死に勝るいのちを得て―がん闘病817日の魂の記録―(9)義人の祈りは働くと、大きな力がある 米田武義

2015年4月1日19時03分 コラムニスト : 米田武義 印刷
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義人の祈りは働くと、大きな力がある

深く瞑想していると、義人と思われる人にもいろいろなタイプがあるなあと思う。社会的には非常に頼りないような存在ではあるが、神を畏れ、同時に敬うことは並はずれて強く、また逆に言うならば、そういった性格が神への強い畏敬の念となったのだともいえる。非常に純粋な神への畏敬の念は、かようにその人が生まれた時から神の御手の中で育まれてきたのだとも言える。私は妻康子がこれに相当するように思う。そして近藤牧師も同じであり義人である。

「義人の祈りは働くと、大きな力があります」(ヤコブの手紙5:16)

今回私は病気を宣言されてから今日に至るまで、義人の祈りに支えられ、力づけられ、導かれ、実際に展開してきたように思う。私には不思議と見える展開もあったし、不利と思えたことが益となったこともあったし、私はただただ、事の成り行きに感嘆し、感謝するのみである。そして義人の祈りと働き――実際の行動も含めて――には大きな力があるという言葉の重みを感じ、真理を覚える次第である。

外科医は大変な仕事であると初めて知った。午前と夕方からの診察の間も休憩をとれることは稀で、手術をしなければならない時や、入院患者のカルテに目を通して看護師や賄い婦に対していろんな指図を作成しなければならないやら、また入院患者の回診やらで、あっという間に夕方の診療時間がやってくる。水、土の午後は休診となっているが、手術に回らねばならぬことがほとんどである。日曜日とて急患や、重病人の時は回診も必要である。外科医の看護師とて楽ではない。数日に一度は夜番があるので、夕方から翌朝9時過ぎまで、一人で数人の患者を診なければならない病棟用看護師。弱った人、病人には医者が要る。そしてあわれみ深いことは必要である。

「医者を必要とするのは丈夫な者ではなく、病人です」(マタイの福音書9:12)

医者と看護師が一体となってこんなに素晴らしい仕事に日夜励んでおられるとは、本当に感謝するとともに、尊敬の念まで湧いてくる。自己流こじつけ解釈では、医者の医は、体の中に入った矢を、一方向の枠を外して取り出すところから、つまり体内の悪いものを取り出す厳しい仕事、看護師は、手と目をもって(手目→看)患者を護る、つまり、優しい手当の仕事である。

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米田武義

米田武義(よねだ・たけよし)

1941年4月16日、大阪生まれ。大阪府立三国丘高等学校、国立静岡大学卒業。静岡県立清水東高校定時制教師を勤めた後、東北大学大学院、京都大学大学院(国土防災技術(株)国内留学生)で学ぶ。国土防災技術(株)を退職し、(株)米田製作所を継承する。2008年4月8日、天に召される。著書に『死に勝るいのちを得て―がん闘病817日の魂の記録―』(イーグレープ)。

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