Skip to main content
2025年8月16日06時13分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 論説・コラム
  3. コラム
こころと魂の健康

こころと魂の健康(13)曖昧さ 渡辺俊彦

2015年2月9日07時32分 コラムニスト : 渡辺俊彦
  • ツイート
印刷
関連タグ:渡辺俊彦
渡辺俊彦氏+

年齢を超えて多くの方々と話をしていると感じることがあります。それは、どうも他者の曖昧さを認めることができない人が多いということです。そして、人を「白」「黒」、「良い」「悪い」で評価してしまう傾向が強いのです。ですから、どうも肩がこってしまいます。このような方々は、人の曖昧さに強いストレスを感じているようです。

私は、ある学校の学生たちに一つの事例を紹介しました。それは、こんな話です。ある人が友人の家に遊びに行きました。その家で予定の時間をオーバーしてしまい、夕食をご馳走になることになりました。そこで、夕食を一緒に作ることになったのです。早速、夕食に必要な食材を購入し夕食の準備を始めました。やがて、何品かのおかずが完成し、食卓が豊かになりました。しかし、その食事の準備の過程で味見用の小さなお皿をうっかり落としてしまい、壊してしまったのです。私は、このケースについて「あなたならどうするか」「あなたならどう考えるか」「どのように対応するか」を訪ねました。

すると学生たちは、口々に「当然弁償すべきだ」「人の物を壊したのが悪い」と判断を下したのです。私は驚きを感じました。彼らの思考パターンは、「良い」「悪い」、「白」「黒」しかないばかりか中間がないのです。そればかりか、人の失敗を許し、良しとする理解や受け止め方がないのです。人の「曖昧さ」を承認し、受け止めることができないのです。

このような思考を断定的思考と言います。断定的思考は、「100%」か「0%」しかありません。最近、「勝ち組」「負け組」という言葉を耳にします。この表現も断定的思考パターンです。人生に勝ちも負けもありません。皆、精一杯多く重荷を担い、曖昧さと戦いながら生きているのです。このような思考で育てられ、関わられた子どもたちはどうなるでしょうか。

自分の感情を抑圧し、「愛されるため」「受容されるため」相手に一生懸命に合わせてしまいます。このような人々の特徴は、物事に協力的でチームワークに適しています。一見、人間関係も問題がなさそうに見えます。しかし、自分が「受容されていない」「愛されていない」「評価されていない」と感じると落ち込みがひどくなり、抑圧気分になってしまいます。また、「悪いのは全て私なのだ」という思考にもなってしまいます。私たちは、協調性の意味を再確認する必要があります。何より大切なことは、自分も人も曖昧な存在であり、その曖昧さをそのまま受容されていることを知り、体験することです。

イエス・キリストは、弟子たちの失敗の生涯と曖昧さを受容しながら愛されました。弟子たちの代表者であるペテロの生涯にその姿が表れています。主イエスにどんなことがあっても従う決心をしていたペテロ。そのペテロが主イエスに、「引き下がれサタン」と強烈な言葉を浴びせられる経験をしました。また、主イエスを裏切り逃げ出しました。そのペテロの曖昧さを受容し、それでも「私を愛するか」と問うて下さった主イエスがおられます。主イエスも曖昧さを良しとして下さったのです。

私たちは、互いの曖昧さを受容できる者とさせていただいているでしょうか。自分の思考を点検してみることをお勧めします。

■ こころと魂の健康: (1)(2)(3)(4)(5)(6)(7)(8)(9)(10)(11)
(12)(13)(14)(15)(16)(17)(18)(19)(20)(21)(22)(23)(24)(25)(26)(27)(28)(29)

◇

渡辺俊彦(わたなべ・としひこ)

