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私たち人間の能力ではできない仕事を、あえてさせてくださる神

私たち人間の能力ではできない仕事を、あえてさせてくださる神(15)人が無価値と思うものを、多くの人々の益のために用いる神・その1 森正行

2015年8月30日18時30分 コラムニスト : 森正行
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天地を創造された神が私たち人間の能力ではできない仕事をあえてさせてくださる理由は、「神の栄光」が根源にあることを、前回までお伝えしました。

「神の栄光」は、あなたの人生に、あなたの日常生活に、あなたのビジネスに、あなたの取り組んでいることに、天地創造の神が関わってくださる大切なキーワードです。神にとって「神の栄光」は、最も重要なことだからです。

ですから、今までは無関心であったかもしれませんが、神が重要とされる「神の栄光」にこれから関心を持っていかれるならば、あなたの人生にも「神の栄光」=「すごい」ことが起きていきます。あなたの将来に、あなたの家庭やあなたの職場でも、十分起こり得るのです。

そして「神の栄光」を理解していくことは、あなたの世界観や人生観を、もっと広く、豊かなものへと変えてくれます。

人が無価値と思うものを、多くの人たちの益のために用いる「神の栄光」

今回は、新約聖書の中に記されている「5つのパンと2匹の魚の物語」から、この「神の栄光」について、ご一緒に学んでいきたいと思います。

「イエスはこのことを聞かれると、舟でそこを去り、自分だけで寂しい所に行かれた。すると、群衆がそれと聞いて、町々から、歩いてイエスのあとを追った。イエスは舟から上がると、多くの群衆を見、彼らを深くあわれんで、彼らの病気をいやされた。夕方になったので、弟子たちはイエスのところに来て言った。『ここは寂しい所ですし、時刻ももう回っています。ですから群衆を解散させてください。そして村に行ってめいめいで食物を買うようにさせてください。』しかし、イエスは言われた。『彼らが出かけて行く必要はありません。あなたがたで、あの人たちに何か食べる物を上げなさい。』しかし、弟子たちはイエスに言った。『ここには、パンが五つと魚が二匹よりほかありません。』すると、イエスは言われた。『それを、ここに持って来なさい。』そしてイエスは、群衆に命じて草の上にすわらせ、五つのパンと二匹の魚を取り、天を見上げて、それらを祝福し、パンを裂いてそれを弟子たちに与えられたので、弟子たちは群衆に配った。人々はみな、食べて満腹した。そして、パン切れの余りを取り集めると、十二のかごにいっぱいあった。食べた者は、女と子どもを除いて、男五千人ほどであった」(マタイ14:13~21)

イエスのメッセージを聞きに来た人々は、女性や子どもを含めると、約1万人はいたであろうといわれます。人里離れた所で、人々は食事をとることも後回しにして、夕方になるまでイエスの語る言葉に聞き入りました。イエスの弟子たちはその様を心配し、もう群衆を去らせることを提案しました。しかし、この物語の出来事は、たった5つのパンと2匹の魚で、その群衆全員の空腹を満腹にしたといわれる「神の栄光」です。

この物語は、新約聖書のマルコの福音書6章、ルカの福音書9章、ヨハネの福音書6章にも記されていますので、ご覧ください。

弟子たち・私たちのセオリーな考えと提案

「夕方になったので、弟子たちはイエスのところに来て言った。『ここは寂しい所ですし、時刻ももう回っています。ですから群衆を解散させてください。そして村に行ってめいめいで食物を買うようにさせてください』」(マタイ14:15)

イエスの弟子たちは、群衆に心を配り、真っ当な提案をイエスにしました。もっと夜遅くになってしまっては、問題が大きくなっていきそうにも思ったことでしょう。もし、私たちがそこに居合わせたとするなら、同じように考え、同意したのではないでしょうか。

私たちの思考は、物事を合理的に考えて計画を立て、問題を解決しようとします。合理的な考えの中で、自分なりに良いと思うことを選択していく日々を過ごしています。聖書の神の存在を信じていたとしても、合理的な思考パターンの範囲内にいるのではないでしょうか。弟子たちは、まさにそのような生き様であったことを聖書は記録しています。

