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父と母を敬え 穂森幸一

2025年3月6日15時25分 コラムニスト : 穂森幸一
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「あなたの父と母を敬え。」これは第一の戒めであり、約束を伴ったものです。すなわち、「そうしたら、あなたはしあわせになり、地上で長生きする」という約束です。(エペソ6:2、3)

モーセの十戒の中で最も大切な戒めの一つとされているのが、「父と母を敬え」という項目です。ユダヤ人の子どもにとって両親は、先祖伝来の律法を教えてくれますので、とても大切な存在ということになります。

近頃、選択的夫婦別姓とか親子別姓などが論じられていますが、これは日本の戸籍制度の崩壊にもつながりかねない深刻な問題です。親が生きざまを示し、聖書の教えを語り継ぐことにより、信仰を継承していくことができます。家庭が崩壊すれば、青少年育成のための最適な環境が失われることになります。

戦後のGHQ政策により、日本の歴史と家族制度を軽視する傾向があるのはとても残念なことです。1万6500年前から続く縄文文化は、世界最古だといわれています。縄文時代の特徴は1万年間、戦争の痕跡が無かったことではないかと思います。争いを好まず、積極的に外洋に出かけ、外来者を受け入れ、同化吸収させてしまう特性を持っていました。母系社会であり、女性が尊重される環境であったようです。

縄文中期以降、西の果てのユダヤの地から東の果て、日出ずる国を目指す人々がやって来るようになり、融合していきます。その人々は系図を重んじていましたので、次第に男系になっていきます。西の果てから来る人々が集中していたのは、古墳時代だったのではないかと思います。

最近、奈良県大和郡山市の割塚古墳(6世紀前半)が発掘され、横穴式石室で家形石棺だったと報じられています。朝鮮半島由来の副葬品があり、被葬者は朝鮮半島と関わりのある権力者と推定されているようですが、これには違和感を覚えます。

実際に朝鮮半島の古墳を発掘しますと、日本にあるものより、後の時代の物が多いといわれます。西の果ての人々が中国と朝鮮半島を経由してやって来たのは間違いないですが、あくまでも通過場所に過ぎないのではないかと思います。

古代イスラエルの墓地をエルサレムなどで見てきましたが、日本の古墳や山陵につながるものがあります。イスラエルでは、岩山が近くにあれば穴を掘り、墓地にします。入り口は狭くし、中に広めの空洞を作ります。これは、墓を女性の胎に見立てているのです。人間は母親の胎から生まれ、死んだら母親のお腹に帰るという思想だったと思います。

平地では石を積み重ねて石室を作り、中を女性の胎のようにします。このむき出しの石室を横から見ると、亀のように見えたので、亀甲墓とも呼ばれます。このような墓は沖縄に現存しています。日本ではこの石室に土を盛り、円墳にしています。古来、日本人は輪を好みました。円の中心には神がおられるという思想がありました。だから、円を描くと、その中は神聖な場所になったのです。

輪人(わじん)から和人(わじん)になったという説もあります。中国の古書では倭人となっていますが、これは和人をおとしめるために使われた言葉です。小さい者という意味ですが、南蛮人などと同じように使われていたのです。古墳は一時期をピークに激減していきますが、一部の支配層を除き、日本に同化し、土葬になじんでいったのではないかと推測しています。

鹿児島県鹿屋市にある吾平山陵(あいらさんりょう)に、神武天皇のご両親の墓がありますが、岩山をくり貫いて造られています。中に入ることができるのは、指定された墓守だけです。どのような状態かを語ることは許されていないそうですが、昔そこで働いておられた方の話を伝え聞いたところによると、中は広い空洞になっていて2つの棺が置かれ、その棺に土がかけられていたということです。私はその話を聞きながら、ヘブロンにあるマクペラの洞窟に眠るアブラハムとサラが置かれている情景と似ていると思いました。

昔の日本は葦原の国と呼ばれていますが、旧約聖書の民数記33章10節にも葦の海という言葉があります。古代では、葦は家や船を作るときの材料として用いていたようです。中国の古書では倭国となっていますが、和国の方が適切だと思います。大和(だいわ)の国が「やまと」と呼ばれるようになっています。これはヘブル語のヤーマト(神の民)を当てはめたものだと思います。

日本人の中には、先祖崇拝を強調する人がいます。自分の家系を学び、先祖に思いをはせることは、悪いことではありません。しかし「自分の親を飛び越えて、先祖に行ったらだめだ」と言う人がいました。まず、目の前の父と母を敬い、おじいちゃん、おばあちゃんを大切にしてから、先祖のことを考えなさいというのです。

昔は、両親や祖父母が寝物語に神話を語り、おとぎ話を子どもたちに聞かせていました。しかし、そのストーリーの中に聖書のエピソードが織り込まれているという説を唱える人もいます。本来、日本民族は争いを好まず、穏やかで親切であり、正直であったといわれます。これは江戸時代末期に日本を訪れた西洋人の旅行記に記されていることです。

しかし、文明開化から世界大戦まで一気に駆け上がり、敗戦を迎え、占領国の統治により歴史を失い、日本精神の真髄が骨抜きになったのではないかと思います。家族が崩壊してしまったときに、残ったものは何も無かったというのでは、あまりにも寂しいです。もう一度、語らいのある家庭を取り戻し、歴史を学び、聖書を学ぶことで、失われた大和魂が復活するのかもしれません。

父たちよ。あなたがたも、子どもをおこらせてはいけません。かえって、主の教育と訓戒によって育てなさい。(エペソ6:4)

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◇

穂森幸一

穂森幸一

(ほもり・こういち)

1973年、大阪聖書学院卒業。75年から96年まで鹿児島キリストの教会牧師。88年から鹿児島県内のホテル、結婚式場でチャペル結婚式の司式に従事する。2007年、株式会社カナルファを設立。09年には鹿児島県知事より、「花と音楽に包まれて故人を送り出すキリスト教葬儀の企画、施工」というテーマにより経営革新計画の承認を受ける。著書に『備えてくださる神さま』(1975年、いのちのことば社)、『よりよい夫婦関係を築くために―聖書に学ぶ結婚カウンセリング』(2002年、イーグレープ)。

株式会社カナルファホームページ
穂森幸一牧師のFacebook

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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