南米ベネズエラを襲った地震で多数の死傷者と甚大な物的被害が出ていることを受け、世界各地のキリスト教団体が幅広い連帯の動きを見せ、被災地への支援と祈りを呼びかけている。
地震は24日午後6時(日本時間25日午前7時)過ぎ、北西部ヤラクイ州で発生。マグニチュード(M)7・2と7・5の地震が相次いで襲った。これまでの報道によると、25日時点で少なくとも235人が死亡、4300人以上が負傷し、安否情報交換サイトには4万人以上が行方不明として登録されている。
被害はさらに拡大するとみられ、米地質調査所(USGS)の被害推計システム(英語)によると、死者が1千人を超える確率は95%、死者が1万〜10万人規模に達する可能性は44%で、10万人を超える可能性も24%となっている。
福音派の人道支援団体「サマリタンズ・パース」のフランクリン・グラハム総裁兼最高責任者(CEO)はフェイスブック(英語)で、医療や安全な飲料水、衛生・公衆衛生サービスなどを提供するチームをベネズエラに派遣すると発表した。グラハム氏はまた、被災者と「イエスの名によって」被災地で奉仕するボランティアたちのために祈るよう呼びかけた。
キリスト教国際NGO「ワールド・ビジョン」も、緊急支援の動きを始めた。スペインの福音派メディア「アクトゥアリダ・エバンヘリカ」(スペイン語)によると、緊急対応チームを立ち上げ、被災者の最も切迫したニーズを把握し、必要な支援を調整するとしている。当初の活動は、被害状況の評価、安全な飲料水の確保、一時的な避難所の提供、子どもと青少年の保護、被災家族への心理社会的支援に重点を置き、地元教会や当局、専門機関と連携して進めるとしている。
ベネズエラ国内では、ベネズエラ福音同盟(CEV)が、被災者と国内の諸教会に向けて声明(スペイン語)を発表。大切な人を失った人々に哀悼の意を表し、負傷者や物的損失を被った人々に寄り添う姿勢を示すとともに、こうした人々のニーズを、牧会活動と支援活動の中心に据えると表明した。
また、国内外の協力団体と共に、物資や緊急医療サービス、その他の技術的支援を被災地へ送る手配を進めていると説明。全ての支援が、確かな拠点や関係機関を通じて組織的に届くようにするとした。
祈りの呼びかけでは、犠牲者や救助隊員、当局のために祈り続けることを求めた。また、冷静さを保ち、不安を増大させかねないうわさの拡散を避けることも呼びかけた。
ベネズエラ全国バプテスト連盟(CNBV)も声明(スペイン語)を発表。毎日午前6時・午後3時・午後9時に祈るCNBVの祈りの運動「6・3・9」を通じ、諸教会が「国を挙げた祈りの叫び」に加わるよう呼びかけた。特に、被災者、救助隊員、医療体制、地元の諸教会のために執り成しの祈りをするよう求め、教会が被災地域のための拠点、霊的な避難所、奉仕の通り道となるように願った。
中南米福音同盟(AEL)は声明(スペイン語)で、中南米大陸全体の教会、ミニストリー、指導者、信者に対し、ベネズエラのための祈りと執り成しに加わるよう呼びかけた。特に、被災者が守られ、当局に知恵が与えられ、被災地が速やかに復興するよう求める、特別な祈りの時間を設けることを諸教会に促した。
アルゼンチン福音同盟(ACIERA)は声明(スペイン語)で、ベネズエラ国民に哀悼の意を表し、犠牲者の家族、負傷者の回復、救助隊員、災害ボランティア、当局、被災地で奉仕する教会のために祈るよう諸教会に呼びかけた。
コロンビア福音同盟(CEDECOL)も声明(スペイン語)を発表し、ベネズエラ国民とCEVへの支持を表明し、祈りの輪に加わるよう呼びかけた。

















