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神の存在証明

神の存在証明(9)不可知論 山崎純二

2015年4月23日07時32分 コラムニスト : 山崎純二
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関連タグ:山崎純二

今回は不可知論(agnosticism)について触れさせてください。「agnosticism」という表現は、トマス・ヘンリー・ハクスリーが使徒行伝17章23節の「知られざる神」の祭壇の言及からとった言葉がはじまりのようです。(Wikipedia不可知論参照)

不可知論者の考え方はこうです。「確かに神は存在するかしないかのどちらかであろうけれど、それは人間の知性では絶対に分からないことであり、これを議論すべきではない!!」。死ななきゃ分からんというものです。なるほど、まことしやかですね。ある意味においては正解と言えるかもしれません。神の存在を受け入れることは、最終的には各自の信仰の領域によってなされるからです。

もしかしたらある人たちは非常に謙遜な姿勢をもって、人間の知性の限界を見据えてこのような境地に立っているのかもしれません。ソクラテスと同様に「無知の知」(自分は何も知りえないことを知った)を悟った人々なのかもしれません。

しかし、残念ながら多くの人は大して知ろうとする努力も払わずに、「自分は不可知論者だ」などとうそぶきます。

トルストイかC・ヒルティのどちらかが、こんな感じの批判をしていたと記憶しています。「人々は自分の肉体の刹那的な喜びのためにはいくらでもお金や時間を使うのに、自分の魂の永遠な行方(ゆくえ)に関してはとんと無頓着で、各宗教の経典は数ルーブルで買えるし、その気になれば10日で読破できるのに、そんなことをしようとは夢にも思わない」

このことは特定の宗教を信奉している人々にも言えます。僕はたまに他の宗教の方からこのような勧誘を受けることがあります。「私たちの宗教は素晴らしい、宇宙の真理であり、全体観であり、全ての人が受け入れるべきものだから、一度ぜひ私たちの集まりに来てご覧なさい」。そこで僕はこう聞いてみました。

「なるほど、それではあなたは、自分たちの宗教の正典を読まれたのですか?」
「・・・私は読んでいないけれど、教団の上部の人たちはあらゆる宗教を熟知した上で、この教えが一番だと言っているから・・・。とにかく一度きて自分で質問してみなさい」
「・・・」

自分の人生の多くの時間を費やし、時に献金も納め、それよりなにより自分の魂の行方をゆだねる教えの正典があるのに、それすら読もうとしない人がいかに多いでしょうか。まして、残念ながら、不可知論をうそぶく多くの人は、何の根拠もなく「分かるわけないじゃないか」と言っているだけで、知ろうとする一切の努力を放棄して、自分の知性を自ら閉ざしているのです。

ではそうではなく本当に神(GOD)が存在するなら、知りたいと真摯に願い、努力してみたけれど、結局それは不可知なのだという結論に達してしまった方に対しては、少しだけ話したいことがあります。まずはこの言葉です。

「神の存在が、不可知であるかどうかすらも不可知ではありませんか?」

今まで知れなかったとしても、明日突然神の存在を知ることになるかもしれないし、どうしてその可能性を100%否定しなければならないのですか、ということです。

「無知の知」、つまり自分が何事をも知りえないということを知るのは、謙遜な姿勢です。それは何事も決め付けないということでもあるのです。不可知であるかどうかすらも、知りえない・・・。こんな言葉が、あるいは真面目なあなたには届くのかも知れません。

またもう一つの重要な点は、神が存在するならば、神とあなたが出会うのに、人間の知性だけが頼りというわけではないということです。出会いは男女の恋愛と同様に、双方の意志によってなされるのであって、片側だけによるのではありません。

あなたがもし神を真摯に探し求めるなら、神はそれ以上に熱心にあなたと出会いたいと望んでいることに気づくことになります。そして神はそのすぐれた知性と愛情をもってご自身の側から私たちに近づいてくださるのです。神は私たちのすぐ近くにおられます。聖書を2カ所ほど紹介して、今回の結論にかえさせていただきます。

「神は、ひとりの人からすべての国の人々を造り出して、地の全面に住まわせ、それぞれに決められた時代と、その住まいの境界とをお定めになりました。これは、神を求めさせるためであって、もし探り求めることでもあるなら、神を見いだすこともあるのです。確かに、神は、私たちひとりひとりから遠く離れてはおられません。私たちは、神の中に生き、動き、また存在しているのです・・・」(使徒行伝17:26~28)

聖書の神は、このような確かな約束をも与えてくださっています。

「もし、あなたがたが心を尽くしてわたしを捜し求めるなら、わたしを見つけるだろう」(エレミヤ書29:13)

(1)(2)(3)(4)(5)(6)(7)(8)(9)(10)(11)(12)(13)(14)(15)(16)(最終回)

◇

山崎純二

山崎純二(やまざき・じゅんじ)

1978年横浜生まれ。東洋大学経済学部卒業、カナタ韓国語学院中級修了、成均館大学語学堂(ソウル)上級修了、JTJ宣教神学校卒業、ブルーデーター(NY)修了、Nyack collage-ATS M.div(NY)休学中。韓国においては、エッセイコンテスト「ソウルの話」が入選し、イ・ミョンバク元大統領(当時ソウル市長)により表彰される。アメリカでは、クイーンズ栄光教会に伝道師として従事。その他、自身のブログや書籍、各種メディアを通して不動産関連情報、韓国語関連情報、キリスト教関連情報を提供。著作『二十代、派遣社員、マイホーム4件買いました』(パル出版)、『ルツ記 聖書の中のシンデレラストーリー(Kindle版)』(トライリンガル出版)他。本名、山崎順。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:山崎純二
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