Skip to main content
2022年5月27日20時21分更新
Go to homepage
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 論説・コラム
  3. コラム
こころと魂の健康

こころと魂の健康(17)怒りの処方箋Ⅱ 渡辺俊彦

2015年4月6日12時56分 コラムニスト : 渡辺俊彦
  • ツイート
印刷
関連タグ:渡辺俊彦

前回の続きです。私たちの内に蓄積された怒りは、破壊的な自分、未成熟な自分に気づきを与える大切なものです。しかし、一般的に怒りの感情は、とても悪いものとして扱われています。それは、この怒りの感情が人間関係の中で負なるものとなって表れているため、問題に感じるのです。しかし、それは問題ではなく、過度な反応です。私たちの内にある怒りが小さく反応する時、無意識に怒りを抑圧しコントロールしています。その結果、私たちは笑ったり、知性化したり、合理化したりして、「私は怒っていません」と言っています。その瞬間、自分と他者に対して自分を偽り、不正直、不誠実な者となっているのです。この怒りを抑圧し続けると、精神的、霊的、人間関係に深い影響を与えてしまいます。

逆に、この怒りが大きいと、激怒、暴力、殺人などの反応となって表れます。このような人は日常生活を、イライラした思いで過ごしていることが多いのです。そればかりか、怒りに対応することができないため、突然、奇異な行動をしてしまいます。その怒りの感情は、過去に起こった子ども時代の感情であることが多いのです。この怒りの感情を抱えたまま成長すると、人間関係に問題が生じ、恨み、憎しみ、苦痛、敵意を感じてしまいます。また、沈黙や冷たさとなって表れることもあります。

このような、自分の怒りに対する過小、過大な反応のどちらも不適切で、罪意識が伴う両極端な不健康な反応なのです。この怒りをそのままにしておくと、心身に大きな影響を与えるばかりか、心身症的問題となって表面化します。具体的に、大腸炎、胸痛、頭痛、潰瘍、脱毛、うつなどが表れます。これらの根本的な原因は、抑圧された怒りの感情です。私たちが抑圧している怒りの感情を健康に処理していないと、バランス感覚の欠如を感じながら生活することになります。

私たちの内に抑圧された怒りの感情は、神との霊的関係や生活にも影響を与えます。私たちにとって、日常の中で神(インマヌエル)が遠く離れた存在に感じてしまいます。そして、人生に対する無意味さ、無価値を味わい、神に怒りを感じてしまいます。

怒りは、自分を知るために必要なものです。怒りが正しく理解されないと、自分の人生を自分でコントロールできなくなるのです。私たちは、この怒りの感情を健康的に、正しいやり方で表現することが求められます。

健康的で正しいやり方とは、どんな方法でしょうか。今まで私たちは、嫌われたり、愛されなくなったりするのが怖い、関係が壊れるのが怖いなどの感情から、良い子を演じてきました。また、私たちは、相手の怒りを恐れるあまり、相手にコントロールされてきた側面があります。このようにして私たちは、傷つき、傷けることを恐れてきました。

健康的な処理の方法は、相手を侮辱(否定)しない方法で怒りを表現することです。本当に良い、親しい関係は、自分の怒りを表現することができる関係です。怒りを表現することのできる関係は、冷淡さや陰口から自由になるものです。詩篇の詩人たちは、怒りを神にぶつけています。また、イエス様ご自身は十字架上で、「どうして私をお捨てになるのですか」と父なる神に怒りをぶつけられました。しかし、父なる神との関係は崩れることはありません。そして、十字架上のイエス様は、「我が霊を御手に委ねます」と言って息を引き取られました。

正しい怒りは、自分で感じ、対応し、表現することができるのです。そして、自分の怒りに対して自分で責任を取ることができるものなのです。この姿こそ、情緒的に成熟した姿なのです。怒りを正しく処理する秘訣を身につけることによって、互いの徳を高めることができ、良い人間関係を築くことができるようになるのです。

■ こころと魂の健康: (1)(2)(3)(4)(5)(6)(7)(8)(9)(10)(11)
(12)(13)(14)(15)(16)(17)(18)(19)(20)(21)(22)(23)(24)(25)(26)(27)(28)(29)

◇

渡辺俊彦

渡辺俊彦(わたなべ・としひこ)

