Skip to main content
2022年5月27日20時21分更新
Go to homepage
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 論説・コラム
  3. コラム
こころと魂の健康

こころと魂の健康(19)成育環境を豊かにするために 渡辺俊彦

2015年5月4日07時19分 コラムニスト : 渡辺俊彦
  • ツイート
印刷
関連タグ:渡辺俊彦

昨今、「子どもの貧困」ということが報道されるようになりました。子どもの貧困の背景にあるものは家庭の崩壊です。この家庭の崩壊の原因は夫婦関係の破綻です。私は献身する前、大学を卒業し少年院で法務教官として勤務しました。少年院は矯正教育施設です。そこで生活する少年たちの姿を通して教えられたことがあります。私は、大学で子どもの人格形成に大きな影響を与えるのは環境であるということを学びました。しかし、彼らの育った家庭環境を研究しているうちに気がついたことがありました。それは、確かに人間の人格形成に影響を与えるのは環境ですが、その環境をつくる夫婦関係の善し悪しが大きく影響しているということです。

ですから、夫婦関係の善し悪しこそ重要な鍵となるということになります。では、夫婦関係を豊かにするためには何が必要なのでしょうか。その第一は、「お互いにいたわり合う」ことです。私たちは、結婚当初は「お互いにいたわり合う」ことができていたはずです。これを維持することが必要です。しかし、現実はうまくいきません。そこで大切なことは、お互いに「パートナーを理解する」ことです。次に、コミュニケーションの促進です。基本的なコミュニケーションの内容として以下のようなことが求められるでしょう。

1)私はパートナーに何を期待しているのか。

私たちは、お互いに対話しながら具体的に話し合うことが大切です。

2)パートナーは私のどこを愛してくれたのか。

私たちは「自分のような者を愛してくれた」と思うことがあります。この言葉は、「自分を無価値な者」と言っているようなものです。そうではなく、私たちは、愛される価値のあるひとり一人であることを確認する必要があります。

3)互いにパートナーの家族について情報を提供しているか。

具体的に、パートナーは養育者を「反面教師として見ているのか」「理想像として見ているのか」などです。また、養育者とどのような関係を築いてきたのかも大切な事柄です。

私たちは、自分が産まれ育った家庭で学習したものが夫婦関係において様々出てくるものなのです。また、子どもの頃「傷ついた自分」「良い子でいた自分」「わがままな自分」「寂しかった自分」など我慢し抑圧してきたそれ自体が感情です。これらの感情が夫婦関係において、傷つき合う原因のひとつです。夫婦関係で傷つき合うとき、そこにお互い何らかのこだわりがあるものです。そのこだわりとは、前述した「子どもの頃の私」なのです。

このような時に助けになるのがコミュニケーションのあり方です。私たちは、分かっているけれども難しいと感じてしまいます。その通りです。一番難しいのはコミュニケーションです。だからこそ、養育者から何を学習し、どんな感情を我慢し抑圧してきたのかを適切に伝えることが大切です。その結果、夫婦関係が円満になり良き環境が生じ「家庭が祝福に向かう」のです。祝福された家庭の秘訣は、お互いいたわり合うコミュニケーションではないでしょうか。

パウロは教会について「かっこうの良い器官にはその必要がありません。しかし神は、劣ったところをことさらに尊んで、からだをこのように調和させてくださったのです。それは、からだの中に分裂がなく、各部分が互いにいたわり合うためです。もし一つの部分が苦しめば、すべての部分がともに苦しみ、もし一つの部分が尊ばれれば、すべての部分がともに喜ぶのです」(Ⅰコリント12:24~26)と教えています。パウロは「調和」という言葉を使っています。この調和は「シンフォニー」(symphony)です。この言葉はギリシャ語の「混合されブレンドされた」という意味からきているようです。パウロは続いて「いたわり合う」という言葉も使っています。

神の家族である教会は、お互いの弱さ、得意、不得意、賜物などが混合されブレンドされお互いいたわり合いながらキリストの教会を形成していくものです。私たちの家庭も教会と同じように、夫婦の様々なものが混合されブレンドされ、お互いいたわり合うところに健全な成育環境が形成されていくのではないでしょうか。

■ こころと魂の健康: (1)(2)(3)(4)(5)(6)(7)(8)(9)(10)(11)
(12)(13)(14)(15)(16)(17)(18)(19)(20)(21)(22)(23)(24)(25)(26)(27)(28)(29)

◇

渡辺俊彦

渡辺俊彦(わたなべ・としひこ)

