Skip to main content
2022年5月27日20時21分更新
Go to homepage
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 論説・コラム
  3. コラム
こころと魂の健康

こころと魂の健康(14)万能薬 渡辺俊彦

2015年2月23日05時57分 コラムニスト : 渡辺俊彦
  • ツイート
印刷
関連タグ:渡辺俊彦
渡辺俊彦氏+
渡辺俊彦氏

教会生活には万能薬となっている言葉があります。その万能薬とは「それは神のみ心です」という言葉です。私たちは、病気、様々な失敗、失望、罪責感などを経験する時、心が混乱してしまいます。そればかりか、心深く傷つき深い孤独を感じます。そんな時、「それは神のみ心です」と言われると否定的言葉として響きます。そればかりか、その言葉は残酷な言葉でしかありません。私たちは、ますます心深く傷つきます。また、神ご自身がまるで自分の人生の出来事に対して、鈍感で無関心、無情に感じることがあります。

神のみ心は不条理で不合理に感じるのです。その一番の良い例はイエスご自身です。それはイエスの十字架の死です。イエスはゲッセマネで「父よ。みこころならば、この杯をわたしから取りのけてください。しかし、わたしの願いではなく、みこころのとおりにしてください」(ルカ22:42)と祈られました。イエスご自身が不条理、不合理を感じているのです。全く死と無関係のお方が死を味わいました。この不条理、不合理が救いをもたらしたのです。

私たちは、人生を脅かす出来事や危機的状況を体験するとき、不合理、不条理、不明瞭さを感じます。あるいは、出来事の意味を知ろうと理性を駆使します。この態度は、回避のひとつで、現実の出来事を受容することを止めて拒否しようとする姿です。神は、私たちが経験する出来事を神学的に意味不明でも、理屈に合わなくても受容することを期待しています。

様々な出来事を通して私たちの内面に問いが生じてきます。その問いの答えは誰も見いだしてくれません。自分で見いださなければならないのです。結局、内なる問いは自分に帰ってくるのです。しかし、明確な答えはありません。むしろ、様々な出来事を通して人生が私たちに問い続け語りかけているのです。それは、私たちの人生における出来事をどのように受け入れ、生きるかが問われているのです。この態度、それこそが神のみ心です。

ある会社経営をしているAさん(キリスト者)がいます。その方の会社に、パートとして仕事を始めたひとりの主婦がいました。一カ月ほどした頃です。Aさんは、そのパートの主婦の方に感情をぶつけられ悪口雑言いわれました。Aさんにとって身に覚えのないことでした。Aさんは心深く傷つきながらも、自分のいたらなさを噛みしめていたのです。しかし、なかなかその出来事を受容することができないまま混乱し、失望落胆してしまいました。教会の方々は「辛い経験だけどそこにも神のみ心があるから」と励ましの言葉をかけて下さったのです。実は、その言葉はますますAさんを傷つけ心を頑なにしました。そして、ストレス緩和のためにドライブや旅行に行きました。ところが、現実は混乱と苦悩が深くなってしまったのです。

私たちが、日常の出来事から逃避すればするほど、混乱と苦悩は深くなるものです。天と地を創造した神は、私たちの人生をも創造して下さったのです。その神が、出来事を通して、出来事を受容し委ねることを語りかけて下さっています。それは、神が私たちに「聖くなること」を期待しているからです。神は、私たちが現実の生活を生きるだけではなく、主に献げる生活を通して聖別されることを求めておられるのです。人生の出来事ひとつ一つは「聖くなること」に深く関わっているのです。

■ こころと魂の健康: (1)(2)(3)(4)(5)(6)(7)(8)(9)(10)(11)
(12)(13)(14)(15)(16)(17)(18)(19)(20)(21)(22)(23)(24)(25)(26)(27)(28)(29)

◇

渡辺俊彦(わたなべ・としひこ)

1957年生まれ。多摩少年院に4年間法務教官として勤務した後、召しを受け東京聖書学院に入学。東京聖書学院卒業後、日本ホーリネス教団より上馬キリスト教会に派遣。ルーサーライス神学大学大学院博士課程終了(D.Mim)。ルーサーライス神学大学大学院、日本医科大学看護専門学校、千葉英和高等学校などの講師を歴任。現在、上馬キリスト教会牧師、東京YMCA医療福祉専門学校講師、社会福祉法人東京育成園(養護施設)園長、NPO日本グッド・マリッジ推進協会結婚及び家族カウンセリング専門スーパーバイザー、牧会カウンセラー(LPC認定)。WHOのスピリチュアル問題に関し、各地で講演やセミナー講師として活動。主な著書に『神学生活入門』『幸せを見つける人』(イーグレープ)、『スピリチュアリティの混乱を探る』(発行:上馬キリスト教会出版部、定価:1500円)。ほか論文、小論文多数。

