Skip to main content
2025年6月17日19時55分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 論説・コラム
  3. コラム
戦後70年沖縄

アシュラム戦後70年沖縄巡礼の旅 久田雄治

2015年7月6日19時11分
  • ツイート
印刷
関連タグ:アシュラム運動アシュラムセンター沖縄米軍基地沖縄キリスト教学院大学榎本恵沢知恵阿波根昌鴻
アシュラム戦後70年沖縄巡礼の旅 久田雄治+
ひめゆりの塔近くの陸軍第二外科病棟跡地にある「ぬちとうたから(命こそ宝)」と書かれた慰霊碑を囲んで=6月22日

アシュラムセンターの榎本恵主幹牧師の案内で6月22日~25日、戦後70年の沖縄巡礼の旅に16人で参加した。

沖縄「慰霊の日」(6月23日)の前日22日は、沖縄戦の南部戦線となった、ひめゆりの塔近くの陸軍第二外科病棟跡地に積もった落ち葉や枯れ木を集めて掃除し、「ぬちとうたから(命こそ宝)」と書かれた慰霊碑をきれいに水洗い。地元の人たちと巡礼の旅の参加者全員で「いつくしみ深き」を賛美し、フランシスコの平和の祈りを唱和して慰霊祭を持った。この地を訪れる人は多くないが、沖縄戦では地下壕(ガマ)で犠牲者を出した場所で、一年に一度、慰霊の礼拝を続けている。

夜には、沖縄キリスト教学院大学チャペルで行われたクリスチャン歌手・沢知恵さんの「平和をつくり出すコンサート」に参加した。沢さんは、「アメイジング・グレイス」や「死んだ男の残したものは」「さとうきび畑」などと共に、7月8日発売のCD『われ問う』に収録されている新曲を、「大好きなおじいさん どうしてこの国は戦争したの?・・・どうすれば同じあやまちを くり返さなくてすむの」と絶唱した。ちょうど50年前の日韓国交正常化で父が韓国に留学し、そこで出会った韓国人の母と間に生まれた沢さんはこの日、自身の生い立ちも証しし、戦後70年の今年、両国の平和をつくり出す願いを込めて賛美し、130人ほどの聴衆はその熱い思いに心を打たれた。

アシュラム戦後70年沖縄巡礼の旅 久田雄治
コンサートを終え、沢知恵さん(中央)とコンサートのスタッフと共に=22日、沖縄キリスト教学院大学チャペルで

慰霊の日の23日には、辺野古基地の反対運動をしている方々にあいさつをして、沖縄本島北部の本部港からエメラルドグリーンの海をフェリーで伊江島に渡った。そして、日本のガンジーといわれ、沖縄基地をめぐる戦いの象徴的な存在であったクリスチャンの阿波根昌鴻(あはごん・しょうこう、1901~2002)さんが建てた「ヌチドゥタカラ(命こそ宝)の家」(反戦平和資料館)を訪ねた。19歳の一人息子が戦死し、「国ぬたみともて咲ちゃる花ちらち あとみうしなたる親のくりさ(国のためと思って咲いた花が散ってしまった 跡継ぎを失った親の苦しさ)」と歌った阿波根さんの深い哀しさを思わされ、しばらく黙想の時を持った。

アシュラム戦後70年沖縄巡礼の旅 久田雄治
阿波根昌鴻(あはごん・しょうこう)さんが建てた「ヌチドゥタカラ(命こそ宝)の家」(反戦平和資料館)の内部=23日

その後、1944年に米ピュリツアー賞を受賞し、伊江島上陸作戦の2日後(45年4月18日)に死んだ米国人従軍記者アーニー・パイルの記念碑を訪ねた。毎年、4月18日には米国の方々が来られ慰霊祭を行うという。さらに、米軍の投降勧告にもかかわらず、日本の防衛隊の持ち込んだ地雷3個で約150人が集団自決した壕(ごう)である「アハシャガマ」を訪ねた。そして、伊江島の戦いが終結した4月21日に毎年、平和祈願祭が行われる、芳魂之塔の前で慰霊の礼拝をささげた。ここには、沖縄戦で戦没した伊江島の住民約1500人、日本兵約2000人の出身地と名前が刻印された石碑が置かれていた。この日は夕方に伊江島に別れを告げ、沖縄本島へ戻った。

