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国家を高める正義 穂森幸一

2025年2月20日23時24分 コラムニスト : 穂森幸一
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正義は国を高め、罪は国民をはずかしめる。(箴言14:34)

ロシアがウクライナに侵攻してから2年半が経過しました。この間にロシア側の死傷者は100万人近くに及び、破壊された戦車は4千両を超えるという報道もあります。ロシアは大国であり、兵員はいくらでも補えるし、軍備はソ連時代からの備蓄があるから構わないという強硬論もあるようですが、西側諸国の経済制裁により、一般市民の生活に影響が出ているのは間違いないようです。

プーチン大統領は当初、3日でキーウを攻略できると考えて侵攻作戦を進めたといわれています。それは、2014年のクリミヤ半島の攻略のことがあったからだといわれます。当時のウクライナでは賄賂が横行し、政治も腐敗していました。国民も根拠のない平和主義で吞気に構え、兵士の士気も低下していました。そのような状態でしたので、ロシア兵の前に降参し、あっけなくロシアに併合されてしまったのでした。

しかし、クリミヤ問題で目が覚めたウクライナは、米国から軍事教官を招き、兵士の訓練を始め、東部から侵略を繰り返すロシアに対抗するようにしたのでした。そのような状況の中、ロシアが首都攻略を始めたときには、一般市民までもが火炎瓶や投石で戦車に立ち向かい、侵略を阻止したのでした。もちろんロシアの横暴に怒る西側諸国の支援が大きな支えになっています。

ウクライナでは、空爆で街が壊滅され、インフラが破壊され、多くの市民が犠牲となっています。戦死者は公表されませんが、その被害は甚大で、兵員不足に悩まされています。現在、国土の20%をロシアに占領されているといわれますが、一度失った領土を回復するのは至難の業です。一時的な休戦でなく、終戦に向けて動き、賠償や復興のこと、平和構築への話し合いを始めてほしいものです。

日本は太平洋戦争で敗北するまで、他国に侵略されて独立を失うということは、2600年間ありませんでした。鎌倉時代に元寇の大軍が二度攻めて来て、危機に直面しましたが、鎌倉武士の勇猛果敢な戦いによって防いでいます。中世には、西欧諸国がアジアの国々を次々に植民地支配しました。そのターゲットに日本も入りますが、豊臣秀吉や徳川家康の働きによって阻止されたといわれます。

江戸時代末期にもそのような動きがあり、ペリーの黒船もその一環だったといわれていますが、のみ込まれなかったようです。秀吉は、日本人が奴隷として世界各地にスペインの奴隷商人によって売り飛ばされていることに心を痛め、何とかして救出しようとしたようです。スペイン船が日本へ来ることを嫌い、遠ざけようとしました。二度にわたる朝鮮出兵も、奴隷商人の経由地であるマカオに行き、救出を試みるためだったといわれます。

家康はしつこく日本の植民地支配を狙うスペインに対抗して、英国人のウィリアム・アダムス(三浦按針)を外交顧問にして戦略を練り、西欧諸国と渡り合っています。植民地支配に堂々と立ち向かった先人たちの働きは、今日あまり語られることはありませんが、決して忘れてはならないと思います。

1543年、種子島に漂着した船に乗っていたポルトガル商人によって、火縄銃がもたらされます。島主、種子島時尭は2丁買い入れますが、1丁の値段が2千両、今の金額で1億円だったといわれます。そして、鍛冶職人の八板金兵衛清定に銃の複製を命じます。

1丁の銃が分解され、苦労の末、複製に成功します。やがて堺の商人に伝えられ、堺が銃製造の拠点となり、全国に広がっていきます。その過程で改良が加えられ、値段も100分の1になりました。戦国時代の鉄砲の数は、欧州全体の数よりも多かったといわれます。その技術力と戦力の前に、スペインは植民地化をためらったともいわれます。

昔の為政者の外交力と先人たちの努力により、日本の独立は保たれてきたのに、今日のふがいなさはどういうことでしょうか。外国から観光客を呼び込むことで経済を活性化していくのだという政府の方針によって訪日客が増加しましたが、オーバーツーリズムの弊害が各地で生じています。

労働力不足を補うということで、外国人労働者を導入していますが、住民とのあつれきがあります。C国人の無制限な土地の買い占め、不動産購入は社会不安をもたらしています。やがて日本はわれわれの一部となり、日本省になるから、好き放題してもいいのだと豪語するやからもいます。

政府の弱腰の外交交渉、外国の攻勢の前に無策と思えるような外交戦略などを見ていら立ちを感じているのは私だけでしょうか。先人たちの外交術を学び、独立を保たなければと思います。

明治のクリスチャンたちは、先祖伝来の精神性の上にキリスト教信仰を確立しました。世界中の人から尊敬される内村鑑三、新島襄、新渡戸稲造などが育ったのです。日本は決して小さな島国ではありません。縄文時代から続く、同化吸収力、2600年の歴史の中で培われた独自性があります。日本の歴史に誇りを持ち、世界に向けてリーダーシップを発揮できるクリスチャンの誕生を願っています。

主は、あなたの門のかんぬきを強め、あなたの中にいる子らを祝福しておられるからだ。主は、あなたの地境に平和を置き、最良の小麦であなたを満たされる。(詩篇147:13、14)

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◇

穂森幸一

穂森幸一

(ほもり・こういち)

1973年、大阪聖書学院卒業。75年から96年まで鹿児島キリストの教会牧師。88年から鹿児島県内のホテル、結婚式場でチャペル結婚式の司式に従事する。2007年、株式会社カナルファを設立。09年には鹿児島県知事より、「花と音楽に包まれて故人を送り出すキリスト教葬儀の企画、施工」というテーマにより経営革新計画の承認を受ける。著書に『備えてくださる神さま』(1975年、いのちのことば社)、『よりよい夫婦関係を築くために―聖書に学ぶ結婚カウンセリング』(2002年、イーグレープ)。

株式会社カナルファホームページ
穂森幸一牧師のFacebook

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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