米ニュージャージー州で19日(日本時間20日)に行われたサッカー・ワールドカップ(W杯)北中米3カ国大会決勝戦のハーフタイムショー(英語)で、カナダ出身の人気ポップ歌手ジャスティン・ビーバーが、神への賛美を歌った曲「エブリシング・ハレルヤ」を熱唱した。
スペインとアルゼンチンが対戦したこの決勝戦は、世界で推定15〜20億人が視聴したとされる。W杯史上初めて行われたハーフタイムショーに、ビーバーはアコースティックギター1本で登場。「ベイビー」や「ソーリー」といった代表曲を歌うのではないかと期待された中、世界最大級の舞台でビーバーが選んだのは、信仰をベースにした曲だった。
「エブリシング・ハレルヤ」は、2025年9月に発表したアルバム「スワッグ2」に収められたゴスペル・ソウル調の曲。家族の存在や日々の暮らしの何げない出来事への感謝を一つ一つ挙げ、そのたびに「ハレルヤ」と歌い重ねていく曲で、ありふれた日常が神への賛美として歌われている。
ビーバーが4月に開かれた米音楽フェス「コーチェラ」で歌ったことで人気に火が付き、SNSでは歌詞になぞらえて、自分が感謝する事柄を挙げる投稿が広がった。米ビルボードの「ホット・クリスチャン・ソング」チャートでは、ビーバー自身初のトップ10入りを果たし、「クリスチャン・ストリーミング・ソング」チャートでは初登場1位を記録していた。
ハーフタイムショーでは、曲の最後の歌詞を「ワールドカップ、ハレルヤ」と変えて歌うアレンジも披露した。
約11分間のハーフタイムショーには、ビーバーのほか、米歌手マドンナ、韓国の人気グループBTS、コロンビア出身の歌手シャキーラらが出演。元ブラジル代表のロナウジーニョ、ロナウド両氏がサプライズで登場する場面もあった。
試合は延長にもつれ込み、延長後半にフェラン・トーレスが決勝ゴールを挙げたスペインが、アルゼンチンを1対0で下した。スペインの優勝は10年の南アフリカ大会以来、16年ぶり2度目。
ビーバーは14年、当時親交のあったカール・レンツ牧師から洗礼を受けている。十代の頃の黒人差別発言の映像が流出して非難を浴びていた時期で、レンツ牧師から1週間にわたる聖書の集中講義を受けた後、レンツ牧師の友人で、当時米プロバスケットボールNBAのスター選手として活躍していたタイソン・チャンドラー氏の自宅の浴槽で洗礼にあずかった。
その後、20年には、18年に結婚した女優のヘイリー・ビーバー(旧姓・ボールドウィン)が、ジュダ・スミス牧師の導きで洗礼を受け、ビーバーもこの時、再び洗礼を受けている。
15年のアルバム「パーパス」以降、ビーバーは音楽を通じて信仰を表現してきた。20年発表の「ホーリー」では信仰的なテーマを前面に打ち出し、「スワッグ2」では「エブリシング・ハレルヤ」以外にも、創世記を題材にした「ストーリー・オブ・ゴッド」を収録している。

















