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こころと魂の健康

こころと魂の健康(28)人を喜ばせようとしていませんか 渡辺俊彦

2015年9月26日07時13分 コラムニスト : 渡辺俊彦
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関連タグ:渡辺俊彦

私の友人にクリスチャンの内科医がいます。彼は数年前に大腸がんになり、出身医大学で手術をしました。それは長いがんとの戦いの始まりでもありました。専門医である彼は、治療方法や治療効果などを熟知しています。そればかりか、専門医であるため、自分の病状の進みが手に取るように分かります。その彼がある時、「がんとの戦いに疲れたな~。でも、がんとの戦いと痛みをとおして余計なものが一つ一つそがれていくような感じがしている。そしてその度に、イエス様の弟子に近づいていくような感じがしているし、重荷が軽くなっていっている感じだな~」と話すのです。そんな状況でありながら彼は、がんと戦うとともに、医師として患者一人一人と向き合い、笑顔で治療に当たります。神様から与えられた医師としての使命を果たすため懸命に働いている姿は、痛々しいのですが感動してしまいます。

彼は日々がんと戦いながら、医師として使命を果たそうと、主に仕えるように患者さんに仕えています。しかし、とうとう全身にがんが転移し、十二指腸がふさがり食事ができなくなりました。そのため、緊急入院し、手術が必要となってしまいました。早速、彼は友人の医師が仕事をしている病院に緊急入院しました。そして、いよいよ明日手術という時です。彼からメールで「やっぱり不安があります。祈ってください」と連絡がありました。私は、その連絡を受け、適切な甘えが出せる素晴らしい人格と信仰が与えられていることに感動を覚えました。なぜなら、私たちは「祈ってください」は言えますが、「やっぱり不安があります」とはなかなか言えないものです。私たちは、甘えを出すことが弱みを見せることにもつながると感じているからです。しかし、弱さは悪いものではありません。弱さは尊いものです。弱さの内に神様の恵みが豊かに注がれるからです。

パウロの言葉を思い出します。パウロは、「しかし、主は、『わたしの恵みは、あなたに十分である。というのは、わたしの力は、弱さのうちに完全に現れるからである』と言われたのです。ですから、私は、キリストの力が私をおおうために、むしろ大いに喜んで私の弱さを誇りましょう」(Ⅱコリント12:9)と言っています。

彼は、弱さの内で手術台に横たわり、全てを主に委ねました。彼にとって手術台はイエス様の手の内に抱かれていることでもありました。こうして手術は成功し、一週間ほどで退院しました。もちろん、がんは全身に転移したままです。

その彼は退院後すぐに、弱った体でありながら笑顔で診察室の椅子に座っていました。私が診察室に入ると彼は、私の顔を見るなり「先生、私の最悪は神様の最善です。神様は、まだ早いぞ、使命を果たせとおしゃっているのだと思います。お祈りありがとうございました」と言うのです。私は、彼の弱さの内に神の恵みが豊かに注がれ、その恵みによって立っている姿に感動を覚えました。この恵みこそ神の福音だと感じたほどです。

彼のクリスチャンとしての生き方は、「人を喜ばせよう」「イエス様を喜ばせよう」と自己犠牲的ではなく、心から主と人々に仕えている姿です。それは、医者として召してくださったイエス様の弟子として生きようとする応答的生き方に見えます。

私たちはどうでしょうか。人々との関わりやイエス様との関わりのなかに「人を喜ばせよう」「イエス様を喜ばせよう」という気持ちから行動しているところがないでしょうか。そのため、「人やイエス様を喜ばせよう」とすればするほど自己犠牲的な行動になってしまい、生きづらさを感じている人が少なくないように思えます。また私たちは、自己犠牲を払い他者を優先することが愛であるという価値観に縛られているところがあります。

このような傾向性を持つ人は、自分のことよりも他者に気遣いしながら行動してしまいます。そうしないと愛がないと自分を責め、罪責感を感じてしまうからです。その結果、まじめな人ほど、「私は愛がありません。愛ある器にしてください。愛のない私をお赦(ゆる)しください」と祈ったりするものです。良き牧者であればあるほど同じ傾向があるようです。

イエス様は、「自分を愛するように、あなたの隣人を愛しなさい」と言われました。イエス様は、「あなたの隣人を愛し、自分を愛しなさい」とは言っていません。イエス様は、「自分を愛することができなければ、隣人を愛することができない」と言われています。自分を愛するとは、自分で自分をケアすることです。利己愛とは異なるものです。

私たちは、疲労困憊(こんぱい)することがあります。そんな時、自分を誉め自分に優しくしましょう。そして、神の福音を喜び、神の福音の恵みに立ち続け歩みましょう。

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◇

渡辺俊彦

渡辺俊彦(わたなべ・としひこ)

1957年生まれ。多摩少年院に4年間法務教官として勤務した後、召しを受け東京聖書学院に入学。東京聖書学院卒業後、日本ホーリネス教団より上馬キリスト教会に派遣。ルーサーライス神学大学大学院博士課程終了(D.Mim)。ルーサーライス神学大学大学院、日本医科大学看護専門学校、千葉英和高等学校などの講師を歴任。現在、上馬キリスト教会牧師、東京YMCA医療福祉専門学校講師、社会福祉法人東京育成園(養護施設)園長、NPO日本グッド・マリッジ推進協会結婚及び家族カウンセリング専門スーパーバイザー、牧会カウンセラー(LPC認定)。WHOのスピリチュアル問題に関し、各地で講演やセミナー講師として活動。主な著書に『神学生活入門』『幸せを見つける人』(イーグレープ)、『スピリチュアリティの混乱を探る』(発行:上馬キリスト教会出版部、定価:1500円)。ほか論文、小論文多数。

■ 上馬キリスト教会ホームページ
■ 上馬キリスト教会ツイッター

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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