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失意の中の希望 穂森幸一

2025年7月24日11時06分 コラムニスト : 穂森幸一
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わたしはあなたがたのために立てている計画をよく知っているからだ。――主の御告げ――それはわざわいではなくて、平安を与える計画であり、あなたがたに将来と希望を与えるためのものだ。(エレミヤ書29:11)

エジプト脱出後、荒野をさまよっていた古代イスラエル人は、何度か神とモーセに反逆しようとしました。ある時、エドムの土地を迂回(うかい)して進んでいるときに、「なぜ、あなたがたは私たちをエジプトから連れ上って、この荒野で死なせようとするのか」(民数記21:5)と反乱を起こします。

そこで、主なる神は民の中に燃える蛇を送られ、多くの民は死んでしまいます。しかし、モーセが青銅の蛇を作り、旗ざおの上に付け、掲げると、それを仰ぎ見た人々は助かりました(民数記21:6〜9)。これは、主の十字架を仰ぎ見る人が救われることを示しているのだという解釈を聞いたことがあります。その通りなのですが、なぜ旗ざおの先に付けたのが蛇なのか、私の中に疑問がありました。

また、モーセがシナイ山に登り、主の契約を受けている間に、民は離反し、金の子牛を作り、偶像礼拝をして主の怒りを引き起こしました(出エジプト32章)。モーセが40日間離れている間に、民が不安になってしまったということは分かるのですが、なぜ偶像が子牛だったのか、疑問に思っていました。

実は、雄牛も蛇も、シュメール人の神々なのです。メソポタミア文明の前に存在していたのがシュメール文明ですが、医療技術を持ち、天文学に長け、農業分野でもかなり優れており、法体系も確立していたといわれます。しかし、軍事力は弱く、ハムラビなどの勢力に押されていったといわれます。

アブラハムの父テラはシュメール文明の拠点の一つ、ウルに住んでいましたが、政変のためにハランに移り、定住しました。アブラハムは神に召し出されて新しい地に移り、唯一神信仰を確立していきました。

ところが、イサクやヤコブの結婚の問題になるとハランの親戚を頼り、交流を深めていきました。このハランからイスラエルの民にシュメールの偶像が伝わっていったのではないかと推測されます。

シュメールの言葉で蛇はナーガ、雄牛はバールです。バール信仰はイスラエルの中に残り、度々、預言者との対決を引き起こします。カルメル山でのエリヤとの対決は圧巻です(1列王記18:18〜40)。

なぜ、神はモーセに青銅の蛇を掲げさせたのか、という疑問に対する私の推測なのですが、もう民が全滅してしまうかもしれないという失意の中にある人々に、彼らの背景にあるシュメール文化を通して働きかけられたのではないかと思います。

シュメールの名残は、何と日本の中でも見られます。熊本県南小国町に「押戸石(おしといし)の丘」があります。ここには古代の巨石文化の遺跡があるのですが、鏡石と呼ばれる巨石にはシュメール文字が刻まれていて、ナーガ(蛇神)とバール(聖牛)という文字が記されているといいます。

しかもこの近くは中原地区なのですが、中(ナーガ)と原(バール)の組み合わせでナガバルと呼ぶらしいです。地域によっては永原という文字になっているところもあります。中とか仲、あるいは原という地名や人名も、バールに由来するという説があります。日本の有名な川である長良川の名称も、シュメール由来だといわれます。

押戸石の丘に行くと、シュメール文字だけでなく、フェニキア文字やケルト文字なども見られるといいます。古代社会は私たちの想像を超える海洋社会であり、世界各地の民族が日本に立ち寄っていたのかもしれません。日本各地の神社にシュメール文字が刻まれた岩があるそうですが、なぜだか隠されているといわれます。

神がシュメール文化を通してイスラエルの民に語りかけられたように、経済も成長せず、社会も混沌とし、無気力になっている民に、日本文化を通して語られることもあるかもしれません。古代遺跡を学ぶうちに、思いがけなく神の導きに出会うことがあるのかもしれないと、勝手にわくわくしています。

7300年前に鬼界アカホヤ大噴火が起こり、西日本は壊滅的な被害を受けます。海洋技術に長けていた縄文人は、世界各地に散らされていき、それぞれの地域で文明発祥に関わっていったといわれます。火山活動が治まった後、日本に帰還してきますが、それぞれの地域の人々を伴って来ることがあります。そのために、いろいろなペトログリフがあるのかもしれません。

この日本に1万5千年前に世界最古の文明があったことは、発掘された土器の鑑定などから紛れもない事実です。火山噴火という自然現象によって縄文人が世界各地に散らされ、世界の四大文明の発祥に立ち会ってきたのも間違いないといわれています。

シュメールとの関わりも、遺伝子解析や比較言語学の検証などによって証明されようとしています。世界に離散した民は、また世界の人々を受容することができます。今度は土器ではなく、神の御言葉を携えてリーダーシップをとることが求められています。

この希望は失望に終わることがありません。なぜなら、私たちに与えられた聖霊によって、神の愛が私たちの心に注がれているからです。(ローマ5:5)

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◇

穂森幸一

穂森幸一

(ほもり・こういち)

1973年、大阪聖書学院卒業。75年から96年まで鹿児島キリストの教会牧師。88年から鹿児島県内のホテル、結婚式場でチャペル結婚式の司式に従事する。2007年、株式会社カナルファを設立。09年には鹿児島県知事より、「花と音楽に包まれて故人を送り出すキリスト教葬儀の企画、施工」というテーマにより経営革新計画の承認を受ける。著書に『備えてくださる神さま』(1975年、いのちのことば社)、『よりよい夫婦関係を築くために―聖書に学ぶ結婚カウンセリング』(2002年、イーグレープ)。

株式会社カナルファホームページ
穂森幸一牧師のFacebook

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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