24日は、本島南部の南風原(はえばる)町にあるサマリヤ人病院精神科デイケアの12人の詩の朗読会に参加した。榎本牧師が3年間この病院でチャプレンをしていたとき、詩の創作を提案して始まったという。詩の朗読会を続けているうちに新聞やテレビで紹介され、2006年には詩集『私に似た花 それはきっと いい花だろう』も作られた。

アシュラム戦後70年沖縄巡礼の旅 久田雄治
伊江島の戦いが終結した4月21日に毎年、平和祈願祭が行われる「芳魂之塔」=23日

「イエス様じゃないか 俺を背負ってくれていたのは」
「後ろを振り向かないで 前向きに生きる」
「この丘には いつも身をゆだねられる 心の風がふいている」

そう詩を読み上げ、心の病から少しずつ立ち直り、社会復帰を目指し、とても明るく生活しているデイケアの方々の姿に驚かされた。

午後は、本島中央部の宜野湾市、米軍の新型輸送機「オスプレイ」が見える普天間基地を遠望する展望台を訪ねた。ちょうど、小学生の団体ツアーと一緒になり、車で帰るときには上空をオスプレイが飛んで行き、基地の町の現実を思い知らされた。その基地にくさびのように食い込んでいる「アートで平和をつくる」をうたう佐喜眞(さきま)美術館を訪ねた。館長の佐喜眞道夫さんのコレクションである、画家の丸木位里(いき)・俊(とし)夫妻の「沖縄戦の図」や、上野誠の「戦争はもういやです」、ジョルジュ・ルオーの「十字架上のキリスト」などを鑑賞し、アートで平和をつくる本意をかみしめた。

アシュラム戦後70年沖縄巡礼の旅 久田雄治
本島南部の南風原(はえばる)町にあるサマリヤ人病院で行われた詩の朗読会=24日

夜は豊見城(とみぐすく)市の沖縄聖書教室に参加。榎本牧師が、詩編37篇37節「無垢であろうと努め、まっすぐに見ようとせよ。平和な人には未来がある」(新共同訳聖書)、「全き人(イエス・キリスト)に目を留め、直ぐな人を見よ。平和の人には子孫ができる」(新改訳聖書)から、印象的なメッセージを伝え、参加した42人の方々と食事を共にし交流会を持った。42人一人一人が、自分の名前や出身地、好きな食べ物などを1分間で紹介し合い、会場は大変な盛り上がりを見せた。こうして、「キリストの平和」「命こそ宝」を深く思わされる沖縄巡礼の旅となった。

アシュラム戦後70年沖縄巡礼の旅 久田雄治
宜野湾市にある公園の展望台から見た米軍普天間基地=24日

琉球新報は、24日朝刊1面で、慰霊の日について「戦後70年 平和への誓い」「新基地中止の決断を」の大見出しを掲げていた。そして名物コラム「金口木舌(きんこうもくぜつ)」では、「大学生のころ、伊江島で阿波根昌鴻さんにお会いした。聖書を引用し、土地接収を迫る米兵に抗議したという話が忘れ難い。強権に抵抗するため、神の言葉が持つ力を借りた。戦う民衆の知恵である」と初めに紹介し、「今かみしめるべきは、沖縄が『人間の住んでいる島』という事実だ」と訴えていた。

