Skip to main content
2025年10月31日16時15分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 論説・コラム
  3. コラム
戦後70年沖縄

アシュラム戦後70年沖縄巡礼の旅 久田雄治

2015年7月6日19時11分
  • ツイート
印刷
関連タグ:アシュラム運動アシュラムセンター沖縄米軍基地沖縄キリスト教学院大学榎本恵沢知恵阿波根昌鴻
アシュラム戦後70年沖縄巡礼の旅 久田雄治+
ひめゆりの塔近くの陸軍第二外科病棟跡地にある「ぬちとうたから(命こそ宝)」と書かれた慰霊碑を囲んで=6月22日

アシュラムセンターの榎本恵主幹牧師の案内で6月22日~25日、戦後70年の沖縄巡礼の旅に16人で参加した。

沖縄「慰霊の日」(6月23日)の前日22日は、沖縄戦の南部戦線となった、ひめゆりの塔近くの陸軍第二外科病棟跡地に積もった落ち葉や枯れ木を集めて掃除し、「ぬちとうたから(命こそ宝)」と書かれた慰霊碑をきれいに水洗い。地元の人たちと巡礼の旅の参加者全員で「いつくしみ深き」を賛美し、フランシスコの平和の祈りを唱和して慰霊祭を持った。この地を訪れる人は多くないが、沖縄戦では地下壕(ガマ)で犠牲者を出した場所で、一年に一度、慰霊の礼拝を続けている。

夜には、沖縄キリスト教学院大学チャペルで行われたクリスチャン歌手・沢知恵さんの「平和をつくり出すコンサート」に参加した。沢さんは、「アメイジング・グレイス」や「死んだ男の残したものは」「さとうきび畑」などと共に、7月8日発売のCD『われ問う』に収録されている新曲を、「大好きなおじいさん どうしてこの国は戦争したの?・・・どうすれば同じあやまちを くり返さなくてすむの」と絶唱した。ちょうど50年前の日韓国交正常化で父が韓国に留学し、そこで出会った韓国人の母と間に生まれた沢さんはこの日、自身の生い立ちも証しし、戦後70年の今年、両国の平和をつくり出す願いを込めて賛美し、130人ほどの聴衆はその熱い思いに心を打たれた。

アシュラム戦後70年沖縄巡礼の旅 久田雄治
コンサートを終え、沢知恵さん(中央)とコンサートのスタッフと共に=22日、沖縄キリスト教学院大学チャペルで

慰霊の日の23日には、辺野古基地の反対運動をしている方々にあいさつをして、沖縄本島北部の本部港からエメラルドグリーンの海をフェリーで伊江島に渡った。そして、日本のガンジーといわれ、沖縄基地をめぐる戦いの象徴的な存在であったクリスチャンの阿波根昌鴻(あはごん・しょうこう、1901~2002)さんが建てた「ヌチドゥタカラ(命こそ宝)の家」(反戦平和資料館)を訪ねた。19歳の一人息子が戦死し、「国ぬたみともて咲ちゃる花ちらち あとみうしなたる親のくりさ(国のためと思って咲いた花が散ってしまった 跡継ぎを失った親の苦しさ)」と歌った阿波根さんの深い哀しさを思わされ、しばらく黙想の時を持った。

アシュラム戦後70年沖縄巡礼の旅 久田雄治
阿波根昌鴻(あはごん・しょうこう)さんが建てた「ヌチドゥタカラ(命こそ宝)の家」(反戦平和資料館)の内部=23日

その後、1944年に米ピュリツアー賞を受賞し、伊江島上陸作戦の2日後(45年4月18日)に死んだ米国人従軍記者アーニー・パイルの記念碑を訪ねた。毎年、4月18日には米国の方々が来られ慰霊祭を行うという。さらに、米軍の投降勧告にもかかわらず、日本の防衛隊の持ち込んだ地雷3個で約150人が集団自決した壕(ごう)である「アハシャガマ」を訪ねた。そして、伊江島の戦いが終結した4月21日に毎年、平和祈願祭が行われる、芳魂之塔の前で慰霊の礼拝をささげた。ここには、沖縄戦で戦没した伊江島の住民約1500人、日本兵約2000人の出身地と名前が刻印された石碑が置かれていた。この日は夕方に伊江島に別れを告げ、沖縄本島へ戻った。