1957年生まれ。多摩少年院に4年間法務教官として勤務した後、召しを受け東京聖書学院に入学。東京聖書学院卒業後、日本ホーリネス教団より上馬キリスト教会に派遣。ルーサーライス神学大学大学院博士課程終了(D.Mim)。ルーサーライス神学大学大学院、日本医科大学看護専門学校、千葉英和高等学校などの講師を歴任。現在、上馬キリスト教会牧師、東京YMCA医療福祉専門学校講師、社会福祉法人東京育成園(養護施設)園長、NPO日本グッド・マリッジ推進協会結婚及び家族カウンセリング専門スーパーバイザー、牧会カウンセラー(LPC認定)。WHOのスピリチュアル問題に関し、各地で講演やセミナー講師として活動。主な著書に『神学生活入門』『幸せを見つける人』(イーグレープ)、『スピリチュアリティの混乱を探る』(発行:上馬キリスト教会出版部、定価:1500円)。ほか論文、小論文多数。

■ 上馬キリスト教会ホームページ
■ 上馬キリスト教会ツイッター

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:渡辺俊彦
  • ツイート
▼関連記事を見る  ▼クリスチャントゥデイからのお願い

関連記事

  • 【寄稿】このままでは幸せになれない日本人 矢澤俊彦

  • 2015年イースター・メッセージ:歴史のただ中で三重の基点

  • 合言葉はあいらぶゆ(1)ぷろろーぐ しらかわひろこ

  • リーダーの条件 安食弘幸(14)

  • 聖書をメガネに 2015年2月沖縄訪問・宣教(その3)

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • アニメ制作は説教準備に相通じる?牧師必見の一作! 「ハケンアニメ!」

  • しっかりと韻を踏んだスカイアクション大作の続編にして贖罪の物語!「トップガン マーヴェリック」

  • 「イスラム国」系グループ、キリスト教徒20人の処刑映像を公開 ナイジェリア

  • 通りよき管 菅野直基

  • 米合同メソジスト教会、保守派が新教団「グローバル・メソジスト教会」を発足

  • 菊地功・東京大司教が新型コロナウイルスに感染 教区が発表

  • カンタベリー大主教、カナダ寄宿学校の先住民虐待問題で謝罪

  • サンフランシスコ大司教、ペロシ米下院議長の聖体拝領を禁止 中絶権の支持めぐり

  • アルケゴス社のビル・ファン氏、逮捕・起訴される 無罪主張

  • 世界宣教祈祷課題(5月27日):ニカラグア

  • 「天の故郷」に帰った小坂忠さんに最後のお別れ 思い出のホールで追悼告別式

  • アルケゴス社のビル・ファン氏、逮捕・起訴される 無罪主張

  • 菊地功・東京大司教が新型コロナウイルスに感染 教区が発表

  • 「イスラム国」系グループ、キリスト教徒20人の処刑映像を公開 ナイジェリア

  • 元外務官僚の牧師、日本維新の会の参院比例区支部長に

  • しっかりと韻を踏んだスカイアクション大作の続編にして贖罪の物語!「トップガン マーヴェリック」

  • 米合同メソジスト教会、保守派が新教団「グローバル・メソジスト教会」を発足

  • サンフランシスコ大司教、ペロシ米下院議長の聖体拝領を禁止 中絶権の支持めぐり

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(147)献身的な信仰者を求める日本社会(3)広田信也

  • 燃えない症候群 佐々木満男

  • 「天の故郷」に帰った小坂忠さんに最後のお別れ 思い出のホールで追悼告別式

  • 元外務官僚の牧師、日本維新の会の参院比例区支部長に

  • シンガー・ソングライター、牧師の小坂忠さん死去 73歳

  • ひとり子を十字架につけられる程の愛 小坂忠

  • 16歳の高校生、洗礼受けた数時間後に銃弾受け死亡 米フロリダ州

  • 世界最高齢の田中カ子さん死去、119歳 戦後クリスチャンに 教会で幼稚園開設

  • 「悪」はいかに伝染するか 「心の闇」描くサイコサスペンス映画「死刑にいたる病」

  • 米教会銃乱射、牧師や信徒が命懸けで容疑者取り押さえ 犯行動機は台中関係への不満か

  • 同志社大神学部・神学研究科が公開シンポ「戦争と同志社」 戦時下知る有賀誠一氏が講演

  • 第4回日本ゴスペル音楽祭、4年ぶりオンラインで念願の開催

編集部のお勧め

  • ひとり子を十字架につけられる程の愛 小坂忠

  • 同志社大神学部・神学研究科が公開シンポ「戦争と同志社」 戦時下知る有賀誠一氏が講演

  • 第4回日本ゴスペル音楽祭、4年ぶりオンラインで念願の開催

  • 「妥協しない」テーマに ジーザス・レインズ、終戦記念日の8月15日開催へ

  • 「必ず日本にリバイバルは起こる」 首都圏イースター、高木康俊牧師がメッセージ

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 論説委員・編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • Twitter
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2022 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.