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ヴォーリズ建築によみがえる聖書教室 旧静岡英和女学院宣教師館でアシュラムの集い開催

2016年2月3日17時48分
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関連タグ:ウィリアム・メレル・ヴォーリズアシュラム運動アシュラムセンター榎本保郎榎本恵
ヴォーリズ建築によみがえる聖書教室 旧静岡英和女学院宣教師館でアシュラムの集い開催+
アシュラム静岡聖書教室の様子。写真中央は、榎本恵牧師=1月25日、旧静岡英和女学院宣教師館で

静岡英和女学院(静岡市葵区)にほど近い西深草町の住宅街に、真っ白い壁が目を引く洋館がたたずんでいる。旧静岡英和女学院宣教師館(国登録有形文化財)。明治から昭和にかけて、日本全国に千を超える洋館を建てたウィリアム・メレル・ヴォーリズが設計した建築だ。予約制レストラン「西深草の洋館レストラン ミス・カニンハム」として「暮らしながら保存」されているこの洋館では、2015年11月から毎月第3月曜日に、アシュラムセンターの榎本恵主幹牧師による静岡聖書教室が行われている。1月25日、第4回目となる2016年度最初の集いが開催された。

学生の美の観念をはぐくむようなヴォーリズ設計の学校建築は、関西学院大学や神戸女学院大学などで今でも見ることができる。静岡英和女学院の校舎もヴォーリズが設計したが、1945年の静岡大空襲で焼け落ちてしまい、記録に残るのみとなってしまった。しかし、戦前に発注された設計の中で唯一、ヴォーリズ建築には珍しい戦後の1950年に建てられることになった建築だけは、戦火にのまれることなく現在にまで受け継がれることになった。それがこの宣教師館だ。

建築様式はヴォーリズが得意とするスパニッシュだが、窓を引き違いにするなど他の建築作品には珍しい趣向が見られ、和の要素が絶妙に取り入れられた洋館だ。塀は煉瓦が多用され、風格のある玄関ポーチの床も煉瓦が使われている。そこから醸し出される穏やかな雰囲気と上品さは、高級住宅街である西草深の町並みに溶け込んで見える。

ヴォーリズ建築によみがえる聖書教室 旧静岡英和女学院宣教師館でアシュラムの集い開催
塀は煉瓦が多用され、風格のある玄関ポーチの床も煉瓦が使われている。そこから醸し出される穏やかな雰囲気と上品さは、高級住宅街であった西草深の町並みに溶け込んで見える。(写真:旧静岡英和女学院宣教師館、洋館レストラン「ミス・カニンハム」提供)

竣工後16年の間、カナダ婦人伝道協会から派遣されてくる女性宣教師の寄宿舎として活用されていたこの洋館では、月曜日ごとに同女学院の学生たちを招いてのバイブルクラスが開かれていたといい、参加していた卒業生たちにとっても非常に思い出深い場所だという。だが学院外の人手に渡ったこの洋館は、いつしかヴォーリズ設計建築であることさえも忘れられ、老朽化も進んで一時は存続が危ぶまれる事態にまで陥ってしまった。

だが「西草深の洋館を守る会」の調査によってヴォーリズ設計建築であることが明らかにされ、屋根や内部の修復も施されて息を吹き返した洋館は、2015年11月、国の登録有形文化財に登録された。現在は、同会の主旨に賛同した榎戸基人・真弓さん夫妻が「暮らしながら保存」をテーマにこの洋館に住み、一般の人々が参加できるさまざまな企画を展開している。妻の真弓さんは、同学院の同窓生であり、同学校法人の評議員を務めている。

榎戸夫妻は未信者だが、この洋館はかつて宣教師館として使われていたのだからキリスト教と何らかの関わりがあるイベントが開催できたら、と思いを温めていたという。そのような中で、共通の知人を通して出会ったのが、榎本牧師だった。なんと、榎本牧師も、ヴォーリズの拠点であった滋賀県近江八幡のヴォーリズ設計建築に住んでおり、妻は静岡出身。思いがけない共通点で盛り上がった会話の中で、榎本牧師から「アシュラム静岡聖書教室の新しい会場を探している」と話が持ちかけられた。

ヴォーリズ建築によみがえる聖書教室 旧静岡英和女学院宣教師館でアシュラムの集い開催
旧静岡英和女学院宣教師館(国登録有形文化財)、真っ白い壁が目を引くヴォーリズ設計の洋館だ。(写真:旧静岡英和女学院宣教師館、洋館レストラン「ミス・カニンハム」提供)

アシュラムは、インドをはじめ世界中に広がりを見せる、米メソジスト教会の宣教師スタンレー・ジョーンズ博士によって始められたキリスト教超教派の祈りの霊性運動だ。榎本牧師の父であり「ちいろば先生」として知られる榎本保郎牧師が、アシュラムセンターを立ち上げてこの運動に命をささげたことでも知られる。日本各地で集会が行われているが、ここ旧宣教師館での第4回目となる静岡聖書教室には、静岡市内外から未信者を含む10人ほどが集まった。共に賛美歌を歌い、少しずつ読み進めている使徒言行録を輪読してから、15分間の静聴の時(静まって聖書の御言葉を深く味わい、祈りつつ神からの語りかけを聞く時)を過ごした。榎本牧師からのメッセージの後には、お茶を囲んで参加者全員でのなごやかな交わりが持たれた。

特にこの日は、使徒言行録のステパノの殉教の場面を学んだこともあり、一人一人がこれまでの人生の中で神から受けた恵みの証しを分かち合うことを通して、今生かされている幸いや、これからへのさらなる希望を再確認し互いに励まし合った。アシュラム全体を通して参加者の高齢化が進んでいるが、信仰歴の長いクリスチャンから溢れる喜びや、奇跡的な実体験からの証しの力強さを知ることができるのは、全世代のクリスチャンにとって貴重なひと時だ。

長い空白の時を経て、洋館に聖書教室がよみがえった。基人さんが「この洋館に住むようになって2年が過ぎたが、本当に不思議なように人が集まってくる。学生の時に遊びに来ていたという卒業生が訪ねてきたり、榎本先生と出会ったり。建物自体に意思があるような、人を呼び寄せる力があるように思えてならない」と生き生きと楽しそうに話すのが非常に印象的だ。それを聞いて、「そういうのを、神の計画、神の導きって言うんですわ」と榎本牧師の返答も軽快で明るい。

2月の静岡聖書教室は、25日午後2時から。「榎本牧師と楽しく学ぶ聖書教室。賛美歌を歌うと心が洗われる気がし、静かに黙祷する数分間は毎日の雑務に追われる中での、一瞬の安らぎに感じる。誰でも気軽に立ち寄ってほしい」と、真弓さんも参加を呼び掛けている。旧静岡英和女学院宣教師館「西深草の洋館レストラン ミス・カニンハム」の詳細は公式ホームページまで。問い合わせは、電話:054・277・9090。

関連タグ:ウィリアム・メレル・ヴォーリズアシュラム運動アシュラムセンター榎本保郎榎本恵
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