24日は、本島南部の南風原(はえばる)町にあるサマリヤ人病院精神科デイケアの12人の詩の朗読会に参加した。榎本牧師が3年間この病院でチャプレンをしていたとき、詩の創作を提案して始まったという。詩の朗読会を続けているうちに新聞やテレビで紹介され、2006年には詩集『私に似た花 それはきっと いい花だろう』も作られた。

アシュラム戦後70年沖縄巡礼の旅 久田雄治
伊江島の戦いが終結した4月21日に毎年、平和祈願祭が行われる「芳魂之塔」=23日

「イエス様じゃないか 俺を背負ってくれていたのは」
「後ろを振り向かないで 前向きに生きる」
「この丘には いつも身をゆだねられる 心の風がふいている」

そう詩を読み上げ、心の病から少しずつ立ち直り、社会復帰を目指し、とても明るく生活しているデイケアの方々の姿に驚かされた。

午後は、本島中央部の宜野湾市、米軍の新型輸送機「オスプレイ」が見える普天間基地を遠望する展望台を訪ねた。ちょうど、小学生の団体ツアーと一緒になり、車で帰るときには上空をオスプレイが飛んで行き、基地の町の現実を思い知らされた。その基地にくさびのように食い込んでいる「アートで平和をつくる」をうたう佐喜眞(さきま)美術館を訪ねた。館長の佐喜眞道夫さんのコレクションである、画家の丸木位里(いき)・俊(とし)夫妻の「沖縄戦の図」や、上野誠の「戦争はもういやです」、ジョルジュ・ルオーの「十字架上のキリスト」などを鑑賞し、アートで平和をつくる本意をかみしめた。

アシュラム戦後70年沖縄巡礼の旅 久田雄治
本島南部の南風原(はえばる)町にあるサマリヤ人病院で行われた詩の朗読会=24日

夜は豊見城(とみぐすく)市の沖縄聖書教室に参加。榎本牧師が、詩編37篇37節「無垢であろうと努め、まっすぐに見ようとせよ。平和な人には未来がある」(新共同訳聖書)、「全き人(イエス・キリスト)に目を留め、直ぐな人を見よ。平和の人には子孫ができる」(新改訳聖書)から、印象的なメッセージを伝え、参加した42人の方々と食事を共にし交流会を持った。42人一人一人が、自分の名前や出身地、好きな食べ物などを1分間で紹介し合い、会場は大変な盛り上がりを見せた。こうして、「キリストの平和」「命こそ宝」を深く思わされる沖縄巡礼の旅となった。

アシュラム戦後70年沖縄巡礼の旅 久田雄治
宜野湾市にある公園の展望台から見た米軍普天間基地=24日

琉球新報は、24日朝刊1面で、慰霊の日について「戦後70年 平和への誓い」「新基地中止の決断を」の大見出しを掲げていた。そして名物コラム「金口木舌(きんこうもくぜつ)」では、「大学生のころ、伊江島で阿波根昌鴻さんにお会いした。聖書を引用し、土地接収を迫る米兵に抗議したという話が忘れ難い。強権に抵抗するため、神の言葉が持つ力を借りた。戦う民衆の知恵である」と初めに紹介し、「今かみしめるべきは、沖縄が『人間の住んでいる島』という事実だ」と訴えていた。

なお、アシュラム(ASHRAM)とは、「退修」を意味するインドの言葉で、米国のメソジスト派宣教師であるスタンリー・ジョーンズ博士が始めた、もっぱら祈りの生活をもって自らを整えるという運動。日本では、三浦綾子が週刊朝日で連載した「ちいろば先生物語」で知られる、ちいろば先生こと榎本保郎牧師が中心になって始められた。榎本恵牧師は、保郎牧師の長男でアシュラム・センターの三代目主幹牧師である。また、日本では、ジョーンズ博士の働きを直接受け継いで活動しているアシュラム運動として、日本クリスチャンアシュラム連盟もある。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:アシュラム運動アシュラムセンター沖縄米軍基地沖縄キリスト教学院大学榎本恵沢知恵阿波根昌鴻
  • ツイート