1957年生まれ。多摩少年院に4年間法務教官として勤務した後、召しを受け東京聖書学院に入学。東京聖書学院卒業後、日本ホーリネス教団より上馬キリスト教会に派遣。ルーサーライス神学大学大学院博士課程終了(D.Mim)。ルーサーライス神学大学大学院、日本医科大学看護専門学校、千葉英和高等学校などの講師を歴任。現在、上馬キリスト教会牧師、東京YMCA医療福祉専門学校講師、社会福祉法人東京育成園(養護施設)園長、NPO日本グッド・マリッジ推進協会結婚及び家族カウンセリング専門スーパーバイザー、牧会カウンセラー(LPC認定)。WHOのスピリチュアル問題に関し、各地で講演やセミナー講師として活動。主な著書に『神学生活入門』『幸せを見つける人』(イーグレープ)、『スピリチュアリティの混乱を探る』(発行:上馬キリスト教会出版部、定価:1500円)。ほか論文、小論文多数。

■ 上馬キリスト教会ホームページ
■ 上馬キリスト教会ツイッター

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:渡辺俊彦
  • ツイート
▼関連記事を見る  ▼クリスチャントゥデイからのお願い

関連記事

  • 合言葉はあいらぶゆ(3) しらかわひろこ

  • いのちが輝くために 安食弘幸(16)

  • 【子ども聖書クイズ3】小さいときにアフリカ大陸に住んだことがなかったのはだれ?

  • 聖書をメガネに 水沢聖書バプテスト教会の若井和生牧師に学ぶ(その2)

  • 神様からのメッセージ―聖書は偉大なラブレター(8)神様は霊です 浜島敏

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • アニメ制作は説教準備に相通じる?牧師必見の一作! 「ハケンアニメ!」

  • しっかりと韻を踏んだスカイアクション大作の続編にして贖罪の物語!「トップガン マーヴェリック」

  • 「イスラム国」系グループ、キリスト教徒20人の処刑映像を公開 ナイジェリア

  • 通りよき管 菅野直基

  • 米合同メソジスト教会、保守派が新教団「グローバル・メソジスト教会」を発足

  • 菊地功・東京大司教が新型コロナウイルスに感染 教区が発表

  • カンタベリー大主教、カナダ寄宿学校の先住民虐待問題で謝罪

  • サンフランシスコ大司教、ペロシ米下院議長の聖体拝領を禁止 中絶権の支持めぐり

  • アルケゴス社のビル・ファン氏、逮捕・起訴される 無罪主張

  • 世界宣教祈祷課題(5月27日):ニカラグア

  • アルケゴス社のビル・ファン氏、逮捕・起訴される 無罪主張

  • 「天の故郷」に帰った小坂忠さんに最後のお別れ 思い出のホールで追悼告別式

  • 菊地功・東京大司教が新型コロナウイルスに感染 教区が発表

  • 「イスラム国」系グループ、キリスト教徒20人の処刑映像を公開 ナイジェリア

  • 元外務官僚の牧師、日本維新の会の参院比例区支部長に

  • しっかりと韻を踏んだスカイアクション大作の続編にして贖罪の物語!「トップガン マーヴェリック」

  • 米合同メソジスト教会、保守派が新教団「グローバル・メソジスト教会」を発足

  • サンフランシスコ大司教、ペロシ米下院議長の聖体拝領を禁止 中絶権の支持めぐり

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(147)献身的な信仰者を求める日本社会(3)広田信也

  • 燃えない症候群 佐々木満男

  • 「天の故郷」に帰った小坂忠さんに最後のお別れ 思い出のホールで追悼告別式

  • 元外務官僚の牧師、日本維新の会の参院比例区支部長に

  • シンガー・ソングライター、牧師の小坂忠さん死去 73歳

  • ひとり子を十字架につけられる程の愛 小坂忠

  • 16歳の高校生、洗礼受けた数時間後に銃弾受け死亡 米フロリダ州

  • 世界最高齢の田中カ子さん死去、119歳 戦後クリスチャンに 教会で幼稚園開設

  • 「悪」はいかに伝染するか 「心の闇」描くサイコサスペンス映画「死刑にいたる病」

  • 米教会銃乱射、牧師や信徒が命懸けで容疑者取り押さえ 犯行動機は台中関係への不満か

  • 同志社大神学部・神学研究科が公開シンポ「戦争と同志社」 戦時下知る有賀誠一氏が講演

  • 第4回日本ゴスペル音楽祭、4年ぶりオンラインで念願の開催

編集部のお勧め

  • ひとり子を十字架につけられる程の愛 小坂忠

  • 同志社大神学部・神学研究科が公開シンポ「戦争と同志社」 戦時下知る有賀誠一氏が講演

  • 第4回日本ゴスペル音楽祭、4年ぶりオンラインで念願の開催

  • 「妥協しない」テーマに ジーザス・レインズ、終戦記念日の8月15日開催へ

  • 「必ず日本にリバイバルは起こる」 首都圏イースター、高木康俊牧師がメッセージ

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 論説委員・編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • Twitter
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2022 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.