しかし弟子たちはこの後、自分たちの考えとは全く異なる「生き方」を目の当たりにしたのです。

意外な仕事、合理的ではない神・イエスの提案

「彼らが出かけて行く必要はありません。あなたがたで、あの人たちに何か食べる物を上げなさい」

イエスの言葉に、弟子たちは耳を疑ったことでしょう。弟子たちは、自分たちの役割・仕事は、イエスから離れなかった大群衆を落ち着いて解散させることだと思ったのではないでしょうか。しかし、弟子たちが予想だにしなかった仕事を、イエスは提案されたのです。

これには当然、弟子たちは反論しました。「しかし、弟子たちはイエスに言った。『ここには、パンが五つと魚が二匹よりほかありません』」

それは、ひとりの少年が持参していた食料でした。弟子たちが、群衆に食べ物を持参しているかどうか聞いた結果の答えでした。ヨハネの福音書6章9節では、次のように記されています。「ここに少年が大麦のパンを五つと小さい魚を二匹持っています。しかし、こんなに大ぜいの人々では、それが何になりましょう」

「それが何になりましょう」。私たちは、この言葉と弟子たちの気持ちに同意するのではないでしょうか。「パンが5つと魚が2匹。これでは1人分、あるいは2人分にしかならない」「大勢の群衆のためには“役に立たない”」。私たちの誰もが思う「価値」を言い表しています。

私たちは、その日その日、いろいろな物に対して自分に役立つかどうかを考え、役立つと思うものは利用し、役立たないと思うものは利用せずに過ごしています。隣人に対しても、自分の人生に役立つと思う人には関心を持ち、そう思わない人には関心を持たない傾向があるのではないでしょうか。

また、この場面はパンと魚を持っていた少年の側から見れば、「君の持っているものはみんなの役には立たない」と弟子たちから言われているようにも受け取れます。少年も同じように思ったことだとは思いますが、自分の持ち物を誰かから「役に立たない」と言われることは、心が傷つきます。

私たちも「君の持っているそれは役に立たないね」と言われたり言ったりして、傷つけられたり傷つけたりした経験って、いっぱいあるのではないでしょうか。

役に立たないと思うもの・役に立たないと思われる人を用いる神

しかし、イエスは弟子たちが「それが何になりましょう」と言った“役に立たない”ものを「ここに持って来なさい」と言われました。

私たちの常識的な概念では、“役に立たない”と思われるものを神の前に持っていくことは「非常識」「神に対して失礼」と思うか、”役に立たない”と思うものを神の前に持っていくという考えすら思い浮かばないのではないでしょうか。

役に立たないと思う失敗作、見向きもされない商品、忘れたいと思う苦い経験、役に立たないと思う人、役に立たないと言われた経験、役に立たないと思う自分。しかしイエスは、「ここに持って来なさい」と言われるのです。

役に立つものは、これまで通り利用していけばよいのです。けれども、役に立たないと思っていたものは切り捨てるのではなく、「神様、あなたの前に今持ってきました。あなたが用いてください。おささげします」と祈ることができます。そして、神様の働き掛けが起こると、想像もしなかったことに用いられ、人々が潤うようになります。そのときの出来事こそ、「神の栄光」が現れることなのです。同時に、私たちの世界観・人生観・可能性がグンと広がっていきます。

今まで「役に立たない」と自分で思い込んでいたものが、あなたの周りにもたくさんあるのではないでしょうか。あるいは、誰かから「役に立たない」と言われたことがあるのではないでしょうか。けれども、「役に立たない」と自分で決め込んでしまったもの、人から言われてあきらめたものを、もう一度思い起こしてみてください。それらのものは、神にとっては役に立たないものではないからです。(続く)

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◇

森正行

森正行(もり・まさゆき)

1961年兵庫県西宮市出身。建設専門学校卒。不動産会社、構造建築事務所にて土木・建築構造設計部門を5年間勤務。1985年受洗。関西聖書神学校卒。岡山・岡南教会にて伝道師・副牧師3年間奉仕。1995年より現在、日本イエス・キリスト教団宮崎希望教会牧師。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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