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異邦人に優しい国 穂森幸一

2025年1月23日12時13分 コラムニスト : 穂森幸一
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あなたがたは在留異国人を愛しなさい。あなたがたもエジプトの国で在留異国人であったからである。(申命記10:19)

日本は島国であり、単一民族の国などと思われていた時期がありましたが、実際はそうではありません。隣の大陸から朝鮮半島を経由して渡ってきた人々、南方から沖縄の島々沿いに黒潮に乗ってきた人々、北方からアリューシャン列島沿いにやって来た人々が、縄文人と融合して日本人をつくり上げてきたといってもいいのではないでしょうか。日本人はDNAとしては多国籍、文化としては単一民族といえるでしょう。

約7300年前に南九州で起きた鬼界アカホヤ大噴火の影響は日本列島全体に及び、縄文人は船に乗り、世界各地に離散しました。大陸に渡る人、南米に到達する人、中東シュメールの地に到達し、定住するようになった人々(創世記11:2)もいたと考えられます。彼らが現地の人々と融合し、シュメール文明を生み出したという説もあります。

シュメール文明はかなり高度なものだったのですが、武力に勝るバビロニアに滅ぼされてしまいました。バビロニアに取り込まれる人々、東の果ての島国、日本を目指す人々、西の地カランを目指したテラの一団がありました。やがてアブラハムはカナンの地を目指し、ユダヤ人が誕生していきます(創世記11、12章)。ユダヤ人は東の果ての国(イザヤ24:15)に希望を持ち、政変のたびに東を目指して旅に出る一団がいたのではないかと想像できます。

日本列島に大噴火の影響がなくなり、国土が回復し始めると、世界各地から日本に帰還するようになったと考えられます。その時、異国の地で家族の一員となった異国人たちも帰還に加わります。この流れは縄文から弥生、奈良、平安時代まで続きます。古代の人々は渡来人たちを「おかえりなさい」という気持で迎えていたのではないかと思います。平安時代の都の大通りは国際色豊かであったのではないかという歴史学者もいます。

古代日本では、ほとんどの渡来人が優れた技能を持ち、国家の創建に貢献していました。正倉院でペルシャ人と記された官吏の木片も発見されています。天皇から土地と名前を与えられ、地位も安定し、日本の文化に溶け込み、同化吸収されました。日本人としてアイデンティティーを共有するために古事記が書かれ、歴史観を統一するために日本書紀が書かれたという説もあります。古来、わが国は寄留異国人に優しい国だったのではないかと思います。

しかしながら、昨今の外国人労働者による一連の騒動は何を物語っているのでしょうか。特に川口市のクルド人問題はひどいように感じます。いつの間にか多くのクルド人が住み着くようになり、その中にビザの期限切れの不法滞在者、母国で犯罪歴のある者などが加わり、治安が悪化しています。

ルールを守らないゴミ出しでのトラブル、夜中まで騒ぐ近隣の住民への迷惑行為などがあり、引っ越しを余儀なくされる住民も出ています。少女への暴行事件も発生しています。政府、行政、政治家、支援団体などを巻き込み、混沌としています。

労働力不足を解消しようということで技能実習生制度が取り入れられ、それがいつの間にか家族帯同で永住権の伴う制度になり、特殊技能実習生だけのはずが、無差別の移民受け入れに結び付いているのです。移民制度が悪いとは思わないのですが、国益にかなう審査制度、受け入れ体制の充実が必要です。政治家の暗躍、受け入れ業者のゴリ押しがあってはならないのです。

外国人労働者の多いことで知られている群馬県では、小学校にも問題が発生しています。日本語が十分に習得できていない児童への対応、日本語の分からない父兄への連絡などがあります。学級便りを数カ国語並列で出している学校もあります。教師への負担は半端ではありません。

このような問題を放置すると、欧米諸国のように移民排斥運動が起こり、社会不安の要素になっていきます。目先の労働力不足にだけ目を奪われ、大局的な対応を怠っていると社会分裂を生み出します。

歴史を学ぶことで、今日の問題解決のヒントを見いだすことがあります。私は日本各地の民話、伝説、おとぎ話にも興味を持っています。ある時、鬼伝説のある地区を訪れたことがあります。これは私の個人的な見解ですが、鬼とは、外国人を初めて目撃した古代人の印象だったのではないかと思います。

体格が大きくて、肌の色が異なれば、恐れたのは当然かもしれません。しかし、注目すべきは鬼伝説ストーリーの結末なのです。村人たちとあつれきがあり、トラブルもありますが、最終的には和解し、村の娘と結婚して村人の一員となり、村に住み着いたというハッピーエンドになっています。

海外から日本に働きに来ている人々の職種は、多岐にわたっています。ショップの店員、ホテルスタッフ、飲食店の従業員、建設労働者などです。母国を離れて生活している彼らにとって、憩いの場の一つは教会です。

日曜日の礼拝で心が安らぎ、お互いの情報交換もできますので、教会は大切な場所になっているようです。教会が寄留異国人と一般社会の懸け橋になることで、お互いの誤解を解いて、障害を乗り越えていくことができるのではないかと思います。

異邦人の中にあって、りっぱにふるまいなさい。そうすれば、彼らは、何かのことであなたがたを悪人呼ばわりしていても、あなたがたのそのりっぱな行いを見て、おとずれの日に神をほめたたえるようになります。(1ペテロ2:12)

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◇

穂森幸一

穂森幸一

(ほもり・こういち)

1973年、大阪聖書学院卒業。75年から96年まで鹿児島キリストの教会牧師。88年から鹿児島県内のホテル、結婚式場でチャペル結婚式の司式に従事する。2007年、株式会社カナルファを設立。09年には鹿児島県知事より、「花と音楽に包まれて故人を送り出すキリスト教葬儀の企画、施工」というテーマにより経営革新計画の承認を受ける。著書に『備えてくださる神さま』(1975年、いのちのことば社)、『よりよい夫婦関係を築くために―聖書に学ぶ結婚カウンセリング』(2002年、イーグレープ)。

株式会社カナルファホームページ
穂森幸一牧師のFacebook

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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