関連記事

  • ハンセン病の差別の歴史伝える資料館、沖縄愛楽園内に開館

  • 「沖縄の悲痛な叫びに耳を傾けて」 辺野古で抗議行う吉田慈牧師が訴え

  • 「傲慢になる人々のためにも祈りを」 昭和女子大名誉教授の川平朝清氏、日本バプテスト連盟の平和集会で講演

  • 「民の叫びは天に届いたのか」 沖縄の神谷牧師、普天間基地問題でキリスト教会の連帯に感謝

  • 沖縄の歴史と文化(1)沖縄は植民地か 饒平名長秀

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 聖書アプリ「ユーバージョン」が間もなく10億インストール 11月に「聖書月間」開催

  • 花嫁(36)薄明かりの祈り 星野ひかり

  • 【書評】加藤喜之著『福音派―終末論に引き裂かれるアメリカ社会』

  • 「電波宣教師」の尾崎一夫氏死去、短波ラジオ・HCJB日本語放送に60年以上従事

  • 全ての人に福音伝えるための「イエスのモデル」 WEA総会でリック・ウォレン氏が講演

  • 「2033年までに全ての人に福音を」 世界福音同盟の第14回総会、ソウルで開幕

  • ワールドミッションレポート(10月30日):イエメン 苦難はあれど希望は消えず

  • 約250校の子どもたち数千人が「主の祈り」を唱和 英イングランド

  • 「迫害下にある教会のための国際祈祷日」 WEA・JEAが呼びかけ

  • キリストの心と思いが与えられている恵み(6)恐れずに主の導きに従う 加治太郎

  • 【書評】加藤喜之著『福音派―終末論に引き裂かれるアメリカ社会』

  • 「2033年までに全ての人に福音を」 世界福音同盟の第14回総会、ソウルで開幕

  • 全ての人に福音伝えるための「イエスのモデル」 WEA総会でリック・ウォレン氏が講演

  • やなせたかしさんの妻・小松暢さんはクリスチャン、朝ドラ「あんぱん」きっかけに判明

  • 約250校の子どもたち数千人が「主の祈り」を唱和 英イングランド

  • 「迫害下にある教会のための国際祈祷日」 WEA・JEAが呼びかけ

  • 日本聖公会首座主教・主教会が「京都事件」の書簡発表 元牧師が性加害、教区が2次加害

  • 神の前に高ぶらないで生きよう 菅野直基

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(14)哲学と聖書(前半) 三谷和司

  • 花嫁(36)薄明かりの祈り 星野ひかり

  • やなせたかしさんの妻・小松暢さんはクリスチャン、朝ドラ「あんぱん」きっかけに判明

  • 「神の言葉を全ての人に」 日本の聖書普及事業150年で記念式典・レセプション

  • 米メガチャーチ牧師、当時12歳の少女に性的虐待 罪認め6カ月収監へ

  • 「ジーザス・ムーブメント」指導者チャック・スミス氏のディボーションブック邦訳出版

  • 聖公会保守派、「グローバル・アングリカン・コミュニオン」設立を宣言 決定的な分裂に

  • 日本キリスト教病院協会第5回総会 人材確保や人材育成などを討議

  • 英国国教会トップのカンタベリー大主教に初の女性、ムラリー主教の任命を国王が承認

  • 「ザ・チョーズン」がギネス記録、イエス・キリストの生涯描いた長編連続ドラマ

  • 中国当局、政府非公認教会の著名牧師ら約30人を拘束 米国務長官が非難声明

  • イラク人難民のキリスト教徒、フランスでライブ配信中に殺害される

編集部のおすすめ

  • 「神の言葉を全ての人に」 日本の聖書普及事業150年で記念式典・レセプション

  • 教団・教派超えて神の平和求める 戦後80年で「日本国際朝餐祈祷会」初開催

  • イエスの統治を祝う祭典「ジーザス・レインズ」が10周年 ラップ賛美など新しい試みも

  • 「聖書を読まなかったら、今の自分はない」 元ヤクザの進藤龍也氏と山崎純二氏が対談

  • 「20世紀のフランシスコ・ザビエル」 聖心女子大学で岩下壮一神父の特別展

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.