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キリストの人材教育

経営者のための聖書経営学セミナー「キリストの人材教育」(16)ユダヤ式教育は徹底教育 黒田禎一郎

2015年4月1日19時24分 コラムニスト : 黒田禎一郎
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ユダヤ式教育は徹底教育

次に大切なことは、「ユダヤ式教育は徹底教育」です。徹底教育とは落後者を出さない教育です。「イェシバ」は元来神学校で、「座る所」という意味です。座って勉強する所です。6歳で入学し、大体普通は8年から9年間にわたり勉強します。ユダヤ教の教師になろうとするなら、そこで少なくとも25年間は勉強しなければなりません。そして教師の上、教授クラスになろうとするならば、50歳を過ぎなければなりません。彼らはその期間、トーラーを徹底的に学びます。トーラー(モーセ五書)の中には、政治学、宗教学、音楽、数学、物理学、科学、化学など、ありとあらゆる分野が秘められています。これは日本人の私たちにはなかなか理解できない、分かりにくいところです。しかし、これを学ぶ時に、特にラビたちのタルムード解釈を聞くと非常に面白いです。彼らの教育は徹底し、とにかく落ちこぼれ、落後者を出さないという教育にウエイトを置いています。

そして、もう一つは反復と復習を主とする教育です。ですから1回、2回教えて分からなければ、あるいはついてこられなければ置いていくのではなく、その人が覚えるようにその人に合うように何回も反復、復習させて覚えさせます。これが彼らの教育の特徴です。ユダヤ人の子どもたちは、幼い時から先輩のラビたちが語った格言やことわざを繰り返し聞かされます。例えば、「もし本と服を汚したら、まず本からふきなさい」と教えます。また、「学んだことを復習するのは覚えるためではない。何回も復習するうちに、新しい発見があるからだ」と教えます。「100回復習するのと、101回復習するのとでは、その間に大きな違いがある」「恥ずかしがる人は、良い生徒にはなれない。人は貪欲に学ばなければならない」というような事柄を教師が小さい時から何回も教えます。ユダヤ人の教育は徹底した反復と復習に特徴があります。すなわち繰り返しという意味です。ユダヤ人は子どもの頃からタルムードという教典を何度も繰り返し読みます。ちなみに、今一般のユダヤ人たちは、トーラーを読むよりタルムードの解説書を読むことがはるかに多いようです。なぜならトーラーは難しいからです。どのような学習においても基本となる勉強法はまず暗記、覚えることです。彼らは長い伝統の中で、子どもの時代からそれをしっかりと身に付けさせられているのです。

有名なラビ・トケイヤーというユダヤ教教師は、アメリカの高校生の知能指数を調べたところ、ユダヤ人のIQは他の民族に比べて何と11・8%も高かったと語っています。もちろん勉学は習うだけでは不十分です。書かれたことを暗記するだけでは、学んだことになりません。自分なりに解釈し、初めて力になります。格言の一つに「本に書かれていることを、ただ暗記するなら、ロバの背に本を積み上げるのと何ら変わらない」という言葉があります。ユダヤ人の間では、教育の目的は記憶することではなく、思考力を養うことにあると考えられています。このようなユダヤ人の徹底教育はトーラーにあります。旧訳聖書、申命記6章5節に次のような言葉があります。「心を尽くし、精神を尽くし、力を尽くして、あなたの神、主を愛しなさい。私がきょう、あなたに命じるこれらのことばを、あなたの心に刻みなさい。これをあなたの子どもたちによく教え込みなさい。あなたが家にすわっているときも、道を歩くときも、寝るときも、起きるときも、これを唱えなさい」。今日もユダヤ人、特に正統派ユダヤ教徒といわれている人たちはこの言葉を守っています。小さい子どもたちが道を歩きながら、覚えさせられる言葉をぶつぶつ繰り返し、話している姿を私も見たことがあります。

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黒田禎一郎

黒田禎一郎(くろだ・ていいちろう)

1946年、台湾・台北市生まれ。70年、ドイツ・デュッセルドルフ医科大学病院留学。トリア大学精神衛生学部、ヴィーダネスト聖書学校卒業。75年、旧ソ連・東欧宣教開始。76年、ドイツ・デュッセルドルフ日本語キリスト教会初代牧師就任。81年、帰国「ミッション・宣教の声」設立。84年、グレイス外語学院設立。87年、堺インターナショナル・バイブル・チャーチ設立、ミニスター。90年、JEEQ(株式会社日欧交流研究所)所長。聖書を基盤に、欧州情報・世界 情報、企業講演等。98年、インターナショナル・バイブル・チャーチ(大阪北浜)設立、活動開始。01年、韓日ワールドカップ宣教GOOL2002親善大使として活躍。著書に『世界の日時計』(Ⅰ~Ⅲ)、『無から有を生み出す神』『新しい人生』『愛される弟子』『神のマスタープランの行くへ』『ヒズブレッシング』、韓国語版『聖書と21世紀の秘密』、中国語版『神の聖書的ご計画』他訳書あり。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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