なお、アシュラム(ASHRAM)とは、「退修」を意味するインドの言葉で、米国のメソジスト派宣教師であるスタンリー・ジョーンズ博士が始めた、もっぱら祈りの生活をもって自らを整えるという運動。日本では、三浦綾子が週刊朝日で連載した「ちいろば先生物語」で知られる、ちいろば先生こと榎本保郎牧師が中心になって始められた。榎本恵牧師は、保郎牧師の長男でアシュラム・センターの三代目主幹牧師である。また、日本では、ジョーンズ博士の働きを直接受け継いで活動しているアシュラム運動として、日本クリスチャンアシュラム連盟もある。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:アシュラム運動アシュラムセンター沖縄米軍基地沖縄キリスト教学院大学榎本恵沢知恵阿波根昌鴻
  • ツイート

関連記事

  • ハンセン病の差別の歴史伝える資料館、沖縄愛楽園内に開館

  • 「沖縄の悲痛な叫びに耳を傾けて」 辺野古で抗議行う吉田慈牧師が訴え

  • 「傲慢になる人々のためにも祈りを」 昭和女子大名誉教授の川平朝清氏、日本バプテスト連盟の平和集会で講演

  • 「民の叫びは天に届いたのか」 沖縄の神谷牧師、普天間基地問題でキリスト教会の連帯に感謝

  • 沖縄の歴史と文化(1)沖縄は植民地か 饒平名長秀

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • リック・ウォレン牧師、カトリックのイベントで講演 宣教による一致を語る

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

  • 篠原元のミニコラム・聖書をもっと!深く!!(231)聖書と考える「波うららかに、めおと日和」

  • 花嫁(27)絶えず喜んでいなさい 星野ひかり

  • ワールドミッションレポート(6月17日):ブルガリア 聖書の学び会と占い師の回心

  • ワールドミッションレポート(6月15日):ベラルーシのために祈ろう

  • リック・ウォレン牧師、カトリックのイベントで講演 宣教による一致を語る

  • 「ハーベスト・ジャパン2025」開催決定! “世界的な癒やしの器” ギエルモ・マルドナード牧師が来日

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

  • コヘレトの言葉(伝道者の書)を読む(5)時の賛歌 臼田宣弘

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(224)音楽が支える聖霊による祈り 広田信也

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • ウォルター・ブルッゲマン氏死去、92歳 現代米国を代表する旧約聖書学者

  • 「もうひとりの助け主」の恵みを受けよう 万代栄嗣

  • 待ち望む力 佐々木満男

  • 【ペンテコステメッセージ】約束の成就と聖霊の力―ペンテコステの恵みにあずかる 田頭真一

  • 「ハーベスト・ジャパン2025」開催決定! “世界的な癒やしの器” ギエルモ・マルドナード牧師が来日

  • 『天国は、ほんとうにある』のコルトン君、臨死体験から22年後の今

  • 1990年代生まれのプログラマー、カトリック教会の聖人に

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • 【ペンテコステメッセージ】約束の成就と聖霊の力―ペンテコステの恵みにあずかる 田頭真一

  • 大統領選の結果受け韓国の主要キリスト教団体が相次いで声明、和解と相互尊重を訴え

  • フランクリン・グラハム氏、ゼレンスキー大統領と面会 和平求め祈り

  • 淀橋教会、峯野龍弘主管牧師が引退し元老牧師に 新主管牧師は金聖燮副牧師

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

  • ウォルター・ブルッゲマン氏死去、92歳 現代米国を代表する旧約聖書学者

編集部のおすすめ

  • 四国の全教会の活性化と福音宣教の前進のために 「愛と希望の祭典・四国」プレ大会開催

  • イースターは「揺るぎない希望」 第62回首都圏イースターのつどい

  • 2026年に東京のスタジアムで伝道集会開催へ 「過去に見たことのないリバイバルを」

  • 「山田火砂子監督、さようなら」 教会でお別れの会、親交あった俳優らが思い出語る

  • 日本は性的人身取引が「野放し」 支援団体代表者らが院内集会で報告、法規制強化を要請

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.