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神の存在証明

神の存在証明(7)多神教の起源 山崎純二

2015年4月9日06時55分 コラムニスト : 山崎純二
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多神教の起源

世界や自分が現に存在しているのを見るときに、神の存在を受け入れるのはやぶさかでないにしても、自分は日本人として唯一神よりも、多神教(八百万の神々)の方に親しみを覚えるという方々も多くいるでしょう。

そのこと自体は、日本という文化や伝統の中で育った者として当然ですし、そのような感情自体は否定されるべきものではありません。「千と千尋の神隠し」をはじめ、八百万の神々が多く登場する宮崎作品が日本人の心の琴線に触れるのも良く分かります。

しかし、では実際にそれらの神々が世界や私たちを造った実在の存在なのかどうかというのは、また別の問題です。ということで、多神教についていったん我々日本人としての感覚を横において、皆さまと一緒に考察してみたいと思います。

神々のモデル

多神教とは、一神教でない幾つかの宗教で受け入れられている概念です。ギリシャ神話や、日本の神道、ヒンズー教などが思い浮かびますが、まず初めに考えてみたいことは、多神教の神々が多くの場合人間的な起源を持っているという点です。日本書紀やギリシャ神話に出てくる神々の物語を読むと、互いに競ったり、恋愛したり、喧嘩したりしています。

びっくりするほど人間臭いのです。これらを読んでみると、彼らは人間をモデルに人間によって創作された者であろうなという事を強く感じます。三国志で有名な関羽将軍が中国では神として崇められていることなどからも、多神教の神々の少なくとも一部は人間に起源を持っていると言えるでしょう。

ドメスティックな神々

二番目に考えたいことは、神話の多くが自国のみの創生神話として機能しているという点です。日本では、神様が剣で海をかき混ぜて水が滴った結果、日本列島ができたと言われていますし(実際の古事記の内容は少し違いますが)、韓国では人間の女性となった熊と神の間に生まれた檀君(タングン)を朝鮮王朝の最初の統治者とする檀君神話が語り継がれています。結果、それらの神々は自国のみの創世神話として語られるときには問題ありませんが、全世界の人々に共通する宇宙万物を創造した神(GOD)の候補とはなりえないのです。また神話というのは権力者によって自らの王朝の正当性を主張するために自作もしくは改編されやすいという点も留意しておく必要があります。

自然崇拝

もう1つの多神教の起源としては、自然崇拝が挙げられます。つまり太陽や巨木などを崇拝する心です。確かに人間よりもはるかに長い寿命を持っている大樹を見て、そこに神性を感じるというのは自然な事かもしれません。はかない自分の人生を悟るときに、夜の月の美しさに打たれて、それを拝むというのも頷けることです。何事にも動じず、将来への不安もなさそうな象や牛を神として崇めるというのも理解できないことではありません。結果それぞれの感性の数だけ神々が生み出されてしまいます。

人類はいにしえからそれらの対象に、何らかの神性や畏敬の念を感じてきたのですが、なぜそれらの対象にそのような感覚を抱くのかに関して2つのことを考えることができます。

1つは実際に、それらの存在が神々である場合です。

もう1つはそれらも人間と同様に、神(GOD)によって造られたものであり、造り主である神の神性を反映しているゆえに神々しく感じるという場合です。

それはこういうことです。例えば月は自分自身では光を発していませんが、太陽の光を反射(リフレクション)しており、人の目には大きな光として感じます。同様に大自然が、神々しく感じられるとしても、それら自体が神々ではなく、神の神性を反映しているのだと考えられます。実は日本の神道の考えもこれに似ています。日本においてしめ縄が巻かれている巨木や巨石などは、それ自体を神として崇めているというよりはその背後に、ある種の神性を感じているのです。

後者である場合、造り主である神を忘れて大自然を崇拝することは、モナリザの美しさに打たれて絵を賛歌しつつ横にいるダヴィンチを無視するようなものですが、本当に讃えられるべきは、その絵を生み出すほどの内的美しさを持ち、それを表現する力を持っていたダウィンチその人の方であり、大自然を造られた神ご自身であるべきでしょう。

大自然が神の神性を反映しているという点に関して、聖書はこのように語っています。

「神の、目に見えない本性、すなわち神の永遠の力と神性は、世界の創造された時からこのかた、被造物(大自然)によって知られ、はっきりと認められる・・・」(ローマ人への手紙1:20)

今回は以上のように、多神教の神々に関して主観客観を交えつつ色々な角度から、皆さまが考える際の材料になると思われる点を挙げさせていただきました。次回は人格のない宇宙エネルギーについて書かせていただきます。

(1)(2)(3)(4)(5)(6)(7)(8)(9)(10)(11)(12)(13)(14)(15)(16)(最終回)

◇

山崎純二

山崎純二(やまざき・じゅんじ)

1978年横浜生まれ。東洋大学経済学部卒業、カナタ韓国語学院中級修了、成均館大学語学堂(ソウル)上級修了、JTJ宣教神学校卒業、ブルーデーター(NY)修了、Nyack collage-ATS M.div(NY)休学中。韓国においては、エッセイコンテスト「ソウルの話」が入選し、イ・ミョンバク元大統領(当時ソウル市長)により表彰される。アメリカでは、クイーンズ栄光教会に伝道師として従事。その他、自身のブログや書籍、各種メディアを通して不動産関連情報、韓国語関連情報、キリスト教関連情報を提供。著作『二十代、派遣社員、マイホーム4件買いました』(パル出版)、『ルツ記 聖書の中のシンデレラストーリー(Kindle版)』(トライリンガル出版)他。本名、山崎順。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:山崎純二
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