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私たち人間の能力ではできない仕事を、あえてさせてくださる神

私たち人間の能力ではできない仕事を、あえてさせてくださる神(8)現代に見る神の事業の実例 森正行

2015年4月25日17時41分 コラムニスト : 森正行
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3. 現代に見る神の事業の実例

「私たち人間の能力ではできない仕事を、あえてさせてくださる神」というテーマは、近代においても継続されてきました。その実例をいくつか見てまいりましょう。

フローレンス・ナイチンゲールのケース

フローレンス・ナイチンゲール(1820~1910)は、イギリスの裕福な家庭で生まれ育ちました。幼い頃から神の声を聞くことができたナイチンゲールは、わずか6歳の時から「世の中の役に立つ人になりたい」と思うようになり、祈り続けました。

当時の社会は病気を患った人たちが冷遇され、不衛生な環境・建物の中に閉じ込められていた人たちも少なくありませんでした。また病人の排泄物の世話や怪我の治療、死んだ人の始末などは、身分のいやしい人のする仕事と思われていた時代でした。

さらにナイチンゲールの母親をはじめとする家族は、彼女が看護師の道を進もうとすると強く反対し続けました。社会が病気に苦しむ人々を軽視していた時代でした。

しかし、ナイチンゲールが33歳になって、ようやく念願の看護の監督役の仕事に着くことができるようになりました。そして新たに看護師を育てる必要性に目覚め、勃発したクリミア戦争の野戦病院で看護の責任者となり、看護師を育てていきました。

また医薬品やベッドが不足し、下水溝がつまり、尿や便がそのまま放置され、負傷兵は手当てもされずに次々と命を失っていく野戦病院を、ナイチンゲールは徹底的に清潔に改善していきました。それは常に患者の視点に立ち、当時の常識を覆すものばかりでした。

やがてナイチンゲールはクリミア戦争の体験に基づいて、『看護覚え書』と題する本を出版しました。これは各国語に翻訳され、世界中に広まりました。また、ナイチンゲールの働きを通して看護の大切さが世間に認められるようになり、看護学校が設立されるに至りました。

彼女の働きは、高度な医療と高度な看護師の養成機関の必要性について多くの人々を目覚めさせ、近代看護の基礎を築くこととなり、崇高な精神を現代にまで伝え続けています。

今からまだ100年前、当時の社会は、重い病気を患った人や大きな怪我をした人たちに対しては無関心と偏見に満ち、女性の社会進出もあまりなかった時代でした。

しかし、この暗闇を照らすために神が用いた人材は、政治家ではなく、実業家でもなく、社会経験の豊富な人物でもなく、神に祈り続け、神の御心を求め続けた一人の女性でした。

以下は『ナイチンゲール言葉集』(現代社)から、ナイチンゲールの多くの著書の中にある言葉を抜粋し列記した一文を紹介します。

規則や指導者への従順について――大変優れたある人物がこう言っています。「本当の従順とは」私たちに命令を下す権利をもつ人からの「命令に従順であるだけではなく、その意向に従うことである」。もちろん、これは自明の理です。問題はそれを《どのようにして実践に移すか》なのです。それはまさに戦いであって、そのためには、些細なことを超越し、神に目を向けて、その導きを願う勇敢な精神が要求されるのです。

人間の教育は、人間をつくりかえることを目的として与えられるべきである。すなわち人間に、自分の能力を働かせる可能性をもたせ、その能力によって、真理を求めてきた人類の成果のなかで、何が本当に真理であるかをつかむことができるように、そして、神の本質、人間の本質と未来の姿を理解し、その未来像を実際に追及していく方法を判断できるようにすることなのである。

ものにはすべて時があります(伝道の書3:1)――訓練を受けるに時があり、訓練を活かすに時があるのです。私たちがここ〔ナイチンゲール看護師訓練学校〕で過ごす年月をむだに捨て去ってしまうとしたら、もはやそれを取りもどすことはできません。

それゆえに、「すべてあなたの手のなしうることは、力をつくしてなせ」(伝道の書9:10)といわれているのです。仕事に熱心に打ち込みなさい。さらに、戸外の運動や与えられた休暇でさえも、それを熱心に楽しみなさい。私はこれを、特に将来マトロンやシスターになる人たちに言いたいのです。それは私たちが目標に達するためには、肉体の健康を保つこともまた真剣に考えるべき問題であるからです。

私たちは無知であってはよりよく働くことができない。知識が増すことはすべて、神のもち給うてだてのより多くのものが私たちに示されることであり有益なことなのだからである。しかし、ダビデが真に願ったことは知識よりはむしろ「知恵」が増すことであった。というのは、知恵こそ知識を現実に活かす応用であるからである。

事をせいてはならない。多くの規則に初めから縛られてはいけない。物事がどう動いていっているか、最善の答を引き出すにはどうすればよいか、仕事はどう進められているのか、この仕事を受け入れこの仕事に喜びを見出すことをどれほど神が喜ばれるか、について見きわめるためにじっくり時間をかけよう。

参考文献
○『ナイチンゲール言葉集―看護への遺産』(薄井坦子編、現代社)

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森正行

森正行(もり・まさゆき)

1961年兵庫県西宮市出身。建設専門学校卒。不動産会社、構造建築事務所にて土木・建築構造設計部門を5年間勤務。1985年受洗。関西聖書神学校卒。岡山・岡南教会にて伝道師・副牧師3年間奉仕。1995年より現在、日本イエス・キリスト教団宮崎希望教会牧師。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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