四国の諸教会と、世界的伝道団体「ビリー・グラハム伝道協会」(BGEA)が共同主催する「愛と希望の祭典・四国」のプレ大会が3日、松山市の愛媛県県民文化会館・真珠の間で開催された。
「愛と希望の祭典・四国」の本大会は、来年5月4、5日にウィル・グラハム氏を主講師として開催され、四国全域の諸教会が活性化され、新たな信仰への決心者が数多く生み出される大伝道集会となることを目指している。今回のプレ大会は、本大会の1年前の準備大会として、今後、四国各地で展開されるさまざまな準備のための活動のキックオフを告げるものとなった。
会場には、地元の松山市や愛媛県下の諸教会をはじめ、高知、香川、徳島の各県からも、大型観光バスなどをチャーターし、四国四県から教職信徒ら約350人が参加。コロナ禍以降の四国では画期的な大会となった。
プレ大会は、午前と午後の2部構成で行われ、共同大会長を務める松沢力男牧師(日本ホーリネス教団)やデレク・フォーブス氏(BGEA)、ゲリー・ホーバン氏(同)がメッセージを伝え、新たに結成されたゴスペルクワイア「Love & Hope Choir」による特別賛美などが披露された。
また、本大会の開催目的や準備段階を含めた大会の全体像が詳細に分かりやすく示され、参加者は主からのビジョンを共有し、力強い励ましを受けた。会場は、本大会の成功のために心を一つにしてささげられた熱い祈りで満ち、四国に現されようとしている新しい神の救いの御業を待ち望む熱気と期待感にあふれた。
「愛と希望の祭典・四国」では今後、信徒たちによる個人伝道「私もアンデレ」プログラムを展開し、今年9月からは「クリスチャンの生活と証しコース」セミナーを、四国全域で開催することを計画している。その過程においても、各教会へ新しい人々を導きつつ、伝道活動を活性化させ、来年の本大会では2日間にわたり、各日3千人規模の動員を実現し、計600人を超える決心者が起こされることを期待している。
その他にも、本大会に向けた活動の中で、四国全域の諸教会での決起祈祷会や若者たちを集めての賛美集会、婦人集会やビジネスマンのためのセミナーなどの実施を予定している。また、仏教の「四国八十八カ所巡り」に替わる、クリスチャンによる祈りの歩行を可能にする「四国プレヤーロード(祈りの道)」(仮称)の整備なども計画しており、四国地域の歴史ではかつて実現したことのない規模での超教派的な福音宣教の試みと、既存の諸教会への霊的な刺激と励ましとなることが期待されている。
「愛と希望の祭典・四国」の働きのために、初めに与えられた御言葉は、イザヤ書43章19節「見よ。わたしは新しい事をする。今、もうそれが起ころうとしている」である。
四国の地に今、新しいことが起きようとしている。会場の愛媛県県民文化会館は、数年前から予約ができ、直前までキャンセル料がかからないことから、県や市などの地方公共団体やイベント会社、大手のプロダクションなどによって押さえられてしまっていることが多い。特に祝日や休日などは、一般の団体が数日にわたって予約することは極めて難しいが、奇跡的に、来年のゴールデンウイークの日程が与えられた。確かに、主が与えてくださったとしか考えられない。それは、主が四国を愛しておられるから、四国の尊い魂をどうしても救いたいから、見捨てるわけにはいかないからに他ならない!
どうか「愛と希望の祭典・四国」の働きのためにお祈りいただきたい。本大会と、そこに至るまでの全ての働きのために。そして、本大会が成功し、それだけで終わるのではなく、「いつまでも残る実」が結ばれて(ヨハネ福音書15章16節)、四国の地に、日本に、主の愛と希望による新しい歴史が始まる、そのために!
(文:岡照芳・松山福音センター牧師)