1957年生まれ。多摩少年院に4年間法務教官として勤務した後、召しを受け東京聖書学院に入学。東京聖書学院卒業後、日本ホーリネス教団より上馬キリスト教会に派遣。ルーサーライス神学大学大学院博士課程終了(D.Mim)。ルーサーライス神学大学大学院、日本医科大学看護専門学校、千葉英和高等学校などの講師を歴任。現在、上馬キリスト教会牧師、東京YMCA医療福祉専門学校講師、社会福祉法人東京育成園(養護施設)園長、NPO日本グッド・マリッジ推進協会結婚及び家族カウンセリング専門スーパーバイザー、牧会カウンセラー(LPC認定)。WHOのスピリチュアル問題に関し、各地で講演やセミナー講師として活動。主な著書に『神学生活入門』『幸せを見つける人』(イーグレープ)、『スピリチュアリティの混乱を探る』(発行:上馬キリスト教会出版部、定価:1500円)。ほか論文、小論文多数。

■ 上馬キリスト教会ホームページ
■ 上馬キリスト教会ツイッター

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:渡辺俊彦
  • ツイート

関連記事

  • 人間関係の作り方 安食弘幸(10)

  • 【聖書クイズ】十二弟子選抜のくじで敗れたのはだれ?

  • 神様からのメッセージ―聖書は偉大なラブレター(2)聖書って誰が書いたの? 浜島敏

  • 温故知神—福音は東方世界へ(13)景教碑題額文字の謎 川口一彦

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 嫌いと無関心 菅野直基

  • キリスト教徒が人口の過半数を占める国・地域、この10年で減少 米ピュー研究所

  • 米韓政府の政策で対北朝鮮ラジオ放送が80%減少、キリスト教迫害監視団体が懸念

  • ワールドミッションレポート(8月16日):コンゴのレレ族のために祈ろう

  • ワールドミッションレポート(8月14日):ポーランド 殺人犯からキリストの友へ

  • ヨハネの黙示録(6)スミルナ教会の御使いへ 岡田昌弘

  • 新約聖書学者の田川建三氏死去、89歳 新約聖書の個人全訳を出版

  • 聖書のイエス(15)「わたしだ。恐れることはない」 さとうまさこ

  • キリスト教徒が人口の過半数を占める国・地域、この10年で減少 米ピュー研究所

  • 新約聖書学者の田川建三氏死去、89歳 新約聖書の個人全訳を出版

  • ドイツで神学生が大幅に減少、5年前の3分の2に

  • N・T・ライト著『わたしの聖書物語』が大賞 キリスト教書店大賞2025

  • 日本キリスト教協議会、戦後80年の平和メッセージ キリスト者の戦争加担にも言及

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(10)「苦しみ」から「苦しみ」へ 三谷和司

  • 立ち向かう勇気 佐々木満男

  • 「20世紀のフランシスコ・ザビエル」 聖心女子大学で岩下壮一神父の特別展

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(228)宣教は聖霊の働きによって拡大する 広田信也

  • 主キリストの選びに生きよう 万代栄嗣

  • 根田祥一氏の敗訴確定、最高裁が上告棄却 本紙に対する名誉毀損で賠償命令

  • キリスト教徒が人口の過半数を占める国・地域、この10年で減少 米ピュー研究所

  • 新約聖書学者の田川建三氏死去、89歳 新約聖書の個人全訳を出版

  • 「20世紀のフランシスコ・ザビエル」 聖心女子大学で岩下壮一神父の特別展

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(10)「苦しみ」から「苦しみ」へ 三谷和司

  • コンゴで教会襲撃、子ども含む43人死亡 徹夜の祈祷会中に

  • 日本基督教団、戦後80年で「平和を求める祈り」 在日大韓基督教会と平和メッセージも

  • 日本キリスト教協議会、戦後80年の平和メッセージ キリスト者の戦争加担にも言及

  • メディアに取り上げられるキリスト教のイメージを改善する4つの方法

  • ドイツで神学生が大幅に減少、5年前の3分の2に

編集部のおすすめ

  • 教育改革が「日本のリバイバルにつながっていく」 牧師の金子道仁参院議員が講演

  • いのちの言葉聖書学校、日本語クラス2期生7人が卒業

  • 淀橋教会で新主管牧師就任式・祝賀会 金聖燮牧師が6代目に

  • 四国の全教会の活性化と福音宣教の前進のために 「愛と希望の祭典・四国」プレ大会開催

  • イースターは「揺るぎない希望」 第62回首都圏イースターのつどい

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.