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キリストの人材教育

経営者のための聖書経営学セミナー「キリストの人材教育」(5)キリストのアプローチ法 黒田禎一郎

2014年10月29日17時26分 コラムニスト : 黒田禎一郎
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黒田禎一郎氏

第一に、キリストは彼らをしからず諭したことです。普通は、このような状況であれば感情が爆発しても不思議ではありません。しかしながら、キリストは感情をぶつけていません。なぜでしょうか。感情をぶつけて良い結果が出ることはまれだからです。感情は多くの場合、人に傷を与え、そして傷を残します。感情ではありません。まさしく一保堂さんが言っているように「論理性」です。きちんと本人が自覚すること、分かることです。

私はしばらくドイツに住み、子どもたちが3人生まれました。丁度、子どもたちが幼稚園と小学校に行くころでした。周りが全部ドイツの子どもたちばかりでしたから、自然とドイツ式教育をしました。ドイツ式の教育は、今でも、私は立派だと思っています。彼らの教育法は、幼稚園に入るぐらいまでは体で習得させる方法です。普通のドイツ人家庭には、約50センチから60センチぐらいの木の棒(日本で言うと竹の棒のようなもの)があり、それはカシの木のように硬いものです。親が忠告して子どもが聞かなかった時は、大体数字を3つ数える間に止めるよう促します。1の数が数えられる時は、まだ忠告です。2の数が数えられる時は、本人も自覚します。しかし、それでも子どもが止めず3の数を数えられた場合、愛のむちが飛びお尻を打つのです。お尻が真っ赤に腫れるぐらいにピシーッ、ピシーッと打ちます。本当に何回も打って、子どもが「ごめんなさい。悪かった。もうしないから」と自白して、本当に悪かったということが分かった時には、それ以上は刑罰を与えません。問題はそれからが大切です。その後、ドイツ人の親は子どもをしっかりハグしてあげるのです。「お父さん、お母さんはおまえが憎くて刑罰を与えたのではないよ。おまえを本当に愛しているんだ。おまえが良い子になってほしいのだ」

このようにドイツでは善悪の基準、何が正しいか、何が悪いかを小学校に入る前に親がむちで教えるのです。子どもは身体で痛い思いをしていますから、よく分かります。これは聖書の箴言にある教えでもあります。「むちを控える者はその子を憎む者である。子を愛する者はつとめてこれを懲らしめる」(箴言13:24)。確かにそうで、愛のむちは子どもを育てます。私は帰国時に、記念にそのむちを持って帰り、今でも置いてあります。一番下の息子は現在27歳、時々それを見て「これでよくお父さんにたたかれたなあ」なんて言っています。でも、神様の恵みですくすくと育ってくれました。

やはり善悪の基準を子どもに教えるのは幼い時5、6歳までです。この教えが入っていないと、中学生、高校生になった時に、親が拳を握り手を振り上げても、時すでに遅いのです。子どもの教育は感情ではなく、子どもに「なぜお父さんはたたいたと思う?」ときちんと分るように説明をするならば、子どもなりに分かるのです。ただ感情をぶつけて厳しい言葉でしかるのではなく、論理を踏まえて教えるならば子どもは育ちます。これは会社でも同じです。上司が感情だけで踊っていたら、その部下は可哀想ですし、そういう上司の部下は育ちません。それは上司が育っていないということで全体が育たないのです。キリストは感情をぶつけた対応をしていないことに注目ください。

第二番目にキリストは、彼らの願望に注目させました。彼らの最大の関心事は何かというと、「偉くなりたい」ということでした。「右大臣、左大臣にしてくれ」という願いが彼らの私欲であったとしても、心の内側にはみんなそのような願望があります。それを否定していません。願望は場合によってはモチベーションになりますから、とても良いのです。しかし、導き方が問われます。キリストは「あなたがたの間で偉くなりたいと思う者は」(26節)、と言い解決策を出されました。すなわち「あなたがたの間で人の先に立ちたいと思う者は、あなたがたの「しもべになりなさい」。「しもべになりなさい」というのが解決策なのです。そう考えると、キリストの教えは決して難しいことを語ったのではなく、じつに論理的です。

では第三番目のポイントは、「人間関係成功の奥義」はどこにあるかです。「あなたがたの間で人の先に立ちたいと思う者は、あなたがたの『しもべ』になりなさい」。「しもべ」は働く者で、また仕える者です。「しもべ」には従順性が求められます。「しもべ」の特性は、一生懸命働き、仕え、従順に従うところにあります。すなわち、「しもべ」にはチャンスがあります。たとえ手の施しようがないというような場面でも、キリストは彼らにチャンスの機会を与えられました。すなわち「しもべになりなさい」ということです。

しもべは、置かれた場で決してナンバーワンではなく、ナンバーツーかスリーです。あるいはナンバーファイブか、ナンバーテンでしょう。つまりナンバーワンになろうとするから問題が起こるわけです。「おれが一番だ」という考え方が私欲の上に立つ時、問題が大きくなります。では、誰がナンバーワンでしょうか。聖書ははっきり言っています。天と地をつくられた神だけがナンバーワンで、その他は全部ナンバーツーです。ですから、クリスチャンは、神が社長であって一番のお方で、自分はナンバーツーという配置をしっかり置く必要があります。そうすれば、そこに問題は起きないはずです。しかし、クリスチャンで聖書を読んでいても、この置き換えを誤ってしまうと神を通り越し、「私の声は神の声だ」などと言い出し、ナンバーワンになってしまいます。当然のこと、問題になります。人はナンバーツーであるべきです。

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◇

黒田禎一郎(くろだ・ていいちろう)

1946年、台湾・台北市生まれ。70年、ドイツ・デュッセルドルフ医科大学病院留学。トリア大学精神衛生学部、ヴィーダネスト聖書学校卒業。75年、旧ソ連・東欧宣教開始。76年、ドイツ・デュッセルドルフ日本語キリスト教会初代牧師就任。81年、帰国「ミッション・宣教の声」設立。84年、グレイス外語学院設立。87年、堺インターナショナル・バイブル・チャーチ設立、ミニスター。90年、JEEQ(株式会社日欧交流研究所)所長。聖書を基盤に、欧州情報・世界 情報、企業講演等。98年、インターナショナル・バイブル・チャーチ(大阪北浜)設立、活動開始。01年、韓日ワールドカップ宣教GOOL2002親善大使として活躍。著書に『世界の日時計』(Ⅰ~Ⅲ)、『無から有を生み出す神』『新しい人生』『愛される弟子』『神のマスタープランの行くへ』『ヒズブレッシング』、韓国語版『聖書と21世紀の秘密』、中国語版『神の聖書的ご計画』他訳書あり。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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