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神の自由人 穂森幸一

2025年6月26日10時26分 コラムニスト : 穂森幸一
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というのは、善を行って、愚かな人々の無知の口を封じることは、神のみこころだからです。あなたがたは自由人として行動しなさい。その自由を、悪の口実に用いないで、神の奴隷として用いなさい。(1ペテロ2:15、16)

米国の大リーグで活躍している日本の野球選手を見ると、共通していることがあるのではないかと思います。日本の規格に合わず、はじき出されていた人が米国で開花し、活躍することは珍しいことではありません。

野茂選手は、日本では珍しいトルネード投法を身に付けようとしていましたが、監督やコーチに否定され、矯正されようとしました。米国でチャンスが与えられ、日本人初の投手として大活躍しました。大谷選手は打者と投手の二刀流で立とうとしましたが、日本では良い評価は受けませんでした。しかし、ドジャースの看板選手となり、投手でありながらもホームラン王として注目を浴びています。

大谷は野球の強さ以外でも、日常の態度や生きる姿勢でも関心を集めています。最近の試合であったことですが、立て続けに死球を受けました。意図的に投げつけられた報復死球ではないかということでベンチが大騒ぎになり、味方の選手たちが飛び出して来てあわや乱闘になるところだったのですが、大谷は激痛の中、ベンチの選手を手で制し、一塁ベースを目指したのです。この様子を見た監督は「別の次元みたいだ」と感嘆していました。

米国では西欧文明の行き詰まりが感じられる現状で、東洋思想が注目を集めています。仏教の寺院が各地にありますが、曹洞宗、天台宗、臨済宗、東本願寺、西本願寺、高野山真言宗、タイ仏教などが進出しています。特に禅道場は盛況で、週末にメディテーションセンターとして多くの人が訪れています。

臨済宗の禅センターでは、座禅の仕方についてあまり細かいことは指示しませんと言っていました。座り方も正座でもあぐらでも、椅子に座る方法でも何でもいいと言っていました。大切なことは、心を開いて自分と向き合い、瞑想(めいそう)することだそうです。

本人の自主性に任せ、何か尋ねられたら、和尚さんが答えるようにしているそうです。自己カウンセリングの場になっています。日本的な形式を押し付けて、とやかく言うのではなく、精神とか本質を伝えようとしていますので、米国の自由な風土とマッチしてブームに火が付いたのではないかと思います。

米国では、著名人が日本の仏教と関わっています。アップルを創業したステーブ・ジョブスは曹洞宗に関心を持ち、永平寺も訪れています。彼の遺言により、禅道場で葬儀も行われています。トランプ氏は高野山真言宗に、イーロン・マスク氏は臨済宗に興味を持っています。大統領の私邸、マール・ア・ラーゴに僧侶が出入りしている映像を見たことがありますので、アドバイスを求められているのではないかと思います。

日本では伝統的な宗教であっても、細かい規約に縛られ、本部の意向を気にして思うように活動できないという話を聞いたことがあります。宗教活動においても、人間関係は大きな影響があります。少し目立った動きをすると、妨害され、潰されることもあるというのを耳にしたこともあります。

これは宗教界だけではなく、会社の内部でも起こり得ることですが、出世とか名誉とかにとらわれて不自由になってしまうと、とんでもないマイナスな行動をしてしまうのかもしれません。

番組名とかは忘れてしまったのですが、以前、お坊さんたちがテレビに出演されて、子どもたちの質問に答えていくというのがありました。その中で天台宗の尼僧がとても明確な分かりやすい回答をしているのを見かけたことがあります。

できれば直接、お話を聞きたいと思って、天台宗の和尚さんに相談しましたら、鹿児島にも講演に来たことがあるということでしたので、次の機会にはお目にかかりたいとお願いしました。

ところが和尚さんの話では、その方は尼僧を辞めて、クリスチャンの男性と結婚したから、講演には来られなくなったということでした。その女性はクリスチャンの男性を連れて比叡山に行き、結婚したいという相談をしたそうです。

比叡山延暦寺の高僧は快く了承し、その男性が所属している教会の牧師の許可をもらいなさいと勧めたそうです。二人で教会を訪ねて牧師に相談すると、牧師は十字架を指さして「イエス」と言ったという話を和尚さんから聞きました。

後日談ですが、この女性は、夫と同じ信仰を持ちたいということで洗礼を受けられたということを耳にしました。私はこの方は素晴らしい「神の自由人」だと思います。

私たちは、宗教、宗派、思想、国家、民族を超えて、平和巡礼やピースウォークを実践しようとしています。今年は広島、長崎に原爆が落とされてから、80年がたちます。8月6日に、原爆を製造したロスアラモスでピースウォークをしようという動きを臨済宗の禅センターの尼僧たちが進めていますが、これに原爆資料センターの職員も参加したいと言っています。

「平和をつくる者は幸いです。その人たちは神の子どもと呼ばれるから」(マタイ5:9)とあります。平和を求めることで、心が一つになっていくのではないかと思います。

兄弟たち。あなたがたは、自由を与えられるために召されたのです。ただ、その自由を肉の働く機会としないで、愛をもって互いに仕えなさい。(ガラテヤ5:13)

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◇

穂森幸一

穂森幸一

(ほもり・こういち)

1973年、大阪聖書学院卒業。75年から96年まで鹿児島キリストの教会牧師。88年から鹿児島県内のホテル、結婚式場でチャペル結婚式の司式に従事する。2007年、株式会社カナルファを設立。09年には鹿児島県知事より、「花と音楽に包まれて故人を送り出すキリスト教葬儀の企画、施工」というテーマにより経営革新計画の承認を受ける。著書に『備えてくださる神さま』(1975年、いのちのことば社)、『よりよい夫婦関係を築くために―聖書に学ぶ結婚カウンセリング』(2002年、イーグレープ)。

株式会社カナルファホームページ
穂森幸一牧師のFacebook

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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