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誇り高き勇士 穂森幸一

2025年8月22日17時34分 コラムニスト : 穂森幸一
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それは勇士のように走り、戦士のように城壁をよじのぼる。それぞれ自分の道を進み、進路を乱さない。互いに押し合わず、めいめい自分の大路を進んで行く。投げ槍がふりかかっても、止まらない。(ヨエル2:7、8)

ある米国の黒人が「自分の先祖は人ではなかった。奴隷だった」とつぶやいたのを耳にして、心の中に何かとてつもない重いものが打ち込まれたような衝撃を感じたことがあります。同じ人類を奴隷として扱うなどということはとても許されないことだと思うのですが、歴史の中で繰り返されています。

奴隷になることを拒み、最後まで戦い抜いた誇り高い人々もいました。2千年前に死海のほとりにあるマサダ砦に立てこもったユダヤ人たちです。数千のローマ帝国の軍隊を前に数カ月戦い、最後は捕虜となることを良しとせず、自害してしまいます。彼らの気概は、生き残ったユダヤ人に「マサダ魂」として語り継がれていきます。そして、ユダヤ人がどんな苦境に陥っても、この精神が生き抜く支えになっています。

このマサダ魂は、古代ユダヤ人によって日本の社会に伝えられ、大和魂になったのではないかと私は勝手に解釈しています。日本人が持つ「捕虜の辱しめを受けない」という思想は、どこから来たのでしょうか。武士の強さや潔さはどこから来たのかを考えるのも、大変興味深いことです。

日本の武士に見られるような誇り高き勇士が、太平洋を越えた大陸に存在していました。同じモンゴロイドのアメリカンインディアンです。彼らは西部劇の中では駅馬車を襲う悪者として描かれていますが、本来は友好的で、平和を好む民族でした。

信仰の自由を求める人々が、開拓団の第一弾としてメイフラワー号で米大陸に到達しました。欧州大陸と米大陸では、土壌も気候もまるで違います。従来のやり方で種をまいても、芽は出ませんでした。持参した食べ物が尽きたときには、餓死を覚悟するほど追い詰められました。そこで食べ物を分けてくれて、作付けの指導をし、魚の取り方を教えてくれたのがインディアンだったのです。

欧州大陸から持ってきた品々と毛皮を物々交換し、交易を行いました。毛皮は主にフランスに送られました。それぞれがお互いのテリトリーを守って生活していく分には、何も問題が起こりませんでした。

最初はそれぞれの領分を守って、平和的に暮らしていました。しかし、白人の中にインディアンの土地を強奪し、インディアンを奴隷として捕らえようとする動きが出てきたのです。そして欧州大陸からの移住者と現地インディアンとの戦いが始まったのです。

誇り高きインディアンは奴隷になることを拒否し、徹底して戦うことを選びました。アパッチ、スーなどの部族は勇猛果敢に戦っていましたが、欧州大陸からもたらされた火力の前に押されていき、絶滅にまで追いやられていきます。当初は1千万あったインディアン人口は、40分の1の25万人にまで減ります。最後まで戦ったチェロキー族はロッキー山脈やアパラチア山脈まで追い詰められ、滅ぼされていきます。

インディアンの子孫は不遇な生き方を強いられていきますが、選挙権が与えられたのは何と1948年というから驚いてしまいます。

チェロキーは独自の文字を持っていたそうですが、現在も解析が続いています。西欧文明に行き詰まりを感じる米国人の心にアメリカンインディアンの教えが響き、人生訓、生活の知恵、子育ての教えなどが人気です。健康管理の面からインディアンの食べ物に注目している人もいます。スーパーマーケットの食品売り場では、インディアンという名が付くだけでよく売れるそうです。例えば、インディアンライスなどは人気商品の一つです。

私が米国でホームステイをしていたときのことですが、そこの家庭でホームパーティーが開かれていました。そうすると、近所の人がインディアンの女性を連れてきました。ところが、その女性は私を見るなり、大騒ぎを始めたのです。行方不明になった親戚の人と私がそっくりだと言うのです。

きっと記憶喪失になって、日本人のふりをしているかもしれないと言うのです。一緒に居留地に帰ろうと迫ってきました。周りの人々が説得してくれて、首をかしげながら引き上げていきましたが、私にはインディアンについて考えるきっかけになりました。

誇り高きアメリカンインディアンは、奴隷となることを良しとせず、部族としては滅ぼされてしまったかもしれませんが、後世の人類には大きなメッセージを残していると思います。

イスラエルの先祖は、エジプトで奴隷となっていた時期があります。奴隷という立場ではありますが、十分な食べ物と住まいは備えられていました。しかし、モーセに率いられて出エジプトを果たし、奴隷から解放され、誇りを取り戻しました。

私たちは自由を奪われ、誰かの奴隷になっていないでしょうか。あるいは罪の奴隷として悲惨な生き方をしていないでしょうか。もう一度、誇りと尊厳を回復するために、キリストに従って奴隷から解放され、キリストの勇士として生きることが求められています。

一生涯死の恐怖につながれて奴隷となっていた人々を解放してくださるためでした。主は御使いたちを助けるのではなく、確かに、アブラハムの子孫を助けてくださるのです。(ヘブル2:15、16)

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◇

穂森幸一

穂森幸一

(ほもり・こういち)

1973年、大阪聖書学院卒業。75年から96年まで鹿児島キリストの教会牧師。88年から鹿児島県内のホテル、結婚式場でチャペル結婚式の司式に従事する。2007年、株式会社カナルファを設立。09年には鹿児島県知事より、「花と音楽に包まれて故人を送り出すキリスト教葬儀の企画、施工」というテーマにより経営革新計画の承認を受ける。著書に『備えてくださる神さま』(1975年、いのちのことば社)、『よりよい夫婦関係を築くために―聖書に学ぶ結婚カウンセリング』(2002年、イーグレープ)。

株式会社カナルファホームページ
穂森幸一牧師のFacebook

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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