業。75年から96年まで鹿児島キリストの教会牧師。88年から鹿児島県内のホテル、結婚式場でチャペル結婚式の司式に従事する。2007年、株式会社カナルファを設立。09年には鹿児島県知事より、「花と音楽に包まれて故人を送り出すキリスト教葬儀の企画、施工」というテーマにより経営革新計画の承認を受ける。著書に『備えてくださる神さま』(1975年、いのちのことば社)、『よりよい夫婦関係を築くために―聖書に学ぶ結婚カウンセリング』(2002年、イーグレープ)。

株式会社カナルファホームページ
穂森幸一牧師のFacebook

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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