■ 上馬キリスト教会ホームページ
■ 上馬キリスト教会ツイッター

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:渡辺俊彦
  • ツイート
▼関連記事を見る  ▼クリスチャントゥデイからのお願い

関連記事

  • 女性と信仰(20)賢い女、賢い妻⑦―アビガイル「愛する愛」 前田基子

  • 本屋ぴりぽの生い立ち(6) 塚本春美

  • 貧民救済に命賭けて―山室軍平の生涯(1) 強さと優しさと

  • 本物の教育 安食弘幸(11)

  • 神様からのメッセージ―聖書は偉大なラブレター(3)聖書を正しく伝えた人たち 浜島敏

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • アニメ制作は説教準備に相通じる?牧師必見の一作! 「ハケンアニメ!」

  • しっかりと韻を踏んだスカイアクション大作の続編にして贖罪の物語!「トップガン マーヴェリック」

  • 「イスラム国」系グループ、キリスト教徒20人の処刑映像を公開 ナイジェリア

  • 通りよき管 菅野直基

  • 米合同メソジスト教会、保守派が新教団「グローバル・メソジスト教会」を発足

  • カンタベリー大主教、カナダ寄宿学校の先住民虐待問題で謝罪

  • 菊地功・東京大司教が新型コロナウイルスに感染 教区が発表

  • サンフランシスコ大司教、ペロシ米下院議長の聖体拝領を禁止 中絶権の支持めぐり

  • 世界宣教祈祷課題(5月27日):ニカラグア

  • 破顔一笑で一生幸せ 安食弘幸

  • アルケゴス社のビル・ファン氏、逮捕・起訴される 無罪主張

  • 「天の故郷」に帰った小坂忠さんに最後のお別れ 思い出のホールで追悼告別式

  • 菊地功・東京大司教が新型コロナウイルスに感染 教区が発表

  • 「イスラム国」系グループ、キリスト教徒20人の処刑映像を公開 ナイジェリア

  • 元外務官僚の牧師、日本維新の会の参院比例区支部長に

  • しっかりと韻を踏んだスカイアクション大作の続編にして贖罪の物語!「トップガン マーヴェリック」

  • 米合同メソジスト教会、保守派が新教団「グローバル・メソジスト教会」を発足

  • サンフランシスコ大司教、ペロシ米下院議長の聖体拝領を禁止 中絶権の支持めぐり

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(147)献身的な信仰者を求める日本社会(3)広田信也

  • 燃えない症候群 佐々木満男

  • 「天の故郷」に帰った小坂忠さんに最後のお別れ 思い出のホールで追悼告別式

  • 元外務官僚の牧師、日本維新の会の参院比例区支部長に

  • シンガー・ソングライター、牧師の小坂忠さん死去 73歳

  • ひとり子を十字架につけられる程の愛 小坂忠

  • 16歳の高校生、洗礼受けた数時間後に銃弾受け死亡 米フロリダ州

  • 世界最高齢の田中カ子さん死去、119歳 戦後クリスチャンに 教会で幼稚園開設

  • 「悪」はいかに伝染するか 「心の闇」描くサイコサスペンス映画「死刑にいたる病」

  • 米教会銃乱射、牧師や信徒が命懸けで容疑者取り押さえ 犯行動機は台中関係への不満か

  • 同志社大神学部・神学研究科が公開シンポ「戦争と同志社」 戦時下知る有賀誠一氏が講演

  • 第4回日本ゴスペル音楽祭、4年ぶりオンラインで念願の開催

編集部のお勧め

  • ひとり子を十字架につけられる程の愛 小坂忠

  • 同志社大神学部・神学研究科が公開シンポ「戦争と同志社」 戦時下知る有賀誠一氏が講演

  • 第4回日本ゴスペル音楽祭、4年ぶりオンラインで念願の開催

  • 「妥協しない」テーマに ジーザス・レインズ、終戦記念日の8月15日開催へ

  • 「必ず日本にリバイバルは起こる」 首都圏イースター、高木康俊牧師がメッセージ

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 論説委員・編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • Twitter
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2022 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.