日本基督教団は10日、教団の出版業務を行う「日本キリスト教団出版局」の事業を整理・縮小すると発表した。10月28日開催の教団常議員会で決議した。近年売り上げが徐々に減少し、運転資金を借り入れながら経営改善を目指してきたが、5月には債務超過となり、経営継続が困難な状態になっていたという。
今後は、日本キリスト教団出版局の名称は残しつつ、讃美歌の著作権管理業務や『日本基督教団年鑑』などの商品を教団事務局内で扱っていく予定。キリスト教学校で教科書として採用されている商品については、来年4月からの使用に支障が出ないよう既に準備しているという。
事業の整理・縮小の発表は、教団の雲然俊美議長、網中彰子総幹事の連名で出された。発表では、「具体的な改善策を実行することができず、このような事態となりましたことを心よりお詫びいたします」「多くの方に支えられてきたからこそ、多くの方に多大なご迷惑をおかけすることになり大変申し訳ございません」と謝罪の言葉を述べ、「今しばらくの働きを祈りお支えいただければありがたく存じます」としている。

















