ディグバ牧師はバイクで首都の雑踏へ、元ムスリムのアブドラ宣教師はかつて父が攻撃対象とした地へ赴き、福音を語る。彼ら「祈りの軍隊」の兵士たちは、テロの脅威に屈することなく大胆に福音を宣べ伝えている。彼らは憎しみの連鎖を断ち切り、多くのイスラム教徒をキリストの愛へと導く先兵として、サヘルの最前線で戦っている。(第1回から読む)
彼らは祈りと犠牲、そして惜しみなく注ぎ尽くす神の愛を通して、アフリカ大陸の最も危険な場所の一つであるサヘルの「霊的地図」を塗り替えている。「祈り」こそが彼らの原動力だ。祈りは彼らに、魂への重荷を与える。彼らは実際に地図を広げ、「未伝道の人々はどこにいるのか」「テロの拠点はどこか」「戦争と流血が起きている場所はどこか」を詳細にマッピングし、そこへ向かうための戦略を練り、祈りを積み上げる。「さあ、行こう!」という合図とともに、彼らは死の陰の谷へと踏み出していくのだ。
世界はこの地域を「テロの温床」と呼ぶかもしれない。しかし、キャロルと彼女が育てた現地の軍隊は、そこを「神の栄光が現れる場所」として見ている。フィリピンで62年仕えた両親、中国で30年仕えた祖父母、そしてアブ・サヤフに命を狙われながらも敵を愛し続けた父。その霊的遺産は今、チャドの地で、かつて敵であった者たちを兄弟へと変えるという形で、100倍の実を結んでいる。
私たちは今、この歴史的な転換点にあるサヘルの兄弟姉妹たちを覚える必要がある。彼らは命を賭して前進しているのだ。ディグバ牧師のような路傍伝道者たちが、テロ組織の脅威や群衆の反発から守られつつ、大胆に福音を語り続けられるように祈ろう。またアブドラのような元ムスリムの背景を持つ宣教師たちが、過激派の標的となりながらもその信仰の証しを通して多くのイスラム教徒の心を開くことができるように、そして、彼らが地図上で特定した「未伝の地」や「紛争地」へ踏み込む際に、主の超自然的な守りと力が臨み、サヘル全土を覆う死の陰が打ち破られ、リバイバルの炎が燃え広がるよう祈っていただきたい。
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