死に勝るいのちを得て―がん闘病817日の魂の記録―(24)考えるとは 米田武義

2015年7月15日06時26分 コラムニスト : 米田武義 印刷
関連タグ:米田武義

考えるとは

私は聖書に出会うまでは、いろんな本を読むことが大好きであった。これは、子どもの頃からの習慣であった。また折に触れて、感想文を書いたり、日記を書いたりするのも好きであった。しかし今は、あまりいろんな本を読んだり、また日記を書いたりしなくなった。これらは、いわば大学で論文を書く時のように、多くの資料を読み、自分の考えを加味し、組み立てる哲学的な方法で、中心に常に自分の考えがあり、それが喜びでも楽しみでもあった。自分の考えが中心にデンと座っていることが誇りであり、これがないと、物足りなくて書いた気がしないのである。これはほとんどの人の考え方と同じであろうと思う。

しかし、聖書を知るに至って、先にも述べたように、私はあまりこういう作業に興味を持てなくなっていった。真理を得たと自分では宝物を掘り当てたような気持ちでいても、あとで読んでみるとそれほど斬新でもなく、また聖書の中にもちゃんと記してある。しかももっと深い洞察をもって記されたのである。いわば私の考えは、「下手の考え休むに似たり」というのと同じである。

一体、瞑想とは、悟りとはどういうものなのか。聖書は森羅万象がちりばめられてあり、私たちが祈りをもって瞑想するならば、必ずや最も相応しい御言葉に出会えるはずである。私が考えるということは、つまりパソコンでサーフィンするように、聖書の御言葉を探し出すことである。御言葉の蓄えの少ない私にとって、康子のように御言葉はすんなりと出てこない。その都度、索引やコンコルダンス、参考書や人に聞いたりして、御言葉を思い出している。御言葉は、必ず実生活の足のともしび、道の光となってくれる。

「あなたのみことばは、私の足のともしび、私の道の光です」(詩篇119:105)

「イエスは答えて言われた。『「人はパンだけで生きるのではなく、神の口から出る一つ一つのことばによる」と書いてある。』・・・イエスは言われた。『「あなたの神である主を試みてはならない」とも書いてある。』・・・イエスは言われた。『引き下がれ、サタン。「あなたの神である主を拝み、主にだけ仕えよ」と書いてある』」(マタイの福音書4:4,7,10)

(1)(2)(3)(4)(5)(6)(7)(8)(9)(10)(11)(12)(13)(14)
(15)(16)(17)(18)(19)(20)(21)(22)(23)(24)(25)(26)(27)(28)(29)(30)(31)(32)(33)(34)(35)(36)(37)(38)(39)(40)

米田武義

米田武義(よねだ・たけよし)

1941年4月16日、大阪生まれ。大阪府立三国丘高等学校、国立静岡大学卒業。静岡県立清水東高校定時制教師を勤めた後、東北大学大学院、京都大学大学院(国土防災技術(株)国内留学生)で学ぶ。国土防災技術(株)を退職し、(株)米田製作所を継承する。2008年4月8日、天に召される。著書に『死に勝るいのちを得て―がん闘病817日の魂の記録―』(イーグレープ)。

関連タグ:米田武義

関連記事

クリスチャントゥデイからのお願い

いつもご愛読いただき、ありがとうございます。皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。記事の一つ一つは、記者や翻訳者、さらに編集者の手などを経て配信されているものです。また、多くのコラムニストや寄稿者から原稿をいただくことで、毎日欠かすことなくニュースやコラムを発信できています。

この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、読者の皆様にはぜひ、祈りと共に、毎月定期的にサポートする「サポーター」として(1,000円/月〜)、また単発の「サポート」(3,000円〜)によって応援していただきたく、ご協力をお願い申し上げます。支払いはクレジット決済で可能です。申し込みいただいた方には、毎週のニュースやコラムをまとめた申込者限定の週刊メールマガジンを送らせていただきます。サポーターやサポートの詳細、またクレジットカードをお持ちでない方はこちらをご覧ください。


コラムの最新記事 コラムの記事一覧ページ

新型コロナウイルス特集ページ

人気記事ランキング

おすすめのコンテンツ【PR】

コラム

主要ニュース